曖昧さ回避
概要
液体やバラ荷を貯蔵するために使用される容器。側面の中央部がなだらかに膨らんだ円筒形になっている。ビア樽、ビヤ樽と呼称されることもあるが、厳密に言えばビア樽と呼んでいいのは正確に36ガロン入るものだけである。
船舶用の輸送容器の一つとして、20世紀にコンテナが登場するまで2000年近くに渡り用いられた。そのメリットは何と言っても「転がせる」という点である。これにより最小限の労力で荷物を移動することが可能である。また膨らんだ形状のおかげで、はずみをつけて揺らせば簡単に立てて置くことができる。
ワインやウイスキーは、製造時に樽に入れて熟成させる工程がある。樽は多くが木製であるがゆえに気化した酒が抜けていき、酒の総量が減少する。これを指して「天使の取り分」「天使のわけまえ」などと呼ぶ。
質量の単位で「トン」というものがあるが、これは船内で樽を叩いて数える時の「トン」という音に由来する。
ゲームにおいては以下の特徴を持つ。
- 割るとサイ・カジキ・サルなどの動物が飛び出してくることがある
- 大砲になったりセーブできたり相棒が待機してたりと万能の活躍を見せる
- 海賊退治用の武器
- 黒ヒゲ
- 「た~る。」「たる。」「たる~。」「たーる!」
他、何かあれば追加希望。
桶と樽はどう違う?
板目の板。水を通しにくく、樽によく用いられる。 | 柾目の板。水を通しやすく、桶によく用いられる。 |
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固定されたフタがあるのが桶、ないのが樽、なんて見分け方もあるが、大きな違いは使われている板の種類である。
樽は長期の保存を目的としているため、水分を通しにくい板目の板が、桶は短期間の保存や水分を飛ばすことを目的としているため、逆に水分を通しやすい柾目の板が使われている。例えば漬物は漬物「樽」で保存し、酢飯の調理や保存には寿司「桶」を使う。
技術・家庭科の授業で習った人も居るだろうが、木材は年輪に対してどう切り出すかで性質が変わる。年輪の中心から外側に向かって(立木から本を取り出すように)板を切り出せば、直線の模様が並ぶ柾目の板が、年輪に接線を引くように(立木から皮をひっぺがすように)板を切り出せば、渦巻きなど曲線の模様が並ぶ板目の板ができるのだ。バウムクーヘンを買ったら切って実験してみましょう。
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関連項目
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