ハリファックス級フリゲートとは、カナダ海軍が運用しているフリゲートである。
1987年から建造が始まり1996年までに12隻が就役、2017年のイロクォイ級駆逐艦の運用終了後はカナダ軍唯一の水上戦闘艦のクラスとなった。
なお、2020年代後半から宗主国であるイギリス・グラスゴー級フリゲートの派生型によって更新が始まる。
カナダは1950年代から艦艇の国産化を進め第1号であるサン・ローラン級を皮切りに対潜水艦戦を重視した護衛駆逐艦を4クラス、総計20隻建造したが1970年代に入り装備の換装やヘリコプター運用能力の追加を行っても能力不足が目立ってきた。
そして1983年、6隻の建造が決定、更に1986年に6隻の追加建造が決定された。この計画は一時最初に決定した6隻を対潜仕様、次の6隻を対空仕様として最終的に対潜仕様12隻、対空仕様8隻まで整備するのが当初の計画だったが変更され[1]対潜仕様12隻に確定した。
本級までのカナダ軍艦は艦上構造物が船体側面と一体化しつつ丸みを帯びた形状をしていたが本級は側面の一体化は残しつつ、艦橋、煙突、ヘリコプター格納庫と同時期に整備されたイギリス・デューク級フリゲートと同様の構成となった。
全長134m、満載排水量5200t越えの船体にはガスタービン(高速航行用)+ディーゼル(通常航行用)を切り替えるCODOG方式を採用し最高速力29㏏、航続距離は15ktで7100海里となる。
一方兵装は対潜重視とされているが実態は汎用型で煙突両側面[2]にシースパロー用[3]Mk.48VLS総計16セル、煙突後方にはハープーン8連装発射機を配置し、肝心の対潜攻撃は艦載ヘリ1機と船体に固定した3242連装魚雷発射管2基と物足りなさがあるが欧州製のフリゲートとしては珍しくない構成である。
一方、艦砲面では艦首のボフォース製57㎜両用砲(最大射程20km・発射速度220発/分)と格納庫上のファランクスCIWS1基と火力不足を感じる構成だがカナダ軍は大規模な水陸両用作戦を行う能力(海兵隊・揚陸艦未保有)を持たないため火力支援の需要が低いためである。
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最終更新:2025/12/07(日) 06:00
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