キン肉スグルとは、ゆでたまごの漫画『キン肉マン』及び『キン肉マンⅡ世』の登場人物である。
アニメにおける声優は神谷明、Ⅱ世では古川登志夫、完璧超人始祖編では宮野真守。
『キン肉マン』の主人公であり、Ⅱ世の主人公キン肉万太郎の父親。リングネームや仲間内からの愛称は「キン肉マン」で、こちらの名称のほうが一般的になっており、スグルと呼ぶのは身内のみ。キン肉族のしきたりによって額に肉とかかれたぶたっ鼻のマスクを終始かぶっており、その素顔は劇中でもはっきりとは描かれていない(黒髪である)。大好物は牛丼で、アニメではオリジナルの振り付きの曲(牛丼音頭)が使われていた。決め台詞は「へのつっぱりはいらんですよ」。額にはインパクト大の肉の一文字が輝く。キン肉王族の証である「KINマーク」はお尻にある。
家族構成は父真弓、母小百合、兄アタル。父真弓はキン肉星第57代大王であり、自身はキン肉星の王子。キン肉族は全超人の中で最高の勢力を持っており、その王子ということはかなりのエリートであるはずだが、実際は幼い頃に豚(後のキング・トーン)と間違えられて地球に放り投げられるなど波乱万丈な人生を送ってきた。
地球では1Kの狭い質素な掘っ立て小屋「キン肉ハウス」に住み生活していた。どこから調達してきたのか、家具家電は一通り揃っている。キン肉王家の王子だと判明した後も、正義超人としての確固たる地位を手に入れた後もキン肉ハウスに生活し続けているあたり、スグル本人はこの住まいを結構気に入っている模様。読み切り作品では狭いはずなのに内部にプロレスリングが入るくらい広がっている。
最初の頃はウルトラマンなどのスーパーヒーローよろしく怪獣退治などをしていたが、弱腰・ヘタレなそのダメッぷりで人々からはダメ超人と揶揄されていた。しかし物語が超人同士のレスリングというスタイルにシフトすると様々な超人たちとの出会いや戦いを経て成長し、どんな逆境でも決してあきらめないそのファイトスタイルが「奇跡の逆転ファイター」と呼ばれ信頼を得るようになっていく。悪魔超人や完璧超人など地球を狙う悪の超人たちを撃退することでその地位を確固たる物とし、また悪の超人であっても戦いの後には友情を結び仲間として受け入れていく事により、正義超人軍のエース的存在として真のヒーローとなった。キン肉星王位争奪戦で勝利を掴んだ後、キン肉星第58代大王となり一線を退くことになる。
その後、新シリーズ完璧超人始祖編において正義超人の危機に地球に駆けつけ戦列に復帰、完璧超人ピークア・ブーと対戦、これを撃破する。
逆境や苦境に強く、どんな追いついめられた状況からでも一発逆転の勝機を掴むことに長け「奇跡の逆転ファイター」の異名もここからきている。特にここぞという時に発動される「火事場のクソ力」はその真骨頂で、強大な力で相手をねじ伏せることができる。このパワーは戦いの中で成長を遂げ、キン肉星王位争奪戦時には超人強度7000万パワーに届くかという超人強度で、超人の神の力を与えられた五王子の1億パワーにも匹敵しそうな勢いを持っていた。
しかし決してクソ力に頼り切ってはおらず、真に原動力となるのは正義超人たちとの友情パワーと人々を守るという熱い心。クソ力を封印された時もその友情パワーで乗り切った。
戦績は圧巻で、超人オリンピック二連覇、宇宙超人タッグトーナメント優勝など輝かしいタイトルを獲得。過酷な王位を巡る戦いを勝ち抜きキン肉星大王の座を得ている。公式戦においては敗戦は2つしか記録されていない(対カメハメと対ミキサー大帝)。とはいえダメ超人時代の非公式戦では何度か怪獣や女の子に負けたことがある。
パワー・テクニックにも優れており、当初は技らしい技はなかったが、後にプリンス・カメハメに師事。師匠から伝授された「48の殺人技」「52の関節技」と技も多彩になった。また、頭が悪そうで意外と相手の出方を察知する戦術眼や誰も思いつかないようなアイディアを考案して突破口を開いたりもしている。時には、お下品な方法を使ってピンチを脱出するのも愛嬌である。たぶん……。
明るくおちゃめでお調子者。超人オリンピックではド派手な衣装でお祭り騒ぎな入場をすることが多かった。臆病者のため、ギャグメインだった怪獣退治編から敵超人との戦いでも終始戦闘前にはビビっている。しかし、持ち前の正義感の強さや友情や仲間の後押しなどによって戦いから逃げることはしない。また、けっこう下品。合間合間に下ネタを挟む。
猜疑心が非常に強いという欠点があり、モンゴルマン、2代目キン肉マングレート(テリーマン)、ザ・サムライ(ネプチューンマン)のことを信用せず、協力を拒否するような面も見せた。この傾向が顕著に表れたのがⅡ世の究極の超人タッグ編であり、新世代超人の言い分を一切聞き入れず、一方的に敵視している。
怪獣退治の依頼を受けたものの、連戦連敗でダメ超人と周囲から呼ばれる日々が続き、怪獣ですら名前を聞いただけで戦うのがアホくさくなって引き返すほどであった。ある日、キン肉星からの使者としてアレキサンドリア・ミートがやって来る。ミートはスグルがキン肉星の王子であることを告げると、お目付役としてキン肉ハウスで一緒に暮らすこととなる。
牛丼に釣られて故郷であるキン肉星へと帰還し、キン肉星の大王であり父親であるキン肉真弓と対面。ここで自分の本名がキン肉スグルであることを知る。キン肉星を乗っ取っていたキング・トーンとの戦いに敗れるが、トンカツ屋の店主に追いかけられたトーンが逃げてしまったため真弓が大王の座に返り咲く。
その後もダメ超人と呼ばれる日々が続くが、無二の親友となるテリーマンなど人助けのためなら自分の利益を顧みないスグルの姿勢に心を動かされる人物も現れるようになる。また、スグルとミート君にとっての初恋の人である二階堂マリとも出会っている。テリーマンとの初タッグもこの頃に実現しており、猛虎星人とアブドーラを相手にプロレス形式のタッグマッチで戦い勝利している。
この頃の宿敵であるキン骨マンも登場し、モンスターガンを使って天丼を怪獣化させたり、テリーマンの恋人である翔野ナツ子を巨大化させたりと、あの手この手で戦いを挑まれる。
前回王者のロビンマスクの計らいもあって、日本代表として出場することとなる。予選第一種目の「じゃんけん」では、グーを出してカニベースに勝利する。キン骨マンの妨害を受けながらも本戦へ駒を進めると、残虐超人たちが集まったBブロックへと組み込まれる。
超人レスリングの公式戦デビューとなった1回戦ではインド出身のカレクックのスパイス攻撃に苦しめられるも、スパイスの刺激によって「マッスル・デビル」と化して凶暴化したことに恐れをなしたカレクックが逃走したことにより勝利。無事、デビュー戦を白星で飾る。
準決勝では、強豪ラーメンマンとの氷上デスマッチに挑むが、終始一方的にやられながらキャメルクラッチをお漏らしにより逃れ、氷のリングに慣れてくると徐々に盛り返し始める。最後は、キックを受けた際、ロープの反動によるカウンターの体当たりによってまさかの逆転勝利。この頃、周囲からは運よく勝ち上がったと見られていたが、対戦したラーメンマンはスグルの真の実力(火事場のクソ力)を見抜いていた。
