プラットホームとは、人の乗降や荷物の揚げ下ろしの為に、駅構内の線路に沿って設けられた場所である。
概要
ホームは主に島式ホームと相対式ホームの2種類に分ける事ができる。
駅によって規模は異なり、大きなターミナル駅では島式ホームが複数並んで存在している。
ホームの高さに関しては、一般的な列車のホームと異なり、路面電車では低床タイプが使われている場合が多い。
また、日本では高床ホームが一般的だが、アメリカなどではほぼ地平面の高さが舗装され、ステップを利用して乗降させる場合も多く見られる。
近年は乗客の転落防止を防ぐため等の目的でホームドアが設置されている駅が増えている。
また、その他にも駅名標や改札・売店などもホームには存在している。
単式ホーム
単線で、片側1線のみが線路に接しているホームの形式。行き違いは行えず、ローカル線等で多く見られる。
かつては島式や対向式であったが、交換設備が撤去された結果単式となった例も、ローカル線では多く見られる。
複線で上下線の線路が別に存在している場合には単式ホーム2面2線の形をとっている場合の駅もある。上下線の旅客が別々のホームを使うことで混雑緩和の効果がある。もともと島式ホームだったところに、1つホームを増やしてこうなった例が良くある(山手線渋谷駅、丸ノ内線霞ヶ関駅など)。
1面1線 | 2面2線 |
島式ホーム
①の形が島式ホームの基本形であり、単線での列車交換が可能となっている。
④は複々線で用いられ、緩急接続が可能。
①1面2線 | ③1面4線 |
②2面4線 | ④2面4線 |
・片方向に乗客が集中しても、反対方向とホームや改札を共有しており全体容量が大きいので混雑しにくい
・①、②③の外側 ホームが中央にある分線路が膨らむので、通過速度が落ちる
・線路外に出る為に線路を越える為の階段や踏み切りが必須
・上下線が両方混雑している場合、客同士の動線が同ホーム内で入り乱れて乗降時間を増大させる
相対式ホーム
上下線を挟むように単式ホームが向かい合っている形式。
ホームは上下線で独立している為、行き来の為に跨線橋や地下通路が設置されているものもある。
①の形は単線・複線で用いられ、単線の場合は列車交換に使用される。
②の形は中央2線が通過線、外側2線に列車が停止し、新幹線の駅等で見る事ができる。
①2面2線 | ②2面4線 |
・階段を介さず直接線路外に出る構造が可能
・ホーム延長やその他追加工事が容易
・②中央の通過線がホームから離れている為、ホーム上の乗客への保安上の制約に縛られず安全に高速で通過できる
・ホームの設置数が多く、改札が別の場合はホームの数分だけ必要になり無駄が多い
・反対のホームへは階段を渡らないといけないので複数列車の接続が困難
単式と島式
島式ホームと単式ホームの複合ホーム。
上下線のどちらかが一方が退避可能であり、内側が本線の場合が多い。
逆に、外側を本線として内側を上下線共通で待避に使える構造も珍しくない。こちらは国鉄(現在のJR)によくあるので、俗に国鉄型配線などと呼ばれる。
2面3線 |
千鳥式ホーム
2つの単式ホームがずれて立地している形式。
対向列車の先頭同士が向き合う形になるので、非自動閉塞区間において、タブレットやスタフの受け渡しに都合がよい。
2面2線 |
頭端式ホーム
櫛形ホームともいわれる。
陸続きで複数のホームがあり、大規模な駅の起点駅に多く用いられている。ホーム同士が平面で移動できる点が特徴的。行き止まり側に改札口や駅舎が設けられる場合が多い。
京王新宿駅や阪急梅田駅など私鉄のターミナル駅に多い。また、ヨーロッパのターミナル駅でも非常に多く見られる。
京王新宿駅 | 中部国際空港駅 | 高松駅 |
・端部が全部繋がっているので、階段を介さず多数のホーム同士で行き来が可能
・路線の延伸工事が困難
・進入時に速度制限が掛かる
・車内の片側だけに混雑が集中する
その他
①3面2線であり、相対式ホーム2面2線の間に島式ホームがある。
①名鉄名古屋駅 | ②京急蒲田駅 |
関連項目
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