AW101とは、アグスタウェストランド社が製造しているヘリコプターである。
概要
イギリス、イタリア双方の海軍が運用していた『シーキング』(アメリカ製S-61ライセンス版)の後継機として1980年代から本格的に英伊の共同開発が始まり1990年代から運用が開始された。
なお、当初は開発に当たって設立された『EHI(Euro Hericopter Industries)』社に因んで『EHI-01』とされたが誤記で『EH101』の機体名が定着した後に2000年代に母体のウェストランド(英)、アグスタ(伊)両社が合併し『EHI』社も吸収された事により現名称になった[1]。
構造
前述の通り本機は『シーキング』の後継として開発された事から空母だけでなく3000tクラスのフリゲートでの運用も想定しておりメインローター、テールブームに折り畳み機構を備える事で格納性を高めつつ、エンジンは『シーキング』より1基増やした3発機で最高巡航速度278㎞/h、機内積載最大重量3t、機外吊り上げ最大重量5.4tと『シーキング』を上回ったがメインローターを含めて22m台に制限された為機内燃料タンクを大型化したにも関わらず航続距離は740㎞と下回った。
ただし形式によっては空中給油機構も追加される為この弱点はカバー出来る。
仕様
- 対潜哨戒機
ソナー、ソノブイ、水上レーダー等のセンサー装備や魚雷、小型対艦ミサイルも装備。 - 輸送機
後部に大型ハッチが増設され、貨物の出し入れが容易になっている。 - 捜索救難機
敵地に侵入して味方パイロットを救出する任務上、対潜哨戒機仕様よりセンサー装備が充実している事から特殊部隊の輸送にも使用される。 - 早期警戒機
強力な捜索レーダーを装備して敵航空機、誘導弾を探知する。 - 掃海機
輸送機型がベースになっており探知装置や牽引式掃海具を用いて機雷を捜索・破壊する。
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関連項目
脚注
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