決勝では、国立競技場においてロビンマスクと対戦。「負けたほうが国外追放」という条件を口走ってしまい、試合が始まると案の上ロビンに押されてしまう。当初はスグルを侮っていたロビンだったが、なかなか倒れないスグルにペースをかき乱され焦りを覚えるようになり、鎧を脱いで真の力を解放する。すると、苦し紛れでマスクに手をかけたことでロビンの怒りを買ってしまい、死のコースから必殺のタワーブリッジでピンチに陥る。しかし、背骨が折れてKOしたと勘違いしロビンが手を緩めた隙を突いたメキシカン・ローリングクラッチホールドにより3カウントを奪い、誰もが予想できなかった奇跡の逆転優勝を飾る。
超人オリンピックチャンピオンには世界遠征が義務付けられていることから、ミートとともに旅立つことに。最初の遠征地ハワイでプリンス・カメハメと対戦するも、わずか7秒で敗れてしまう。試合後、カメハメに弟子入りしたスグルは、そこで「48の殺人技」を会得し、その秘められた素質が開花する。その後、ハワイチャンピオンのジェシー・メイビアとのダブルタイトル・マッチに挑む。返し技の名手であるメイビアをあえて動かすことに成功すると、48の殺人技の1つ風林火山によって破っている。試合後、ハワイチャンピオンのタイトルは返上している。
次にアメリカ本土へと渡ってからは、勢力争いで苦戦する超人協会に協力。「ザ・シャネルマン」というアフリカ出身の架空の超人に変装し超人同盟と戦っていた。そこで世界を放浪した後、超人同盟に拾われていたロビンマスクと再会。グランドキャニオン特設リングでロビンと再戦することになる。
試合は一進一退のフェアな戦いとなるが、試合中超人同盟に雇われたイワオの乗ったセスナがリングに激突し、スグルを庇ったロビンは谷底へと転落してしまう。これが発端でアメリカ3団体所属+怪人の4チームによる「全米超人タッグ選手権」が開催されることとなる。
スグルはテキサスを訪れてテリーマンを説得し、「ザ・マシンガンズ」を結成。超人協会代表としてタッグリーグに出場する。初戦のジ・エンペラーズ戦では当初2人のコンビが噛み合わず、タッグの鉄則を相手に教えてもらう始末だったが、徐々に2人の息が合うようになり何とか引き分けに持ち込む。第2戦ではキン骨マンとイワオの怪人師弟コンビをあっさりと倒す。
1勝1分で迎えたスカル・ボーズとデビル・マジシャンの宇宙一凶悪コンビとの最終戦は、序盤は正攻法の戦いで有利に試合を進めるが、超人同盟の卑劣な策略もあって苦戦。だが、車椅子の少年ロバートやジ・エンペラーズの協力によってテリーマンが義足を取り戻すと、デビル・マジシャンの凶器攻撃をカットし、テリーマンのフィニッシュをアシスト。ザ・マシンガンズの優勝により、アメリカ三団体は元の一つの団体に戻るのであった。
この後、急きょ日本へ戻り怪獣を退治するが、定められた時間内に戻れず超人オリンピックのタイトルを剥奪される。日本に戻ったスグルは、再び怪獣退治の日々を過ごし、ビーズマンの依頼を受けて宇宙野武士退治にも出向ている。また、この頃将来の妻となるビビンバと出会う。
日本代表にはウルフマンが選ばれるが、前回のチャンピオンということで特別に出場が認められる。予選では前回同様幸運もあってクリアしていき、一時的にウルフマンと共闘したこともあり無事本戦へ。1回戦でキングコブラを倒し、2回戦ではベンキマンの便器に流されてしまうも、臭いパンツを詰まらせたことで脱出に成功し勝利。
準決勝ではウルフマンとの相撲対決という自分に不利なルールで戦うことになる。ルービックキューブ張り手で顔が六面体になったり、あびせ倒しによって敗れたかと思われたが、物言いがつき、カンヌキスープレックスによって先にウルフマンの足を土俵につけていたことが判明し、逆転勝利を飾る。
その後、決勝の相手となるウォーズマンの残虐ファイトを見て恐れてしまい、決勝を放棄して逃げ出そうとする。しかし、ウォーズマンによって植物人間にされてしまったラーメンマンの激励を受けたことで奮起。ラーメンマンとの友情を胸にリングへ上がる。
ウォーズマンとの決勝は、互いにマスク超人ということもあって覆面はぎデスマッチとなる。試合は一進一退の激闘が繰り広げられ、本来の力を見せ始めたウォーズマンの攻撃により大流血させられる。その後、クリーンファイトに目覚め、ロビンに反逆しベアークロ―を外したウォーズマンの必殺技・パロ・スペシャルによってギブアップ寸前にまで追い込まれる。ラーメンマンの激励の声により火事場のクソ力を発動するも、ウォーズマンに火事場のクソ力を返されてしまう。だが、驚異的な粘りが30分以上戦うと体がショートしてしまうウォーズマンの体質上の弱点を誘発。最後は初公開となる必殺技のキン肉バスターで勝利し、超人オリンピックV2の偉業を成し遂げる。試合後、ルールにのっとり自ら素顔を晒したウォーズマンと友情の絆で結ばれるのだった。
怪力女に宇宙へ投げ飛ばされ、思わず超人ホイホイを解除してしまったことで7人の悪魔超人を開放してしまい、挑戦状を叩きつけられてしまう。しかも、バッファローマンによってミートの体が7つバラバラにされ、10日以内に悪魔超人全員を倒してミートの体を取り戻さなければならなくなる。
初戦となったステカセキングとの戦いでは、相手が弱いと分かり調子に乗るが、超人大全集による超人コピーと地獄のシンフォニーに苦戦。だが、ステカセキングがうっかり「3年前のキン肉マン」に変身してしまった隙を突いてキン肉バスターで勝利。それでもダメージが大きく、試合後入院してしまう。
続くブラックホール戦は、身代わりとなって悪魔超人からのリンチを受けていたテリーマンを救う形でリングにあがる。ブラックホールが得意とする四次元レスリングに苦しみ、ついには吸引ブラックホールにより四次元空間に閉じ込められる。だが、ホワイトホール(おなら)によって脱出し、肉弾エルボードロップで逆転勝利。連勝を飾り順調なスタートを切ったかに見えたが、この2試合で受けたダメージはあまりにも大きく、まともに戦えない状態となる。
このピンチに駆けつけたテリーマンたちアイドル超人軍団がスグルに代わって悪魔超人と戦うことになる。しかし、戦いの中でウルフマン、ロビンマスク、ウォーズマンの3人が命を落としてしまい、大きな悲しみを背負うことに。
怒りに燃えて挑んだアトランティスとの戦いでは、悪魔霊術血縛りによって蘇った悪魔超人の亡霊の妨害を受けるも、モンゴルマンの協力もあって危機を脱出。水芸セントヘレンズ大噴火を攻略したことで形勢が有利になると、最後はキン肉バスターでアトランティスを倒し、ロビンマスクの仇を取る。しかし、この試合で出血多量によるダメージが深かったこともあり、ミート救出タイムリミットまで残り1日で2人を倒さなければならない状況に立たされる。
