概要
栃木県塩谷郡高根沢町の宝積寺駅と那須烏山市の烏山駅を結ぶ鉄道路線。地方交通線である。
東京近郊区間に指定されてはいるが、Suicaは宝積寺駅以外の全区間で非対応である。
全線が単線で、かつては全線非電化であったが、現在はEV-E301系導入により宝積寺駅・烏山駅構内のみ電化されている。路線距離は約20.4km。全部で14往復、概ね1時間に1本走っており、両端駅含めても大金駅でのみ列車交換が可能。1日に9往復+上り1本は宝積寺駅から宇都宮線・宇都宮駅まで直通する。全列車が各駅停車である。
かつては常野線等と呼ばれる路線の構想が存在し、烏山駅から真岡線や水郡線の方へ線路が繋がる計画もあったが、未成線に終わった為に現状典型的な盲腸線となっている。
赤字83線に指定されたことがあったが、そこまで赤字がひどい訳でもなく、実質的に栃木県の県庁所在地である宇都宮と同じ栃木県の烏山を結ぶ路線であったことから、廃止対象から除外され、現在に至る。
線内に宝積寺駅、大金駅といった縁起のいい名前の駅があり、駅の数が8つである事から、宝積寺駅以外の7駅に七福神を対応させ、宝積寺駅には全尊が描かれている。
使用車両
2017年3月4日より、全車EV-E301系に統一されている。また臨時列車としてキハ48系びゅうコースター風っこの運転実績もある。以前は宇都宮運転所所属のキハ40形1000番台(計8両)が使用されていた。
なお、EV-E301系は宇都宮~宝積寺間はパンタグラフから電気を取り込み、宝積寺~烏山間は電池で運行する電車となる。充電は宇都宮~宝積寺間および烏山駅で行われる。
なお、キハ40形1000番台のデザインは特徴的なもので、クリーム10号に「refresh railway」の頭文字「r」をデザインした緑14号の帯を纏っていた。また駅と同様に7つの車両に七福神を対応させていて、最後の1両は七福神全尊が描かれていた。
開業88周年記念時にはキハ40-1003,1007が国鉄色(首都圏色と言われるタラコ一色ではなく、タラコとベージュのツートンカラー)に、90周年記念で1004,1005が首都圏色(タラコ色)に塗られて運転されていた。
車両 | 七福神 | 車体色 | 備考 | 所属略号 |
---|---|---|---|---|
キハ40-1001 | 布袋尊 | 宮ミヤ | ||
キハ40-1002 | 弁財天 | 宮ミヤ | ||
キハ40-1003 | 毘沙門天 | 88周年国鉄色 | 宮ミヤ | |
キハ40-1004 | 大黒天 | 80周年・90周年でタラコ色 | 宮ミヤ | |
キハ40-1005 | 恵比寿神 | 90周年でタラコ色 | 宮ミヤ | |
キハ40-1006 | 小牛田、新庄などを経て秋田に転属後、五能線・津軽線にてタラコ色で活躍中 | 秋アキ | ||
キハ40-1007 | 寿老人 | 88周年国鉄色 | 宮ミヤ | |
キハ40-1008 | 福禄寿 | 宮ミヤ | ||
キハ40-1009 | 全尊 | 宮ミヤ | ||
キハ48-547 | びゅうコースター風っこ | 仙ココ | ||
キハ48-1541 | びゅうコースター風っこ | 仙ココ |
駅一覧
駅名 | 七福神 | 乗り換え路線 ○周辺施設 | 所在地 |
---|---|---|---|
宝積寺駅 ほうしゃくじ |
全尊 | JR東日本 宇都宮線(一部 宇都宮駅まで直通) ○高根沢町役場 |
塩谷郡 高根沢町 |
下野花岡駅 しもつけはなおか |
寿老人 | ||
仁井田駅 にいた |
布袋尊 | ||
鴻野山駅 こうのやま |
福禄寿 | 那須烏山市 | |
大金駅 おおがね |
大黒天 | ○大金温泉 | |
小塙駅 こばな |
恵比寿神 | ||
滝駅 たき |
弁財天 | ○龍門の滝 | |
烏山駅 からすやま |
毘沙門天 | ○那須烏山市役所 ○山あげ会館 |
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関連項目
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