E721系とは、JR東日本の交流一般型電車である。JR北海道の721系との関係は一切ない。
本項では、仙台空港鉄道所有のSAT721系、青い森鉄道所有の青い森703系についても記述する。
概要
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仙台地区に長いこと在籍していた455系・457系・717系・417系などの国鉄型電車を駆逐供養するために送り込まれた刺客。2006年11月落成。2008年度ローレル賞受賞車両。
仙台エリアを始めとする東北地方では低床のプラットホーム(920mm)が採用されており、首都圏などで採用されている電車用ホーム(1100mm)と比べると低い。そのため従来の電車では出入り口にステップが設けられていた。本系列は車輪の小型化などで床面高さを抑え、ホームの嵩上げをすることなくステップレス化をすることに成功した。
2両編成であるが、増結して4両編成で運用していることが多い。また、一部の編成は701系と併結していることがある。
0番台
P1編成は2006年11月に落成し、2007年10月までにP39編成まで落成し、国鉄型車両計117両を置き換えた。
2010年には新たにワンマン運転に対応した、P40~P44編成が落成した。
2011年3月11日、新地駅に停車していたP1+P19が、東北地方太平洋沖地震による大津波で大破。この2編成は翌日付で廃車となり、4月14日~16日に現地で解体された。
2017年3月4日のダイヤ改正で磐越西線での運転を開始、同線での719系の運用(フルーティア関連を除く)を置き換えた。これに伴い、一部編成でワンマン運転対応改造が施工された。ただし、P40~44編成は入線せず、引き続き701系2両編成と共通運用となっている。
500番台
仙台空港アクセス線専用の車両であり、SAT721系と同じ仕様である。P501編成は2006年2月に落成し、その後10月までにP502~P504編成が落成した。
当初からワンマン運転に対応している。
1000番台
2016年度から導入されている番台区分。仙台地区で運用されている719系0番台の置き換えの為に導入された。
全編成が4両固定編成となっており、0番台や701系の4両編成よりも定員数が増加している。
車体帯色が赤色から桜色に変更、車内照明にLEDにされているなど、細部にマイナーチェンジを施している。
SAT721系
SAT721系は仙台空港鉄道が所有しており、SA101~SA103の3本6両がある。500番台と共通運用。
東北地方太平洋沖地震による大津波で仙台空港~美田園間の線路支障や運転設備故障によりSA102、SA103は仙台空港駅で身動きが取れなくなった。
青い森703系
青い森鉄道が輸送力増強を目的に、E721系をベースとして新造した電車であり、2013年3月に2両編成2本が製造され、2014年3月15日より営業運転を開始した。
塗装は青い森701系を踏襲しているほか、車体各部に青い森鉄道のマスコットキャラクター「モーリー」が描かれている。
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関連項目
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