お前と戦いたかったとは (オマエトタタカイタカッタとは) [単語記事]

お前と戦いたかったとは、バトルやアクション、あるいはスポーツを題材とした作品などで時たまみられる台詞である。

概要

キン肉マン、できることならも…もう一度おまえと戦いたかった…

『キン肉マン』ロビンマスク

バッツ！お前とは　一度…１対１で勝負したかったぜ！

『ファイナルファンタジーⅤ』ギルガメッシュ

すまねぇ…おそ松さん…うまるちゃん…ッおめぇらと…覇権争いしたかった…ッ

『ポプテピピック』ポプ子

再びこの議場で、あなたと、言葉と言葉、魂と魂をぶつけ合い、火花散るような真剣勝負を戦いたかった

　第95代総理大臣野田佳彦

概要

この言葉のポイントとしては「戦いたかった」と過去形になっているところである。それが意味するところは、実際には戦うことができない、できなくなったということであり、この言葉を言った側と言われた側のどちらかになにかしらアクシデントがあり、もう戦えなくなったということである。そして、そのアクシデントとはどちらかの死であることが非常に多い。

上記の引用した言葉を解説すると、ロビンマスクは超人預言書の該当ページの焼失とともにこの直後に完全に消滅している。ギルガメッシュはこの直後に自爆を仕掛けて死亡する。ポプ子はポプテピピックのアニメ放送時期がキングレコードの勘違いで3か月ずれたせいで、覇権争いができなくなってしまった。野田佳彦の言葉は安倍晋三を追悼する演説からの引用である。

いずれにせよ、好敵手と戦いたくてももう二度と実現することができないという相手へのリスペクトと悲しみが込められた言葉だといえるだろう。

エイジ…お前と戦いたかった…

「エイジ…お前と戦いたかった」とは、以上のような使い方を踏まえたうえで、ネットで使われる語録の一つであり、フロイド・メイウェザーの言っていない台詞である。

元ネタはYouTubeの所謂ゴシップ動画。

アバンティーズというYouTuber グループのメンバー、エイジが2019年の元旦にサイパン島で水難事故に会い死亡した際に、その死亡事故を扱ったとあるゴシップ動画ちゃんねるが、フロイド・メイウェザーに「エイジ...お前と戦いたかった...」と言わせているサムネを使用したことから広まった。要するに、タモリの「ガキが...舐めてると潰すぞ」と同類である。

フロイド・メイウェザーはプロボクサーで、世界最強と名高い誰もが知るプロボクサーであるが、当然そんなメイウェザーが日本のYouTuberと関係があるわけもなく、そんなことを言ったという事実もない。そもそもエイジは、そこそこ体こそ鍛えていたようではあるが、格闘家でもなんでもなく、ただのYouTuberである。戦いません。