「あいあか」、「ひのあい」とは、ソーシャルゲーム「アイドルマスターシンデレラガールズ」に登場するアイドル「高森藍子」と「日野茜」のカップリングのことである。「茜藍子」とも表記されることがある。
概要
藍子も茜もパッション属性のアイドルで獅子座生まれという共通点がある。また、二人とも周囲を思いやる心やさしい性格をしており、他人のために行動することをむしろ自らの喜びとするあたりも共通点と言えるだろう。一方で、藍子は人と争うことが苦手な、のんびりした性格なのに対し、茜は猪突猛進型で、いつでも全身全霊、全力の真剣勝負を志向する熱血な性格であり、そのあたりは対照的だ。
この二人の共演は「アイドルマスターシンデレラガールズ」の2013年6月の第1回ドリームLIVEフェスティバルにて、3人組ユニット「ポジティブパッション」として登場したのが最初となる。また、2014年12月に発売された「Passion jewelries! 002」にてユニットのメンバーとして「絶対特権主張しますっ!」も共に歌った(後に、このユニットはデレステで「ゼッケンズ」と命名された)。
藍子と茜の二人にとって最も重要な出来事は2015年のことだ。この年に放映された「アイドルマスターシンデレラガールズ(アニメ)」において、藍子と茜は主役であるシンデレラプロジェクトのメンバーには含まれなかったものの、彼女達の先輩格として登場した。アニメの中でも藍子と茜が二人で会話をしたり、一緒に仕事をしたりする場面が描かれ、仲の良さが伝わる内容となっている。しかし何と言っても一番大きな出来事は、このアニメの流れの一環として、藍子と茜の二人が歌う名曲「Flip Flop」が作られたことだ。この曲は後に別のユニットでも歌われることになるが、その歌詞を見れば藍子と茜の二人をイメージして作られた曲であることが容易に想像できるだろう。
また、「Flip Flop」に関しては「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」(以後「デレステ」と表記)にて2016年11月に同名のイベントが開催された。特筆すべきは、この「Flip Flop」イベントコミュの第5話「しあわせのおすそわけ」の内容である。藍子と茜の「パッションらしさ全開」の微笑ましい会話が繰り広げられ、藍子が写真を撮るようになった理由なども語られており、とても心温まる内容となっているのでぜひご覧いただきたい。さらに同コミュの最後のシーンでは、常識では測れない行動力で周囲の人間を振り回す描写が多い茜に対し、藍子がしっかりと手綱を握っている様子が描かれている。年齢的には藍子の方が年下だが、もともと茜自身が年下に対しても敬語で接するリスペクト精神の持ち主ということもあってか、二人は上下関係のない対等な友人であることがうかがえる。
実は、この「Flip Flop」イベントコミュ第5話「しあわせのおすそわけ」には後日譚がある。2019年9月にデレステで登場した茜の限定SSR「軌跡のギフト」の特訓後のカードにおいて背景に2台のトイカメラが描かれ、この2台のトイカメラの色合いが明らかにデレステの「Flip Flop」イベント(2016年11月)の時に藍子と茜がそれぞれ持っていたカメラを示唆していたことから、二人のつながりを3年越しで確認することができるのだ。さらに同カード「軌跡のギフト」で、茜の衣装に飾り付けられた黄色い花「キバナコスモス」について「藍子ちゃんが教えてくれましたよっ。えへへっ♪」と嬉しそうに語る茜のセリフがある。茜によると「キバナコスモス」という花の名前だけでなく「花言葉」まで教わったらしく、藍子と茜の仲の良さを感じさせる。
常に前へ前へ全速力で突っ走る茜はまさにパッション属性を代表するような性格なのに対し、のんびり屋でマイペース、常識人の藍子は一見するとパッション属性っぽくないように見えるかもしれない。しかし実際には藍子もやはりパッション属性のアイドルであり、「理屈よりも感情を優先」して行動を決める一面がある。例えばデレステで2019年7月に開催された「Stage Bye Stage」イベントにおいて、藍子と茜はライブ会場のアトラクションであるコーヒーカップに乗った後、二人とも仲良く目を回してしまい、一緒にいた小日向美穂に介抱されている様子が描かれている。茜によると「コーヒーカップの限界に挑戦していた」結果、目を回してしまったらしいのだが、本来は「常識人」であるはずの藍子が、なぜこの無謀な挑戦を「やめさせる」のではなく「茜と一緒に挑戦する」ことになったのか?その背景を推測すると、おそらく藍子自身が「やってみたい」という気持ちになった、つまり「藍子の中の好奇心が勝ってしまった」ということなのだろう。藍子は同ゲームにて2017年2月に開催された「情熱ファンファンファーレ」イベントで、ポジティブパッションのメンバーである日野茜と本田未央について「私の中のいっぱいの好奇心、わかってくれて」、「一緒にいろんなことに挑戦してくれる友だち」、「高校生らしく、ワイワイはしゃげる仲間♪」と語っていることから、茜が「コーヒーカップの限界に挑戦する」と言い出したのを聞いて藍子の好奇心が刺激され、冷静に考えると無意味・無謀に思えるこの挑戦に対して「自分もやってみたい」という結論に至ったのではないか。藍子と茜、このパッション二人組の思考・行動を示す一例として非常に興味深いコミュである。
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