Mk.41とは、アメリカ海軍が開発したミサイル発射装置である。
1980年代から運用が開始された艦載型垂直発射式ミサイル発射装置(VLS)であり、当初のイージス艦だけでなく日本をはじめとする欧米各国が独自開発した水上艦艇にも幅広く採用されている。
従来、艦載ミサイル発射機は潜水艦用の弾道ミサイルを除けば旋回式=射撃方向が限定されて別方向からの攻撃に対応できないことに加え、多くとも1つの発射装置で運用できるミサイルが限られる=1つのミサイルに専用発射装置を一々備えるのは配置スペースに制約のある水上艦には限界があることからその欠点を纏めて解消できる発射装置として開発された。
VLS方式の場合、ミサイルを上方に向けた状態で配置し、発射から一定高度まで垂直上昇させてから目標へ自力制御で向かわせることにより、射撃方向の制約が減少すると共に連続発射、特に複数方向への対処が容易になった事に加え、ミサイルが梱包された箱=キャニスターをそのまま発射機に装填するため弾薬庫から発射機へ装填する手間が無くなった。
そして運用されるアメリカ製艦載ミサイル(トマホーク、スタンダードミサイル、シースパロー)の全長を考慮して発射機が設計されており一つの発射装置で複数の対応目標が違うミサイルを運用することができるようになり、スペースの削減も実現できた。
但し、発射機はStrike-Length(7.7m高)、Tactical-Length(6.8m高)、Self-Defense(5.3m高)の3種類があり、キャニスターはそれぞれのミサイル専用に分けられているため、適合しない発射機とミサイルの組み合わせがある。
一方でサイズを適合させて制御装置にプログラムを組み込めば海外製のミサイルも運用できる柔軟性も持たされている。
なお、基本的にキャニスター1基に付きミサイル1発だがESSMはキャニスター1基に対し4発が搭載できるため比較的小規模なフリゲートや他のミサイルを多く搭載する必要のある大型艦で重宝されている。
また、初期型では洋上で補給艦からキャニスターを補充するため再装填用のクレーンが付いていたが運用してみると制約が大きかったことから廃止されている。
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最終更新:2024/10/06(日) 21:00
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