助っ人として登場したモンゴルマンの提案により、モンゴルマンと組んでバッファローマン&スプリングマンとのタッグマッチにより決着をつけることに。当初、モンゴルマンのことを信用できずにいたが、ミートの体を必死に庇う姿に心打たれて信用するようになる。その後、事実上のシングルマッチとなり、モンゴルマンがスプリングマンを倒していずこかへと姿を消したことで、いよいよ悪魔超人のボス・バッファローマンとの1対1の最終戦に挑む。
序盤のピンチをウォーズマンのおかげで凌いだものの、バッファローマンの1000万パワーとのパワーの差の大きさに加え、頼みのキン肉バスターが破られたことでピンチに。それでも持ち前の火事場のクソ力と逆さにして相手を叩きつける新(ネオ)・キン肉バスターで応戦。戦いの中、スグルのクリーンファイトに触発されたバッファローマンと友情が芽生え始めるが、バッファローマンは心身共にサタンに支配されてしまう。残虐ファイトを見せるバッファローマンに火事場のクソ力を吸い込まれそうになるが、これはバッファローマンの自滅を誘う罠だった。最後は、新(ネオ)・キン肉バスター、キン肉バスターと連続で放ち、壮絶な死闘を制する。試合後、スグルとの戦いの中で友情に目覚めたバッファローマンの協力もあって無事ミートは復活することでき、犠牲になった3人のアイドル超人も復活する。
キン肉星大神殿に飾ってあった黄金のマスクが悪魔六騎士に奪われたことで正義超人の超人パワーが奪われてしまい、このままだと生命を維持できなくなる危機を迎える。最初に銀のマスクを手にしたことで超人パワーを奪われなかったスグルは、正義超人たちを救うため、単身悪魔六騎士と戦うことに。
日本武道館のワニ地獄に姿を見せたスグルは、最初の刺客スニゲーターと対戦。様々な爬虫類に次々と変身し、最後は正体であるティラノサウルスの足の姿を見せたスニゲーターを苦戦の末にフロントスープレックスで破ったものの、死に際のスニゲーターに超人パワーを奪われ、死亡してしまう。だが、ウルフマンが自らの命と引き換えに蘇ることができ、再び戦いの場へ足を運ぶ。
次に豊島園の宇宙地獄を訪れ、プラネットマンとの戦いに挑む。プラネットマンの繰り出すトリッキーな技の数々に翻弄されたうえに、テリーマンたちがプラネットマンの人面プラネットによって人質に取られてしまう。しかし、ウォーズマンの犠牲によって仲間たちを解放すると、最後はブラックホールスープレックスによって勝利。同時にテリーマンたちもプラネットマンの超人パワーを奪い取って復活する。
機能停止となったウォーズマンの体内に残りの悪魔騎士が入り込んだため、ウォーズマンを救うためにリサイクルゾーンを使って追うことに。スグル以外のアイドル超人たちが五重のリングの戦いで残った悪魔騎士たちを破ったが、取り戻した黄金のマスクは全て偽物だった。ウォーズマンの機能を蘇生させた直後、悪魔騎士たちを操る悪魔将軍が現れ、リサイクルゾーンを塞がれ閉じ込められてしまう。だが、ジェロニモの犠牲とウォーズマンの流した涙によって無事ウォーズマンの体内から脱出し、悪魔将軍の用意した決戦のステージへと出向く。
テリーマンと引き分けたアシュラマンとの試合では、天候の変化を駆使したアシュラマンの戦術を切りぬけ、激闘の末阿修羅三面のうち"笑い”と"冷血"の2つを破壊する。しかし、最後の"怒り"の面を出したアシュラマンから氷上バスター合戦を挑まれると、キン肉バスターが破られ、逆に阿修羅バスターを喰らいKO寸前になる。それでも、火事場のクソ力で立ち上がると、今度は首のフックが甘いという弱点を見抜いて阿修羅バスター破りに成功し、カウンターで放った変形ツームストン・ドライバーによって勝利し、テリーマンの両腕も取り戻す。この技に新たな必殺技のヒントを得たスグルは、バッファローマンが悪魔将軍を足止めしたこととテリーマンとの特訓によってキン肉ドライバーを完成させる。
正義と悪魔の最終決戦となった悪魔将軍との試合は、痛みを感じない悪魔将軍の特性を逆に利用して将軍の膝を壊すも、実体を持たない悪魔将軍に技がことごとく通用せず、融合した悪魔六騎士のパワーによって六倍のパワーを発揮する悪魔将軍に苦戦。さらに戦いの中、悪魔将軍の正体がサタンと結託したゴールドマン、つまりは黄金のマスクそのものであることが判明。硬度10ダイヤモンドパワーによって悪魔将軍の体が強化され、さらにリングがダイヤモンドリングに変えられてしまい、ますます窮地に立たされる。火事場のメガトンパンチによって将軍の硬度調整機能は封じたものの、地獄の九所封じによって体の機能を破壊されてしまう。それでも、地獄の断頭台を受けながらロープを咄嗟に掴むことでダメージを軽減。さらに、死んだはずのウルフマンとジェロニモがスグルを支えるという友情パワーの偉大さにさしもの悪魔将軍にも動揺が見られ始める。チャンスと見たバッファローマンが、自ら将軍の肉体となることで実体を作り出し、最後はキン肉ドライバーによって悪魔将軍を撃破。試合後、改心した黄金のマスクは銀のマスクと融合し、全ての超人のパワーが蘇る。
悪魔将軍の敗北直前に脱出し、生き残ったアシュラマンとサンシャインによって正義超人の友情パワーが奪われてしまい、仲間たちはキン肉マンと敵対。同時期に開催が決まった宇宙超人タッグ・トーナメントのパートナーとしてテリーマン、モンゴルマンを誘うもいずれもキン肉マン打倒を目標に掲げて断られてしまう。途方に暮れるスグルの前に師匠のプリンス・カメハメが現れ、キン肉マングレートとしてパートナーとなり、マッスルブラザーズとして出場することになる。
1回戦第1試合でブラックホールとペンタゴンの四次元殺法コンビと対戦。序盤はグレートが華麗な技の数々によって一人舞台となるが、自身はペンタゴンのクロノスチェンジによって翻弄されたうえに、グレートが四次元空間に閉じ込められ、1対2の戦いを強いられる。しかし、グレートが自力での脱出に成功すると、最後は初披露となったマッスル・ドッキングによって四次元殺法コンビをKO。しかし、試合後グレートの高齢によるスタミナ不足が露呈される。
試合が進むにつれて他の正義超人たちの友情が回復するようになり、仲違いしていたテリーマンに対しても試合中にアドバイスを送り、友情が復活する。だが、はぐれ悪魔コンビによって窮地に立たされたテリーマンの身代わりとなってグレートは呪いのローラーに放り込まれる。グレート=カメハメは息を引き取ることとなり、テリーマンが2代目キン肉マン・グレートとして準決勝から戦うことに。
グレートの中身がテリーマンと入れ替わったことを知らないままのスグルは、準決勝第1試合でアシュラマンとサンシャインのはぐれ悪魔超人コンビと戦うことに。超人の壁としてリングサイドに立つヘル・ミッショネルズと2000万パワーズからも攻撃を受け、本来のファイトを出せずに苦悩するグレートに疑念を抱くスグルだったが、カメハメの霊によって励まされたグレートの奮闘により徐々に盛り返す。その後、度重なるはぐれ悪魔超人コンビの地獄のコンビネーションや悪魔超人の亡霊を使った地獄のキャンバスを乗り切ったマッスル・ブラザーズだったが、アシュラマンの阿修羅火玉弾を受けたグレートの肌の色がカメハメの褐色の肌と違っていたことでまたもグレートに疑念を持つようになり、コンビは空中分解。しかし、身を犠牲にして正義超人のために戦うグレートの姿を見てパートナーと認め、共に戦うことを決意。その姿を見たサンシャインが友情に目覚め、続いて魔界の王子であるアシュラマンが熱い涙を流し、はぐれ悪魔コンビが空中分解を起こす。このチャンスに最後は逆転のマッスル・ドッキングを放ち、決勝進出を決める。この激闘の末、アシュラマンは友情の素晴らしさを認めるようになる。
