EV-E301系とは、JR東日本が非電化路線向けに開発した蓄電池駆動電車システムを積んだ列車である。愛称として、ACCUMがつけられ、車体側面などにロゴとともに表記されている。
概要
EV-E301系の先駆けとして、E995系「NE Train スマート電池くん」において、蓄電池駆動電車システムの開発を2008年から行っており、JR東日本は、非電化路線における環境負荷の低減を目的として開発したとしている。そして、2014年3月から烏山線に1編成2両(V1編成)が試験導入されている。なお、当車両が点検などによって運用につけない場合は、従来のキハ40 1000番台が代走する。
蓄電池駆動電車システムのしくみ
EV-E301系は、電化区間ではパンタグラフで架線から電力を受け取り走行する。また、この際にその電力を蓄電池へと充電し続ける。非電化区間ではパンタグラフを下ろし、蓄電池に充電した電力を利用して曹昂走行する。また、走行中の回生ブレーキによって発電された電力も蓄電池へと充電する。
非電化区間内での充電には、剛体架線と呼ばれる通常の架線よりも太いものを利用して数十分で一気に充電する。
車両概要
V編成は両開き3ドア2両を1編成とし、トイレは未設置となっている。また、従来のキハ40と同じ位置に優先席を設けており、車内設備(手すりの形状など)についてはE233系系統に似ているが、運転台については、計器類はアナログであり、グラスコックピットを採用していない(E231系近郊型小山初期車のようなイメージ)。従来同様、半自動ドア用のドア開閉ボタンがドア横に設置されている。また、車外スピーカーも設置されており、E233系同様「Water Crown」が流れる。車内案内については、乗務員室側上部にLCDを2つ設けている。また、車椅子スペース左上にもLCDを設けており、ここには蓄電池の利用状況をみることができる。放送設備については、自動放送かどうかは確認できていないが、E231系・E233系でおなじみの三浦七緒子の案内は確認できた(「この電車は、烏山線直通 各駅停車 烏山行です」のみ確認)
行先表示機については、公式イメージ画像では白色文字で表示されていたが、実際は3色LEDである。
営業車Mc | 営業車Mc' | |
車番 | EV-E301 | EV-E300 |
定員(人) | 154 | |
座席配置 | ロングシート | |
その他 | 乗務員室 |
乗務員室 |
行先表示機 駅名対応標
1 | 回 送 |
2 | 試運転 |
3 | 臨 時 |
4 | 団 体 |
5 | 烏山線 |
6 | 宇都宮線 |
7 | |
8 | 烏 山 |
9 | 宝積寺 |
10 | 宇都宮 |
11 | 宇都宮(線名表示なし) |
12 | 小金井(線名表示なし) |
13 | |
14 | ワンマン 烏 山 |
15 | ワンマン 宝積寺 |
16 | ワンマン 宇都宮 |
17 | ワンマン 宇都宮(線名表示なし) |
18 | ワンマン 小金井(線名表示なし) |
19 | |
20 |
運用区間
関連動画
関連項目
- 0
- 0pt