The Bugglesとは、イギリス出身のニューウェーヴ・ポップユニットである。
概要
1977年、当時スタジオミュージシャンとして活動していたトレヴァー・ホーン、ジェフ・ダウンズ、ブルース・ウーリーの3人によって結成。当初はバンドというよりもクリエイター集団という趣が強く、3人でイギリス国内のコマーシャル用の曲制作をしていたという。
1979年、ウーリーが活動していた別バンド「Camera Club」のアルバムに提供された「Video Killed The Radio Star(邦題:ラジオ・スターの悲劇)」をセルフカバーし、デビューシングルとして発表。これがイギリスでシングルチャート1位に輝くなど各国で大ヒット。翌年には同曲を収録した1stアルバム「The Age Of Plastic(邦題:プラスティックの中の未来)」を発表し、一躍有名になる。
同曲は彼らの代表作となり、1980年代に訪れたミュージックPVを主体とした映像によるプロモーションの時代の到来を予感させる曲であった。現に1981年にアメリカで開局した音楽専門テレビ局『MTV』で最初に放送されたのがこの曲のPVであった。
この曲は現在でも根強い人気があり、数多くのアーティストにカバーされ続けている。
余談だが、この頃バグルスのサポートをしていたミュージシャンの1人が、後に「レインマン」「ラスト・サムライ」「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズなど数多くの映画音楽で大成功を収めるハンス・ジマーである。
その後2人は、主要メンバーが脱退し緊急事態を迎えていたYesに吸収される形で加入するが、ホーンのボーカルはYesのファンには受けて入れてもらえず、ライブでは罵声が飛び交い、物を投げ入れられることもあったという。耐えきれなくなったホーンはツアー終了後にYesを脱退。その他のメンバーも離れたために結局Yesは空中分解してしまう。
Yes脱退後バグルス名義で2ndアルバム「Adventures in modern recording(邦題:モダン・レコーディングの冒険)」を発表。制作終盤はダウンズが既にバグルスを離れ、実質編集作業はホーン1人でしていたという。
活動停止後、前述の出来事ですっかりステージ恐怖症になってしまったホーンはプロデューサー業など裏方で大成功を収め、再結成したYesの「ロンリーハート」、Frankie Goes To Hollywoodの「Relax」など世界的ヒットを連発。t.A.T.u.の世界進出のプロデュースも手がけた。ダウンズは元Yesのスティーブ・ハウらとAsiaを結成し世界的な成功を収める。
2004年、ホーンのデビュー25周年を祝うライブがウェンブリー・アリーナで催され、ホーンがプロデュースを仕掛けたYes、t.A.T.u.、Frankie Goes To Hollywoodらに混じって、バグルスもステージ恐怖症を克服したホーンのほかダウンズ、ウーリーの3人で再結成し会場をわかせた。このライブ以降、散発的にバグルスとしてもライブ等で活動しているほか、各メンバーの別名義のライブでもバグルス時代の楽曲を時々演奏したりしている。
関連動画
名曲「Video Killed The Radio Star」はいろいろなアーティストによってカバーされまくっている。
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