準決勝第2試合の2000万パワーズとヘル・ミッショネルズの戦いの最中、ピンチに陥った2000万パワーズを決勝進出を辞さない覚悟で救おうとしたことから激しく対立していた両者の友情が回復する。だが、バッファローマンはKOされてしまい、モンゴルマンもマスク狩りのピンチに立たされる。モンゴルマンを救いたいスグルは、ロビンマスクの鎧を借りて磁器嵐の中に飛び込んでいく。しかし、マスク狩りを防ぐことはできず、モンゴルマンの正体がラーメンマンであることを知る。怒りを抑えきれずヘル・ミッショネルズに挑もうとしたスグルだったが、クロス・ボンバーによって負傷していた左腕を切断されてしまう。決勝は絶望的かと思われたが、カメハメの親友でもある超人医師ドクター・ボンベが登場。バッファローマンのロングホーンを骨の代用品とすることで自分の命と引き換えにした左腕再生の大手術を成功させる。
ネプチューンマンとビッグ・ザ・武道のヘル・ミッショネルズとの決勝は、3本勝負となる。1本目でマスク狩り予告を受けたグレートは、起死回生の策を練るが、マグネットパワーの前には通用せず。予告通り開始10分でクロス・ボンバーによってグレートのマスクを剥がされ、スグルはグレートの中身がテリーマンに入れ替わっていたこと、そして師匠のカメハメがすでに死んでいたことを知らされ、ショックを受ける。2本目が始まってもテリーマンへの不信が拭えずにいたスグルだったが、カメハメの霊に励まされ、アシュラマンの檄を受けたテリーマンが起点を利かせたことで体が勝手に動いて友情が回復。テリーマンとのザ・マシンガンズが再結成される。マスク・ジ・エンドによるマスク狩り予告を阻止した直後、ビッグ・ザ・武道の正体がネプチューン・キングであることが判明。地球のエネルギーそのものをパワーにする完璧超人の前に一時はテリーマンが絶命し、1人で戦うことになってしまう。だが、倒れていった正義超人たちから助けられたこともあり、孤軍奮闘。さらに、奇跡的に生き返ったテリーマンがマグネットパワーの謎を解き、左腕に宿ったロングホーンの力を借りることで富士山に突如現れた前方後円墳に鍵をかけ、地球のエネルギーを停止させることでマグネットパワーを封印。ネプチューン・キングに対してネプチューンマンが反旗を翻していたこともあり、動揺するヘル・ミッショネルズをマッスル・ドッキングでKO。ザ・マシンガンズが優勝を飾り、完璧超人の地球制服を阻止。テリーマンと共にトーナメントマウンテンの山頂にあるトロフィーを引き抜くことに成功する。
超人レスリングにおいて輝かしい実績を残したことから、父のキン肉真弓はキン肉星大王の座をスグルに譲ることを決断する。だが、スグルの火事場のクソ力が神の領域まで達しようとしていることに危機感を持った邪悪の神々は、王位継承を認めず、24年前に起きたキン肉星病院での火災による赤ん坊取り違いを根拠に5人の王位継承候補を擁立。そこで団体戦によるキン肉星王位継承サバイバル・マッチによって真の大王が決められることに。しかし、他の正義超人たちはこの戦いに参加することができず、ミートと2人だけのキン肉マン・チームで戦うことを強いられる。
1回戦では、熊本城においてキン肉マンマリポーサ率いる飛翔チームと対戦。先鋒としてリングに上がったスグルは、先鋒のザ・ホークマンと対戦。初戦から苦戦を強いられることとなり、思わずロビンやテリーの助けを求めてしまうこともあった。だが、鷹のヘルバードの持つ帰巣本能を利用することでホークマンのウィング・カッターを攻略し、最後はキン肉ドライバーで撃破。続く次鋒のミスター・VTR戦では、シーン・チェンジャーによって翻弄され、ズームアウトによって体を縮小されるも、新(ネオ)・キン肉バスターによってVTRが作り出した世界から脱出。最後は超人絞殺刑によって打ち破り、苦戦しながらも連勝を飾る。だが、中堅のミキサー大帝のパワー分離器に邪悪の神々が加担したことで、火事場のクソ力が奪われ邪悪大神殿に封じ込められてしまう。そして、残されたスグルの本体は超人墓場を彷徨うことに。ウォーズマンの協力もあって超人墓場から脱出し戦線復帰したものの、ミスター・VTRの介入によってキン肉ドライバーが破られ、ミキサー大帝のエルボードロップによって敗れてしまう。残されたミートがミキサー大帝を破る金星を挙げたものの、力尽きて倒れてしまい敗退の危機に立たされる。しかし、駆け付けたテリーマンとロビンマスクが参戦したことで辛くも1回戦を突破。
姫路城でおこなわれた準決勝では、キン肉マンゼブラ率いる技巧チームと対戦。1回戦での激闘の影響で満身創痍のキン肉マン・チームだったが、ウォーズマンとラーメンマンの参戦により優位に立つ。姫路城と名古屋城が合体し、関ケ原に出現した格闘城に戦いを移すと、ロビンマスクとのブルー・インパスルを結成し、キン肉マンゼブラとパルテノンとのタッグマッチによって決着を付けることになる。
ロビンとの日英クロスボンバーでゼブラをKOしたかと思われたが、本来の黒のボディとなり復活したゼブラの残虐ファイトに苦戦。パルテノンに仕掛けた”新必殺技”は不発に終わり、さらにキン肉族三大奥義の1つマッスル・インフェルノをゼブラに決められ、戦意を喪失してしまう。しかし、パルテノンの体内に閉じ込められたロビンの言葉で再起すると、1人でゼブラとパルテノン相手に奮闘する。そして、脱出したロビンがパルテノンを撃破したことでゼブラとの大将同士の1対1の戦いになる。キン肉ドライバーを破られ苦しい試合展開となりながらもロビンマスクとラーメンマンの友情に支えられる。再びゼブラのマッスル・インフェルノに捉えられるが、ゼブラが己の夢のために犠牲にした愛馬キッドの霊がスグルに乗り移り、ロデオ・スキップによって脱出。最後は未完成マッスル・スパークでゼブラを撃破し、決勝進出を決める。
続く超人血盟軍と知将チームの戦いの中、かつて左腕に埋め込まれていたロングホーンをバッファローマンに返却する。さらに、キン肉マンソルジャーの正体が本物のソルジャーと入れ替わった実の兄・キン肉アタルであることを知る。これまで兄の存在すら知らされていなかったスグルだが、予言書のページを燃やされ今にもこの世から消滅しようというアタルからマッスル・スパークの残り50%の掛け方とキン肉族3つの心得を伝えられ、兄の最期を仲間たちと共に看取る。兄の遺子を引き継ごうと、マッスル・スパークの特訓を開始すると、テリーマンとロビンマスクの協力もあってついに2つの技を1つにすることができる。
