イロクォイ級駆逐艦とは、カナダ軍が運用していた駆逐艦の艦級である。
1950年代から始まったカナダ独自建造の水上戦闘艦の内、防空艦として計画されたが対潜艦に計画変更の上で1970年代に4隻が建造・就役後に大改装の上で防空艦となった後に2010年代後半に運用を終了した。
なお、艦名は4隻ともネイティブ・アメリカンの部族名に由来する。
全長130m弱、全幅15mの船体は船体と一体化しつつも前後に分けられた艦橋楼とヘリコプター格納庫を含めて当時のカナダ製水上戦闘艦らしく丸みを帯びた外観である。
推進方式は巡航+高速用共にガスタービン2基を使用したCOCOG方式で最高速力は30㏏(高速用5万馬力使用時)で巡航時は20㏏(7400馬力)で4500海里だった。
その後大改装時に巡航用ガスタービンを換装して1万2,900馬力近くまで向上した[1]がこれは大改装に伴って満載排水量が4,200tから5,200tまで増量された事に加え各種電子機器更新に伴って電力消費量が増大した事に伴う措置だった。
前述の通り『対潜艦』として計画された事から建造当時は3段構えの対潜装備を有していた。
まず長距離用として対潜ヘリ『シーキング』2機を運用し中距離では艦尾にある3連装式対潜迫撃砲『リンボー』1基で対応し近距離ではヘリコプター甲板下に艤装されたMK.32短魚雷発射管(通常型)で対応する方式だった。
一方でシースパロー発射機2基と艦首にオートメラーラ製127㎜両用砲1門も装備していたがこの内シースパローは艦橋両舷に4連装のレール式発射機が1基づつ仕込まれており、使用時に左右から展開する本級独自の発射機構だった。
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最終更新:2025/12/06(土) 06:00
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