SR20DETとは日産が開発した自動車用直列4気筒ガソリンエンジンの型番。シルビアなどに搭載されていた。
概要
「SR」はエンジン型式、「20」は排気量(2000cc)、「D」はDOHC、EはEGI(電子制御燃料噴射装置)、Tはターボチャージャーを表しており、「DET」はどこぞの某ハイエースみたいにディーゼルターボエンジンを表しているわけではない。縦置き(FR、というかシルビア)用と横置き(FF)用の二種類があり、同じ形式のエンジンではあるがエンジンブロック形状が異なるなどかなりの違いがあるため、「パルサーGTiRのエンジンをシルビアに載せる」などの場合かなり大規模な改造が必要になる。FFの車両に搭載するためには鋳鉄ブロックは重すぎると考えたためか、当時としては先進的なアルミブロックを採用。ボア:ストロークは86×86と日本のスポーツカーに用いられるエンジンとしては珍しくスクエアエンジンになっている。
ノーマル状態(特に1型)では「もっさり杉ワロスwwwwwww」「ロッカーアーム自重汁」「設計が古臭いだろJK」などあまり評判は良くないが、軽いアルミブロックを採用したわりには強度が高く、構造もどちらかと言えば単純なほうに入るため現在でもチューニングベースに用いられることが多い。
フルチューンして大馬力を叩きだしたいときには、SRの1代前で鉄ブロックのCA18DETが向くとか言われていたこともあったが、そんな話も今は昔である。確かに今でもその事実は揺るがないかもしれないが、現存するCAはどれも古いし、SRでもチューニングノウハウの蓄積によって十分にパワーが出せるようになった。CA18DETからSR20DETへの載せ替えは結構ポピュラーなチューニングメニューである。
ちなみに、エクストレイルなどに搭載されているSR20VETはSR20VEの発展系であり、SR20DETの系譜ではないので注意。無論構造も異なる(可変バルブタイミング機構など)。
型式
長く使われてきたエンジンだけあって、大幅な改良が加えられている。
1型
ぶっちゃけた話、SR20DEにターボを付けただけである。通称「赤ヘッド」。S13型シルビアなどに搭載。
2型
ピストン、ラジエター、ECUを改良し耐久性を向上させたもの。黒ヘッド。180SXの中期型以降に搭載。
3型
パルサーGTiRのみに搭載されたスペシャルバージョン。ブロック、ピストン、バルブ、タービン、インタークーラーなどほぼ全ての箇所に手が加えられている。通称「文字無し赤ヘッド」。ノーマル状態では最強のSRであったが横置き用エンジンであるためシルビアなどに移植するのは難しい。
4型
2型をベースに、可変バルブタイミング機構を搭載しタービンを大型化したもの。黒ヘッドその2。S14型シルビアに搭載。
5型
4型のマイナーチェンジ版で多少馬力を向上させたもの。黒ヘッドその3。S15型シルビアに搭載。
関連項目
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