大阪城でおこなわれた決勝は、キン肉マンスーパー・フェニックス率いる知性チームとの対戦。先鋒のリングに立ったスグルは、サタンクロスとの魔法陣デスマッチに挑む。当初はディフェンド・スーツの使用を拒んでいたが、奇跡の灰に姿を変えたアタルの説得と超人血盟軍の生き残りとして駆けつけたアシュラマンの協力もあって全てのディフェンド・スーツの装着に成功。本来の優しい心を取り戻したサムソン・ティーチャーと卑劣な寄生虫サタンクロスの間に不協和音が生じると、最後は初お披露目となった完璧マッスル・スパークによってサタンクロスを撃破。しかし、火事場のクソ力を失った影響で心臓に負担のかかったスグルは力尽きてしまい、その後血を吐くようになる。また、予言書によると、スグルとフェニックスのうち偽の王子のほうが先天性の心臓の病によって命を落とすとされていた。
その後、フェニックスの提案によって戦線に復帰したスグルは、ロビンマスク、ザ・サムライと組んでフェニックス、マンモスマン、オメガマンとのイリミネーション・ルーレットマッチによる6人タッグマッチに挑む。ロビンとマンモスマンが消滅した後、正体を明かしたネプチューンマンとの巌流島コンビを結成。抜群のコンビネーションによってフェニックスとオメガマンを圧倒する。しかし、オメガマンは師匠であるプリンス・カメハメに変身。カメハメの繰り出す関節技の前に為す術なく悶絶させられる。だが、これは生前に52の関節技を教えられなかったことを悔やんでいたカメハメによる最後の試練であった。スグルは期待通り、52の関節技を会得することでカメハメの技を破り、師匠超えを果たす。だが、カメハメとの別れで生じた隙を突かれ、オメガマンのΩカタストロフドロップに捉えられる。自分の消滅と引き換えに身代わりとなったネプチューンマンの犠牲により窮地を救われ、マッスル・スパークでオメガマンを倒す。飛び降りた際に顔面が崩壊したビビンバをフェイス・フラッシュにより治癒し、いよいよフェニックスとの一騎打ちとなる。だが、全ての邪悪の神の力を結集し、フェイス・フラッシュまで使うフェニックスの前に絶体絶命の状態に。そして兄のアタルと同じようにレイジング・オックスで捉えられ、フェニックスの二―ドロップで95万パワーだけで戦っていたため負担が大きくなっていた心臓が停止してしまう。さらに、絶命した状態のままフェニックスのマッスル・リベンジャーを受け、肉体も消滅させられようとする。そのとき、この世から消滅したアタルたちが邪悪大神殿に封じられていた火事場のクソ力を開放。消滅しかけていたスグルの体に火事場のクソ力が戻ったことで完全復活。7000万パワーマッスル・スパークでフェニックスに勝利し、長かった戦いに終止符を打つ。
試合後、キン肉星の大王に戴冠することとなったスグルは、キン肉星の大王として全ての超人を愛する自分の決意を超人の神々に提唱。フェイスフラッシュによって死んでいった仲間たちを蘇らせ、最後には自分をあれほど苦しめたフェニックスまでも生き返らせる慈悲の心を見せる。
友情は成長のおそい植物である
それが友情という名の花を咲かすまでは
幾度かの試練、困難の打撃を受けて
堪えねばならぬ──
58代キン肉星大王に即位し、平和を取り戻した地球を見届けた後、キン肉星へ帰還。しかし、その後地球では三属性不可侵条約締結への異議と正義超人殲滅を宣言する完璧無量大数軍が出現。単身地球へ戻っていたスグルは、テリーマンがマックス・ラジアルに勝利した直後の東京ドームに姿を現す。現役復帰し、全面対抗戦への参戦を表明すると、久々にお供としてミートを従え、完璧無量大数軍が待つ決戦の場へと足を運ぶ。
悪魔超人が乱入してきて突如参戦した中、両国国技館において<完恐>ピークア・ブーと対戦する。ピークア・ブーは、技を繰り出せば繰り出すほど強くなる上、自分の技が通じなくなるどころか48の殺人技をマスターしてしまう急成長超人だった。1年半のブランクもあって苦戦するが、基礎鍛錬を欠いた急成長の弊害で、基本的な技が読めなくなるという弱点を見抜くと、基本技の集合体である風林火山で勝利。試合後、ピークア・ブーに心の強さを説き、再戦を約束して完璧超人の掟である試合後の自害を思いとどまらせる。
その後現れた完璧無量大数軍・第二陣に処刑されようとしたピークア・ブーを庇って負傷したこともあり、第2ラウンドと第3ラウンドは戦いを見守ることとなる。自らの先祖であるシルバーマンの戦いの後、同じマッスル・スパークの使い手であるネメシスとの対決が決定する。しかし、ロビンマスク、ラーメンマンといった実力者を倒したネメシスにすっかり脅えてしまい、決戦前夜に逃げだそうとする。そこへ現れたネプチューンマンから喝を入れられたことで覚悟を決め、打倒ネメシスを決意する。
迎えた甲子園球場でのネメシスとの対決は、自分を上回るパワーと技を持つネメシスに歯が立たず、火事場のクソ力を発動させ、過去最高の精度で放ったキン肉バスターもペルフェクシオン・バスターで破られ、敗北寸前に追い込まれる。そこへ先代大王である父のキン肉真弓が登場。真弓からネメシスの正体が先々代大王にして祖父のキン肉タツノリの弟・キン肉サダハルであることを知らされ、キン肉族の醜い派閥争いや理不尽にキン肉族を追われたサダハルの過去を聞かされる。キン肉族復帰への打診は断られたものの、ネメシスが捨てた慈悲の心を持って闘うことを宣言したスグルは怒涛の反撃を見せ、試合は一進一退の好試合となり、いつしか観客の応援も二分していた。スグルにとってはネメシスを倒すだけでなく、一族の同胞を救うことも目的の戦いとなっていた。もはやお互いに残された技は限られた状況において、ネメシスはあえてシルバーマンが見せたアロガント・スパークを選択。しかし、体の負担の大きさからネメシスの身体は耐えきれず、大きなダメージを受けてしまう。自身もアロガント・スパークをまともに受けたことで大きなダメージを受けながら奇跡的に立ち上がったスグルは、尊敬の念と慈悲の心をもってシルバーマンが自らの理想と称した完璧マッスル・スパークによりついにネメシスを撃破。
最終決戦となった悪魔将軍とザ・マンの戦いを見届けた後、勝利した悪魔将軍がザ・マンを処刑して自らも自害しようとしたところでこれを止めに入る。必死の説得を悪魔将軍が聞き入れたことにより3属性による戦いは終結。ザ・マンからは超人界の未来を託され、最後はネメシスと互いの拳を重ね合わせることでシリーズは大円団という形で締めくくられた。
キン肉星での叙勲式参加に出席していたアイドル超人たちが、大魔王サタンの作り出した結界によって閉じ込められ地球に戻れなくなった中、宇宙船に乗り遅れて地球に残されていたスグルは、委員長から異変を知らされ、サクラダ・ファミリアへと駆けつけ、正義の五本鎗とオメガ・ケンタウリの六鎗客の戦いを見守ることに。カレクックはマリキータマンの前に倒されるものの、ウルフマンはスグルの必死の声援もあって友情パワーを発動させ、ルナイトを破る。そこへ王位争奪戦を争った運命の4王子が登場。六鎗客の殲滅を掲げる4王子と共闘することとなったスグルは、世界各国に散らばるオメガ一族と縁のある城へ移動し5vs5の対抗戦に挑む。
