いかさまキノコとは (イカサマキノコとは) [単語記事]

いかさまキノコとは、NINTENDO64のゲームソフト『マリオパーティ3』に登場するアイテム『さかさまキノコ』の別称である。

概要

アイテムショップ（ミニクッパ）やアイテムミニゲームなどで入手できるアイテムで、使用すると自分を含むキャラクターを任意で指定でき、そのキャラクターの進行方向を1ターンだけ逆にするという効果を持つ。テレサやスターの目前の他プレイヤーに使うと距離を遠ざけることが出来るため妨害として使うと有効。

……なのだが、

効果中にY字路に差し掛かると分岐点の進行方向を完全に無視できる
自分自身にも使える（これはさかさまキノコに限った話ではなく、のろいキノコやクッパでんわ等も可能）

この仕様が合わさった結果とんでもない壊れ性能を持つアイテムであることが判明。

そのため工夫次第では

本来ならキーマンがないと通れないゲートの先の通路を出口から逆向きに進入する（キーマンがあればそのまま扉の先にも進める）。
分かれ道での進行方向がターン毎に変化する「グルグルのもり」。ボタンによって進みたい方向とは違うルートに進まされることがある「ワルイージとう」において本来進みたかったルートに強引に進む。

といったボードマップのルールを無視した戦法が使えてしまう。

Y字路でなくても、

運悪く自分がいる手前にスターが配置された際に逆走してスターを入手する。
アイテムショップを通過した後にもう一度アイテムショップに立ち寄る（下位である場合にこれを利用することでまほうのランプ等の強力なアイテムを短時間で何個も調達できる）。
テレサを通過した後にもう一度テレサを利用する（通称：テレサループ、テレループ）

といった使う方もできるため、汎用性が非常に高い。

特にテレループに関してはもしコインが150枚あれば3ターンの間で他プレイヤーのスターを3枚奪うことが出来るため、所持しているスターの数でクリアランクが決まるストーリーモードはともかく対人戦でやったらリアルファイト待ったなし。

テレループで特にやばいと言われているのがひえひえレイクだろう。
ここではテレサが分岐の中央に配置されており、そのうち1方向にはキーマンの扉の出口があるのだが、テレサを普通に通過した後にさかさまキノコを使い、テレサまで届く出目が出た場合まずテレサを利用できる。そしてテレサを利用した後は分岐選択が表示され、ここでキーマンの扉の方向を選択するとキーマンを持っていない場合は「キーマンが　いないので　ゲートは　ひらきませんでした」と表示されキャラがUターンするのだが、そのUターン時にもテレサを利用できるため1ターンで2回テレサを使うことが可能。それだけでは終わらずそのUターンテレサの後も分岐選択が表示され、そこで逆の順路を選択すれば次ターンに通常の順路になったところでまたをテレサを利用可能というあまりにもぶっ壊れた使い方ができるのである（やられた人は泣いていい）。

こんな壊れ性能にも関わらず通常アイテム扱いでさらにはアイテムショップ（ミニクッパ）で5コインという最安値で順位に関係なく購入できることから『さかさまキノコ』に因んで『いかさまキノコ』という別称が付いてしまった（実際その通り）。キノピオショップでは買えないものの、かいものでんわを買って次ターンでミニクッパにかければ容易に入手ができてしまう。
こんなアイテムがTASさんの手に渡った日にはどうなるかは想像に難くないだろう。

以上のことから、マリオパーティ3のアイテムの中でも屈指の壊れアイテムとして名高い存在となっている。
せめて自分自身には使えない仕様or入手方法が限られるレアアイテムならばまだ良かったのだが…。

なおマリオパーティ4以降の作品ではマップが複雑になったこともあってか、さかさまキノコと同様の効果が出るアイテムは登場していない。一方、マリオパーティ6以降はサイコロの回転がゆっくりになりTASさんでなくとも自由に出目を操作できる「ぴったりキノコ」なるアイテムが登場しており、人によってはこれもいかさまキノコの一種と考えているようである。