日産・180SXとは、日産自動車が開発・製造・販売していたスポーツカーである。S13型シルビアの姉妹車。
一般には、エスエックスを省略し「ワンエイティ」と呼ばれる事が多い。
概要
1989年販売開始。
名前の由来はデビュー当初搭載されたCA18DET型エンジンの排気量(1800cc)から。
もともとはS13型シルビアの国外輸出型を逆輸入して仕立て直したもの。
ボディスタイルはハッチバックにリトラクタブルヘッドライト。
しかし中身はS13型とほぼ同等となっており、外観が大きく異なる以外は細部が異なるのみであった。
エンジンは初期型が1.8LのCA18DETのみ。中期型以降は2.0LのSR20DE/DETが搭載されていた。
S14型が3ナンバーサイズで不評だったために、S13型と共に長く好まれ続けた車である。
そのためか、S15型の販売開始まで10年も販売が続けられた。
シルエイティについて
シルビア同様に走り屋からの人気が高かった車であったために、事故も多い。
180SXは前述した通りフロントがリトラクタブルヘッドライトだったため、壊すと修理費が高かった。
しかし、姉妹車のS13型シルビアのフロントは固定式であるため、こちらのフロントを装着すると多少修理費が安くなる。副次的効果としてフロント部の重量も軽減される。
また、姉妹車であるためか取り付け後の外観も美しく、評判も良かった。
これが走り屋の間に広まっていったのがシルエイティである。
後に、S14フェイス・S15フェイスのシルエイティが開発されている。
(一部ショップでは変換キットを販売しているが、いずれもS13フェイスと異なり大幅な改修作業が必須である。特にS14は3ナンバーサイズの為、構造変更検査が必要になる)
後に500台限定で日産純正(扱い)として新車販売された。
尚、シルエイティ(SILEIGHTY)の商標は日産が登録している。
ワンビアについて
逆にS13型に180SXのフロントを装着する「ワンビア」も存在するが、元々修理費用を抑える為にシルエイティ化が見つけられたのに対し、修理費用が更にかさむ上にリトラクタブルヘッドライトユニットを移植しなければならず、費用対効果の面からも開発された台数は少なく、知名度は低い(ただし、180SXの元となったS13型シルビアの国外輸出型である240SX[ツーフォーティーエスエックス]のノッチバックモデルは元々からワンビアの状態であった。こちらのエンジンは、日本仕様のCA18DET及びSR20DE/DETを搭載せず、KA24E/DEが搭載されていた)。
余談ではあるが、D1グランプリ(及びいか天)では内海彰乃がワンビアに搭乗している。
関連動画
関連商品
- 1
- 0pt