ソ連のスワローズネストでパイレートマンと戦うこととなったスグルは、六鎗客の目的がオメガ一族を救うことと同時に神殺しであることを聞かされる。火事場のクソ力で立ち向かうスグルだったが、超人強度8000万パワーを持つパイレートマンの前にねじ伏せられてしまう。試合の一番の目的を火事場のクソ力が故郷を救えるものかを見極めることだったパイレートマンだったが、自らの力を上回れない事実に失望してしまい、怒りと絶望の中でスグルを抹殺しようとする。だが、パイレートマンの深い悲しみを悟ったスグルは、敵であるオメガの民をも救うという慈悲と覚悟を込めたマッスル・スパークで逆転勝利。戦いを経て、パイレートマンはスグルの提唱するザ・マンとの対話の道を模索するようになる。だが、パイレートマンのセント・エルモスファイヤーで腹部に大きな傷を負ったスグルは、ダメージの大きさから気を失ってしまう。
意識を取り戻したスグルが目にしたものは、オメガマン・アリステラによってKOされたかつての宿敵キン肉マンスーパー・フェニックスの姿だった。そこへキン肉アタルが登場。スグルとアタルの兄弟タッグとの対決を提案するアリステラの言葉に乗り気なスグルだったが、アタルはスグルがパイレートマンとの戦いで負った傷を理由にスグルとの兄弟タッグ結成を拒否し、パートナーにブロッケンJr.を選択する。
その後突如出現した大魔王サタンをジャスティスマンが撃退した後、ジャスティスマンの案内によって聖なる完璧の山を訪れ、ザ・マンと対面。ザ・マンの口から超人の滅亡を企てる調和の神の存在を知らされる。真相を知らされ動揺するアリステラに対して友情パワーを使いこなせるようになっていることを論じ、友情の握手を交わして彼らと分かり合った。
下天して超神となった調和の神たちが、フェニックスの提案を呑んで3人1組の4チームに別れて行動しているため、ザ・マンから正義超人たちは2組のペアとなって超神たちを追うように言い渡される。指示通りに4チームが出来上がり、スグルはいつも通りミートと2人で行動することになる。
知性チームと超神の戦いが激化する中でなかなか姿を見せなかったが、道を間違えたため到着が遅れていた。ミートを連れてイタリア・ローマのコロッセオに到着すると、ゴッドセレクテッドとマイティーハーキュリーズの戦いを目撃する。フェニックスとビッグボディが仲間割れを始めたときは、フェニックスに対し「お前の言っていることは正しい」と理解を示したうえで「単に正しいだけでは人は動かん。お前にはそれができたんじゃないのか?」とアドバイスを送り、ゴッドセレクテッドが和解するきっかけを作る。
ゴッドセレクテッドが勝利した後、ザ・マンを中心にバベルの塔へ挑戦する超人8人を決めるべく「超人リモート会議が行われる。その際、ザ・マンのことを「ザ・マンちゃん」「グロロの大将」と呼称している。次々と参戦する超人が決まる中、いつものごとく参戦を避けようとしていたが、残り2枠となった中で重傷を負ったフェニックスから想いを託されたことで参戦を決意。生き返ったロビンマスクを加えた8人のメンバー=リアル・ディールズとしてバベルの塔へと乗り込む。
1Fでの戦いが終わった後、ジェロニモに敗れたジ・エクスキューショナーから今回の試練の真の目的が「新たな神を創造する」ための試練だと聞かされると、アシュラマンとサンシャインは独自での行動を始め、ロビンマスクまでもが個人のエゴを優先させ、別行動を取るようになる。戸惑いを隠せない中、全宇宙の超人を代表する者としての責任を優先させるウォーズマンとバッファローマンと共に先へと進んでいく。
5Fリングに到着した際はバッファローマンの背中に隠れる相変わらずな姿を見せるが、オニキスマンの前に終始劣勢に立たされ、絶望的な状況となったウォーズマンに対し「絶対の中に潜む穴を探す努力を希望と呼ぶ!だから希望がある限り闘い続ける! それが正義超人魂だーっ!!」と激励し、ウォーズマンを奮い立たせる。ウォーズマンが命を懸けた最後の一撃を放とうとしたときは、最初は止めようとするが、バッファローマンのアドバイスとかつてプラネットマン戦で命を賭けて突破口を開いたウォーズマンの行動を思い出し、ウォーズマンとの友情は見せかけなんかじゃないと再確認し、涙ながらにウォーズマンの決断を尊重する。
さらに戦いが進む中、バッファローマンと共に進んだ6Fリングで“洞察の神”マグニフィセントと遭遇。またもビビり癖が再発するもののバッファローマンに上手く誘導され、マグニフィセントと対戦する事になってしまった。さらに腰が引けた態度を取り続けるものの、マグニフィセントがミート君をその場に招喚してくれて、セコンドとして支えてもらうことでようやく戦意を高めて対戦が始まる。しかしキン肉マンの攻撃はことごとく返されてしまう。奇妙なやりづらさを覚えつつ戦うものの、やはり攻撃を返されてバック・フリップを受けた時に違和感は確信に変わる。超神マグニフィセントの戦い方は、なぜか超人であるプリンス・カメハメとそっくりであったのだ。その理由は、カメハメらココナッツ星の超人たちを創造した神がマグニフィセントであるからだった。師匠のルーツとなる神を相手にまたも戦意喪失してしまうが、ミートの叱咤激励を受けて再び奮起。カメハメから伝授されたカンガルークラッチやキン肉バスターを繰り出すものの、またも脱出され、必殺技「マグニフィセントブルドーザー」「ホーリーソードクラッシュ」を喰らってしまう。しかしそれに耐え抜いたキン肉マンは、マグニフィセントの技には相手への敬意が込められていないと指摘し、反撃を開始する。マグニフィセントの反撃を受けてしまうが、不思議なほどダメージを受けておらず、それはカメハメにマグニフィセントの動きの癖が受け継がれていたからだとミートが分析。さらに戦意を昂揚させて攻撃を繰り出していく。しかし二発目のマグニフィセントブルドーザーを受けてダウン。火事場のクソ力を発動させて立ち上がり、52の関節技「カメハメツイスト」を決めるが、脱出されてダブルアームスープレックスを受けてダウン。試合を見ていた観客たちや超人たちの声援を受け、再度復活して変形のキン肉バスター「キン肉バスターイモータル」でついにマグニフィセントに勝利した。
試合後、マグニフィセントによってミートと共に塔の最上階へと送られる。勝ち残ってきた超人達と共にそこで見たものは、巨大なアポロン・ウインドウに吸い込まれて崩壊していく天界の光景だった。そこにザ・マンが映像で現れ、さらにザ・ワンもバッファローマンを伴って到着して、説明と対話が始まる。
増大していく超人パワーが世界のバランスを崩した事による影響を、神々は天界で引き受ければ処理できると考えたのだが、もはや神々にさえ制御不可能な状況に陥っていた。そこで超人殲滅派の神々は「超人がいなくなれば事態は解決する」と下天してきたのだが、その戦いの中でザ・ワンは考えを改め、神に値する超人が多くいる事を認識した。
