エンリケ・グラナドス(1867~1916)とは、19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍したスペインの作曲家・ピアニストである。
フルネームはエンリケ・グラナドス・イ・カンピーニャ。カタルーニャ地方のリェイダに生まれ、音楽好きな一家に育つ。やがてバルセロナでフェリペ・ペドレルに師事を受け、渡仏。ヴァンサン・ダンディ、ポール・デュカス、カミーユ・サン=サーンスら当時を代表するフランス人作曲家と知り合っていった。
1890年にバルセロナに戻るとコンサートピアニストとしてキャリアを伸ばしていった。そのため作品の多くは自分で弾くためのものであり、また師であるペドレルに影響され、民族主義的な発想を強く打ち出し、スペインの民族的な素材を多用していった。
そして時は第1次世界大戦中の1916年。ニューヨークで彼の代表的な歌劇『ゴイェスカス』を初演した帰路に、彼の乗船していたイギリス客船『サセックス』がドイツの魚雷攻撃にあう。そうしてグラナドスはイギリス海峡で帰らぬ人となったのであった。
グラナドスの作風は、スペイン固有の民族音楽をシューマンやリストといったロマン主義音楽と融合させることで、スペインならではの芸術音楽として発展させることができるというグループに属すものであった。そのため本質的にはロマン派的であり、そこに名人的技量で半音階的なハーモニーを取り入れていったのである。
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最終更新:2024/04/25(木) 17:00
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