Mac mini(マックミニ)とは、Appleが発売しているミニPCサイズのデスクトップパソコンである。
概要
Macintosh(Mac)と呼ばれるAppleのパソコンシリーズのうち、中~上級者向けのデスクトップパソコンに属する。
「mini」という名の通り、幅12.7cm x 奥行き12.7cm x 高さ5.0cm[1]と、ミニPCのサイズでありデスクトップタイプのMacintoshでは最も小さいモデルとなっている。
他のMacintoshと比較して価格が安いかわりに、ディスプレイやキーボード、トラックパッドなどが付属していない。それらを本製品とあわせて購入しようとした場合、オールインワンタイプのiMacよりも高額になってしまう可能性がある。ゆえに、すでにディスプレイなど一式を所有しているWindowsユーザーからの移行にターゲットを絞ったモデルであるとも言える。
その外見とサイズから弁当箱と呼ばれる事があったが、2024年のM4モデルではさらに小さくなった為、他のミニPCと比較しても小さく、モニター、キーボード、マウス、その他周辺機器を揃えているユーザーなら2台目のPCとしても導入しやすい利点がある。実際にWindowsユーザーが使っている事も多い。
販売モデル
Early 2009
外観は従来モデルより変更はないが、マザーボードなど内部構造に大幅な手が入れられており、性能の向上や消費電力の低下などが図られている。背面のポート構成も見直され、新たにFireWire 800、Mini DisplayPort、Mini DVIポートが搭載された。
Mid 2010
初代から五年間続いたデザインが本モデルでついに刷新された。Macbook AirやMacbook Proのようなアルミ削り出しのユニボディとなり、従来は外付けされたいた電源が本体に内蔵された。サイズはより薄くなったが、反面、幅と奥行きが大きくなり設置面積は拡大してしまっている。また、新たにSDメモリーカードスロットとHDMIポートが搭載した。
Mid 2011
本体サイズや基本的なデザインは変わっていないが、光学ドライブが廃止され、それに伴い前面のスリットがなくなっている。CPUが「Sandy Bridge」に強化され、新たにサンダーボルトポートを搭載した。
Late 2012
前モデルから外観はそのままに、CPUの「Ivy Bridge」への強化、およびUSB3ポートへのアップグレードが施されたマイナーチェンジモデル。なお、2014年6月時点で以降の新型が発表されておらず、本モデルが最新型のままという状態が続いている。
2020 M1
本体サイズやデザインはそのままだが。CPUが「Apple Silicon」であるApple M1に変更となり、大幅なスペック向上と省電力性を手に入れた。
2020 M2
CPUにApple M2およびApple M2 Proを採用。デザインは前モデルから変更なし。
2024 M4
2010年以来となる大幅なデザイン変更により、幅と奥行きがそれぞれ6cm小さくなり、かわりに高さが2cm大きくなった。
Apple M4およびApple M4 Proを搭載し、性能も前モデルから向上している。
搭載OS
Mac miniは「macOS」(旧Classic Mac OS / Mac OS X / OS X)で動作している。2025年10月時点での最新バージョンは「macOS Tahoe」。およそ1年間隔、毎秋にメジャーアップデートを行なっている。
トラックパッドによるタッチジェスチャー操作を主軸としたユーザインタフェースや、OS上にアプリケーションのダウンロード販売から自動インストール、アップデートまでの仕組みを組み込むなど、先進的な機能を多く搭載する事が特徴。一方でベースにUNIXを用いており安定性も高い。
新しさと安定性を兼ね備え、様々なユーザーに受け入れられやすいOSとなっている。
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関連項目
脚注
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