ザ・ワンは有能な超人を神へと格上げし、逆に無能な神は超人に格下げ、さらに資格が無いと見なされた超人を人間に格下げする改革案を提唱。ザ・マンもその案に同意する。その際に、試合中はパワーが増大するが試合が終われば元のパワーに戻る火事場のクソ力が、超人パワーの増大を抑える切り札になると指摘する。
しかし、世界の崩壊が迫る中、事態は別の展開を迎えていた。
107人いた超人の神のうち、100人の正義の超人神、5人の邪悪神、超人となって地上に降りた“慈悲の神”の他、最後の一人である“刻の神”が動いていたのだ。
“刻の神”は遠い未来で世界のやり直しをするべく、現在の世界を崩壊させようとしている。そのために神による超人製造術を復活させ、下天して地上で強力な超人たちを創造していた。“刻の神”が生み出した超人たちは特殊な能力を備えていたため、他の超人と区別して時間超人と呼ばれていた。
ザ・ワンは世界の崩壊を防ぐためにカピラリア光線照射砲を再建し、崩壊の穴を塞ぐ蓋とする。だが、自らをカピラリア光線照射砲の一部としたジェロニモは仮死状態となり、バッファローマン、ロビンマスク、アシュラマンはザ・ワンの陣営に加わり、スグルのもとに残ったリアル・ディールズはウォーズマンとネプチューンマンのみとなった。
ウォーズマン、ネプチューンマンと共に超人墓場へと戻り、出迎えたネメシスの案内でザ・マンの元に訪れると、そこには盟友テリーマンの姿があった。キン骨マンが用意した新しい義足によってテリーマンが完全復活し、ザ・マンからマグネット・パワーの波動が異様に高まっている5つの拠点へ向かうように命じられる。ケンダマンの報告によって"五大刻"のことを聞かされ、いつも通り怖気づいてしまうが、キン骨マンのヒップドロップによって無事現地へと送り出されるのだった。
ミートと共にアメリカ・カリフォルニア州のモハーヴェ砂漠を訪れると、五大刻のひとり、エクサベーターと遭遇。エクサベーターから砂漠に置かれた巨大メガホンがかつて天界から地上に廃棄された超人製造機であることを聞かされる。そして、実際に"降誕のメガフォン"より生み出された新たなる時間超人ザ・ガストマンが現れる。エクサベーターからガストマンと戦うように要求されるが、そこへ突然キン肉マングレートの姿をした謎の超人が現れ、助っ人を申し出る。グレートはパートナーとなってエクサベーター&ガストマンとタッグで戦うことを提案するが、得体の知れない超人がグレートマスクを被って現れたことに不快感を露わにする。だが、「"とある男"の代わりにこの世の未来のために闘いに来た」と主張するグレートの目をかつてのテリーマンの目と重ね合わせ、「友情の握手」によってガストマンの攻撃を受けたグレートを救う。素性を明かせないグレートの立場を理解しつつ信用すると決め、「マッスル・ブラザーズⅢ」の結成を宣言。エクサベーター&ガストマンの「インダストリアルレボリューションズ」とのタッグマッチが決定する。
グレートを制止する形で自ら先発を務め、早くもエクサベーターとのリーダー対決が実現。
第58代キン肉星大王となったスグルは、妻ビビンバとの間に息子の万太郎が誕生。伝説超人と呼ばれるようになっていたが、現役時代に肉体を酷使した影響から体が著しく衰えており、54歳ではあるもののもっと高齢に見える風貌になっていた。また、万太郎は遅くに生まれた子供であったため甘やかして育てており、息子から遊び道具と思われる始末。さらに、自らの輝かしい超人レスラーとしての記録を処分していたため、新世代超人からも実力を疑われていた。
ヘラクレスファクトリーでの卒業試験において、息子の万太郎と戦うこととなる。現役時代のパワーを失っていたことからキン肉バスターなどは使えなくなっていたが、それでも関節技などを駆使して万太郎を苦しめ、万太郎は父親の持つ強さを認めるようになる。逆転のキン肉ドライバーによって倒され、卒業を認められた万太郎をかつて自分が務めた日本への駐屯へと送り出す。
ちなみにこの頃のスグルのモデルとなっていたのは、晩年のジャイアント馬場だった。
地球に向かってからの万太郎に対しては、厳しく接することも多くなる。火事場のクソ力修練では、現役時代と遜色ない火事場のクソ力で炎のランタンを激しく燃え上がらせている。超人オリンピック ザ・レザレクション編では、特別ゲストとして登場。決勝でケビンマスクに敗れて悔しがる万太郎の姿を試練だとして、遠くから見守っていた。またこの頃のスグルは、リハビリによってヨボヨボだった以前よりも筋肉が戻っており、エキシビジョンでは落下技も使えるまでには回復している。
悪魔の種子編では、かつての強敵アシュラマンと戦う万太郎をサポートするために地球を訪れ、サンシャインを利用することで悪魔の胎内に侵入し、自ら万太郎のセコンドを務める。このとき見せた万太郎との親子の絆がアシュラマン撃破の糸口となっており、戦いの後崩れ落ちる悪魔の胎内からケビンマスクを救い出している。
このシリーズでは、宇宙超人タッグトーナメント直後の現役バリバリの若き日の姿で登場。トーナメントに優勝したザ・マシンガンズがトロフィーを抜く直前、未来から時間超人が登場。最初はロビンマスクが餌食となり、歴史を変えようとタイムスリップしてきた万太郎たちによってロビンは救い出されるものの、今度はロビンの妻アリサが危篤状態になってしまう。石頭なスグルは、ライトニングの口車によって未来から来た万太郎たち新世代超人を信用せず、21世紀ミートの記憶と同期して共闘を持ちかけるミートすら無視し、敵視してしまう。
再びタッグの宇宙一を決めるために開催されることとなった究極の超人タッグにテリーマンとのザ・マシンガンズを再結成して出場。チーム過多によって突如行われた間引きバトルロイヤルでは、セレブリティーズ(ネオ・ショパン、ローズマン)をマッスル・ドッキングで瞬殺するなど、格の違いを見せる。相変わらず万太郎たち新世代超人に対しては、一方的に悪行超人と決めつけて敵視していた。
シード権を与えられたことから本大会には2回戦から登場。第1試合でマシンガンズ打倒を目論むオルテガとモアイドンによる悪行超人コンビ・カーペット・ポミングスと対戦。しかし、決戦の前夜に左腕に埋め込まれていたロングホーンを取り出しバッファローマンに返却していたスグルは、左腕に骨がない状態で戦っていたため苦戦。だが、モアイドンの虚言の口から脱出した際、加圧トレーニングの応用によって左腕の骨が再生。本来の力を取り戻したマシンガンズは、必殺のマッスル・ドッキングによってカーペット・ポミングスを撃破する。試合後、敵視していた万太郎に対し、「敵を量るは目に在り 同志を察するはヘソに在り」というタッグの極意を告げて去ってゆく。
2回戦終了後、突如訪れた大魔王サタンとそれに協力した時間超人、ネプチューンマン、マンモスマンによって黒後家蜘蛛の呪いにかけられる。その呪いを解くには「キン肉マンを愛するキーパーソン」が抱擁することであり、かつての恋人である二階堂マリがそのキーパーソンであった。マリはスグルとの抱擁を決意するものの、スグルは今の恋人であるビビンバとかつての恋人であるマリの2人の気持ちを傷つけないためにこれを拒否。
