FeliCaとは、ソニーの開発した非接触型ICカード技術方式である。
概要
FeliCaという名前は、至福を意味する「felicity」とカード(Card)を合体させた言葉であり、日常生活をより楽しく、便利にする技術になるようにと思いが込められている。
仕組み
- リーダー/ライターとカード間の通信は電磁波によって行われる。
通信には13.56MHzの周波数帯が利用され、212kbps/424kbpsで行われる。 - 独自の相互認証方式と非接触に適した通信方式によってリーダー/ライターとカード間の処理は暗号処理を含めて「約0.1秒以内」で終了する
- FeliCaカードには1枚のカードに多目的のデータを管理することができる。
- FeliCaカードは8ブロック(1ブロック=16バイト)までの同時アクセスをサポートしている。
- カード内で処理が完了しないうちにICカードがリーダー/ライターの電力供給範囲の外に出た場合は、処理未了が発生する恐れがある。このような場合はカード内で自動的にデータを元の状態に戻し、データの不整合を防ぐ
- 相互認証と通信データの暗号化にはオールスタンダードなセキュリティアルゴリズムを採用し、信頼性の高いセキュリティを実現している
- 通信データの暗号鍵は相互認証ごとに新しく生成され、なりすましを防いでいる
- FeliCa技術の通信方式は、ISO/IEC 18092(NFCIP-1)に準拠している
- NFCの技術仕様は、ISO/IEC 14443・ISO/IEC 18092・ISO/IEC 15693をサポートしている
技術方式
| 主な仕様 | |
| 搬送波 | 13.56MHz |
| 副搬送波 | なし |
| 変調方式 | ASK 10% |
| 符号化方式 | Manchester |
| 通信速度 | 212kbps(Fc/64),424kbps(Fc/32) |
| 衝突検出/回避 | タイムスロット |
データアクセス方式
| データアクセス方式 | 動作 | 主な用途 |
| ランダム | 任意のブロックをRead/Write可能 | IDデータ等任意のデータ管理 |
| サイクリック | ブロック単位でサイクリックにRead/Write可能 | 履歴データの管理 |
| バース |
ランダムアクセス | バリューデータの管理 |
| キャッシュバック | ||
| 減算 | ||
| 参照のみ |
対応ICカード
交通系ICカード
- Suica
- PASMO
- ICOCA
- PiTaPa
- Kitaca
- TOICA
- manaca
- はやかけん
- nimoca
- SUGOCA
- オクトパスカード&モバイル(香港)
- チェンナイメトロトラベルカード(インド)
- ETCカード(ベトナム)
- Rapid Passカード(バングラデシュ)
電子マネー
電子ウォレットサービス
これらの他にも、多くのサービスで使用されている。
関連商品
関連リンク
関連項目
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