QUICPayとは、後払い(ポストペイ)式電子マネー規格の一つである。
概要
日本のカード会社であるJCBやトヨタファイナンス(TS CUBICカード)が推進する規格。
クレジットカードとひも付いたFeliCaをリーダーライターにかざして使用する。使用分はひも付けられたクレジットカードの請求と合算される。
形状としてはQUICPay搭載クレジットカード(一体型)、QUICPayカード(専用カード型)、QUICPayモバイル(モバイル型)、キーホルダー型の4種類がある。
一体型
クレジットカードの中にFeliCaチップが入っており、かざすだけで決済が可能。
クレジットカードでの決済と比較して、端末にかざすかカードを店員に渡す(従来と同じ処理)か、という違いでしかないので初版筆者はあんまり意味がないような気がする今日この頃。利点としては、決済時にサインや暗証番号入力を省くことができることが挙げられる。
専用カード型
クレジットカードそのものとは別のカードにFeliCaチップが入っており、そのチップがクレジットカードとひも付けられている。
対応したクレジットカードと契約していないと追加発行出来ないが、nanacoカードのような例外もある。
あのカード1枚でnanacoとしてもQUICPayとしても利用可能であり、nanacoの残高が足りなくてもQUICPayとしての利用で問題なく決済できる。
もちろん、事前にセブンカードと紐付けておかないと利用は出来ない。※ただし最近はJCBブランドのカード(一部を除く)であれば紐付け出来るようになった。
モバイル型
FeliCa対応のスマートフォンをかざすだけでクレジットカードを出したのを同じことになる、一番そのメリットがわかりやすいであろう使い方。
iPhoneのApplePayでは2万円を超える決済にも対応するが、この方式に対応していない加盟店もある。
iPhoneの場合はApplePayでQUICPayが利用可能なカードを登録する事で利用可能だが、Androidの場合はクレジットカード発行会社にQUICPayの利用を申し込み(※1)、設定用のアプリをダウンロード・起動し各社専用のアプリをダウンロード・設定してから使用可能となる。
(※1)JCB/TS CUBICは各社専用アプリからの申し込みが可能である。ただしJCBは登録のためある程度時間がかかるので、即時利用はできない。TS CUBICはカードを持っていれば数分で登録が可能である。
キーホルダー型
現在はスピードパスプラスの1つだけである。スピードパスプラスは、エクスプレス(エッソ・モービル・ゼネラルのセルフガソリンスタンド)店舗にて発行出来るキーホルダー型のQUICpay。発行に300円(税込み)が掛かるが、年会費は掛からない。
nanaco機能も付いているが、nanaco払いはエクスプレス店舗で利用出来ず、現金給油するとnanacoポイントが貰える仕組みになっている(QUICpay支払いはクレジットカードのポイントしか付かない)。ただ、セブンイレブンなどでnanacoカードの代わりに使えるので、車に乗る人なら作っておいて損はないと思う。
おサイフくんQUICPay
クレジットカードをQUICPayのためだけに持ちたくない人向けに、クレジットカードを作らなくてもQUICPayが使えるサービスがある。それが、トヨタファイナンスの提供するおサイフくんQUICPayである。
おサイフくんに対応(FeliCa搭載端末)したケータイを有していれば、ネットから直接QUICPayの利用を申し込むことが可能になっている。この場合、クレジットカード番号も同時に発行され、QUICPayと公共料金・オンライン決済のみが利用できるクレジットカードを作成したという扱いになる。
支払いは銀行引き落としで、決済後ネットで支払い回数の変更も可能。年会費無料でポイントサービスまである、非常にお得なサービスである。
注意事項
基本的に、親(紐付け先)となるクレジットカードを持っていないと利用できない。また、特におサイフケータイ型に言えることだが、クレジットカードと同等のものであるので、使いすぎには注意。
関連項目
関連リンク
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