耐久性/耐久力とは、どれだけ長持ちするかということを示す指標である。
ここでは主に現実世界における耐久性について記述する。ゲームなどの創作においての耐久性に関しては「耐久値/耐久度」の記事参照。
概要
身近な小物から軍事兵器に至るまで、性能は良くて便利だがすぐに壊れてしまうものは長期間の使用に向かず、実用性が低い。また、値段が安いものもすぐに壊れてしまうようではやはり実用性に乏しく、安物買いの銭失いとなってしまう。
長期間使うものに関して重要視すべきなのが、どれだけ長持ちするかという要素であり、それが耐久性である。基本的には、構造が単純なものほど壊れにくく、耐久性が高い。逆に、構造が複雑なものは耐久性の面で不利とされる。
また、耐久性には、厳しい環境下での使用に耐えれるか、という要素が含まれることがある。野ざらしや露天係留を避け、温度・湿度が安定した場所に保管するとより長持ちするのは当然だが、厳しい環境では長持ちしない、となればそれはそれで使えない製品となってしまう。
耐久試験
企業は自らの製品に対して、耐久試験を行う。耐久性がないものを売ってしまっては企業の信用を失い、将来の顧客も失ってしまうからである。
特に、長く使用するのが前提となる家具などには、20年以上の使用を前提としたテストが行われることもある。
また、耐久性を売りにしている腕時計「Gショック」は開発時に地上3階から落として稼働し続けられるか、という耐久試験を何度となく繰り返して製品開発を行ったことも有名なエピソードである。
ユーザーによる耐久試験
一方、製品のユーザーである一般人もまた、自らの購入した製品に対して耐久試験を行うことがある。
- 家庭用ゲーム機の耐久性を確かめるためにユーザーが耐久試験を行った動画は「ハード機破壊シリーズ」というタグがつけられている。
- イギリスのテレビ番組『TopGear』およびその後継番組は各国の車を評価する番組である。その評価の項目の中に耐久性も含まれており、様々な耐久性テストを行った。日本でも人気の番組だが、特に2003年にトヨタ・ハイラックスに対して行った耐久試験はもはや伝説となっている。
- 芸人のオードリー春日俊彰はIKEAの椅子の耐久試験を生放送で行った。そして壊した。
環境への耐久性
厳しい環境下での使用に耐えられるか、に関しては耐水性、耐圧性などが問題となる。
前述した腕時計「Gショック」は現在はこれらの耐久性も追及しており、ダイバーズウオッチと呼ばれる潜水士やダイバーが装着する腕時計のシリーズでは国際基準をさらに上回る耐久性を誇っている。
軍事兵器に関してもジャングルの泥の中や砂漠の砂まみれの環境においても問題なく稼働し続けられるかという耐久性が求められる。アメリカ軍ではこのような対環境の耐久性をまとめたMIL規格というものを作っており、軍に製品を納入する業者はこの基準を満たすことを求められている。
ゲームの中の耐久性
耐久力を表す数値に関しては「耐久値」の記事参照。
また、ゲーム『モンスターハンター』シリーズのように様々な環境下で戦うことを想定しているゲームでは各種装備に環境への耐久性を持たせていることがある。
耐久性に定評のあるもの
- アーム筆入 - ゾウが踏んでも壊れない、のフレーズが有名な筆入れ。実際に象に筆入れを踏ませたCMを放送しており、2010年代にはテレビ番組『ほこ×たて』でもゾウに勝利した。
- Gショック - 前述のとおり、様々な環境でも稼働を続ける腕時計ブランド。
- 任天堂ゲームハード - 子供が手荒に扱っても壊れないように高い耐久性を持たせているといわれる。
- 日本車 - 日本の夏と冬に耐える環境耐久性を持つ
- AK-47 - 旧ソ連で開発されたアサルトライフル。ジャングル・砂漠などでの悪環境下でも使用可能な耐久性を誇る
- A-10 - アメリカ軍の対地攻撃機。頑丈な機体構造をしており、対空兵器にさらされても平気で生還する耐久性を誇る。
- ローマンコンクリート - 古代ローマの建築で用いられたコンクリート。現代でも残るコロッセオなどローマの遺跡にも使われており、その耐久性を2000年間に渡って誇っている。
関連動画
耐久試験動画
関連静画
関連項目
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