宇宙超人タッグトーナメントを戦い抜いたトーナメント・マウンテンが舞台となる準決勝では、綱引きによる組み合わせの結果、万太郎とカオス・アヴェニールのマッスル・ブラザーズ・ヌーボーと第1試合で対戦することとなる。スグルはこの試合をマスカラ・コントラ・マスカラ(覆面剥ぎデスマッチ)とすることを提案。このルールだと敗れたほうはマスクを脱ぐため、キン肉族の掟により素顔を晒したスグルもしくは万太郎はその場で自害することになる。ただし、スグルが自殺すれば未来の息子である万太郎は消滅するため、万太郎にとっては理不尽なルールでもあった。
戦いの中で黒後家蜘蛛の呪いが発症し苦しめられるが、テリーマンの機転により呪いは解ける。経験値で勝るザ・マシンガンズは、正義超人のイメージを覆す裏技を使用し、悪行超人顔向けの悪辣な手段で万太郎とカオスを痛めつける。だが、呪いは解けたものの、その影響で受けた体のダメージは残っており、本調子ではないスグルは勝負を急がざるを得なくなる。必殺のマッスル・ドッキングで勝負を決めにかかるも万太郎たちをKOすることはできず。30分を超える消耗戦となった中、完全なマッスル・ドッキングβを仕掛けるも、自身が教えたタッグの極意を極めた万太郎とカオスに攻略され、最後はマッスル・エボルシオンを受けて敗北。試合後、万太郎を未来から来た自分の息子と認めるものの、ルールに従ってマスクを脱ごうとする。このとき阻止しようとした万太郎の素顔から放たれたフェイスフラッシュとスグル自身のフェイスフラッシュが発動したことで、誰にも素顔を見られることなくお互いのマスクを交換したことに。それでもけじめとしてマスクを脱ごうとするが、観客からのやめろコールもあり、涙を流して思いとどまる。
準決勝終了後、テリーマン、ロビンマスクと共に富士の樹海の中で時間超人の元から逃げだしたケビンマスクを発見。決勝のリングに上がらせるためにキン肉マン・グレートのマスクを持ちだし、特訓に付き合っている。万太郎とケビンが優勝した後は、テリーマンと共に彼らから優勝トロフィーを譲り受けている。
王位争奪戦の後、二度とリングに上がらないと誓い、きこり超人・マッスルと名を変えて孤児の超人クァンと共に長野の南アルプスで隠居生活を送っていた。ある日、ロビンマスクの息子であるケビンマスクが訪れ、超人チャンピオンシップに突如現れた残虐超人BUKIボーイと、負傷したロビンマスクに代わり闘うことを懇願。当初は戦うことを拒んでいたスグルだったが、影でトレーニングをしていることを知っていたクァンに説得され、再びリングに上がることを決意する。
かつての仲間たちが集まった中、日本武道館に姿を見せたスグルは、ロビンに代わってBUKIボーイと対戦。火事場のクソ力による予測不可能な技でBUKIボーイを圧倒すると、最後は必殺のキン肉バスターでKO勝利。
キン肉星大王即位のため、キン肉星に戻ろうとしたところ、かつて戦ったことのなかったテリーマンから戦いを挑まれる。これを承諾したスグルは、キン肉星へ帰る日にちを延ばし、トレーニングに励む。だが、テリーマンの婚約者である翔野ナツコが事故に遭い、テリーマンの出場が危ぶまれる。
それでもテリーマンが来ることを頑なに信じたスグルは、宇宙超人タッグトーナメント時のコスチュームに身を包み、雨の中待ち続ける。そして現れたテリーマンは消耗した状態だったものの、戦いに意欲を見せる。その熱意に応えたスグルは全力ファイトでテリーの気持ちに応える。マッスル・スパークを仕掛けたところで立会人のロビンマスクが試合を止め、時間切れの引き分けになる。
試合は非公式で行われ、超人界の歴史に残らない試合だったが、スグルは試合の記録として着用したタンクトップをミートに預ける。
ビビンバとの結婚式の招待状を仲間たちに送るが、テリーマンたちが来ないことを見越して偽の情報を送り、彼らをキン肉ハウスへと呼びよせる。そして、結婚記念のプレゼントとして、彼ら7人との連続スパーリングを希望。ウルフマン、ブロッケンJr.、ラーメンマン、ウォーズマン、バッファローマン、ロビンマスクの順で6人とのスパーリングを終え、いよいよ最後の1人テリーマンとのスパーリングとなる。お互いの気持ちをぶつけ合う凄まじい攻防の末クロスカウンターで終え、感謝の気持ちを伝えたスグルは、ボロボロの状態のままビビンバの待つ結婚式場に姿を見せる。
アメリカ遠征編でカットされたテリーマンとのタッグが結成されるまでの秘話。ミートと2人で日本流の正座(SEIZA)で誠意を示し、頑なにタッグ結成を拒否するテリーを説得しようとする。一日中正座を続けてぐったりした2人に対し、テリーは水をぶちまけて猛暑で弱った2人を助ける。大切な水をくれたことに感謝し、あらためてタッグを組むよう懇願。テリーは、賭けを提案し、テキサス一の暴れ馬であるマシンガン号に乗って川の水を50杯汲むことができればタッグを組んでもらえることになる。
乗馬経験のないスグルは、当初マシンガン号に乗ることすらままならず、何度も振り落とされてしまう。前後逆の体勢ながら1日かけてようやく1杯目の水を汲むことに成功。そこから傷つき、意識が朦朧としながらも水を運び続ける。40杯目に差し掛かったところでマシンガン号の左前脚が義足であることに気付き、バックランド爺さんからマシンガン号が人を信用しなくなった理由を聞く。涙ながらに義足に頬ずりをすると、スグルの優しさが伝わったマシンガン号と心を通わせるようになり、最後の1杯の水も汲んで約束の時間までに戻ってきた。
スグルの真摯な姿は、左足を失ったことで固く閉ざされていたテリーの心も開かせ、約束通りタッグ結成を了承し、伝説のタッグチーム「ザ・マシンガンズ」が誕生する。
キン肉星大王即位につき、ならわしにより超人レスラーを引退することとなる。10万人の大観衆が集まった国立競技場で盛大な引退セレモニーがおこなわれ、集まった正義超人たちによるテンカウントゴングの儀式が厳かにおこなわれていた。しかし、突然ウォーズマンがベアークロ―でゴングを破壊してしまう。すると、ウォーズマンを戒めるかと思われたロビンマスクも手刀でゴングを壊し、引退に抗議をすると、リング上のスグルに襲い掛かる。
超人オリンピックで戦ったときの傷がついた仮面を付けていたロビンは、2度の戦いで負けたスグルへの雪辱戦をおこなおうとする。ロビン・スペシャル、キン肉ドライバー、タワーブリッジ、キン肉バスターとお互いの必殺技を掛け合った後、2人はグランドキャニオンでの戦いを思わせる激しいパンチの応酬を繰り広げる。目に涙を浮かべていたロビンの気持ち、そして他の正義超人たちも本音はロビンと同じであることを知ると、引退届をロビンに渡し、「納得した時に勝手に出せばそれでいい」と告げ、引退を撤回する。
関連記事「キン肉スグルの必殺技一覧」も参照。
キン肉スグルが持っている潜在能力的な力であり、彼が奇跡の逆転ファイターと形容されるようになったのも、ここぞというときにこの火事場のクソ力によって通常時を遥かに凌ぐパワーを発揮できるからである。この力の存在が最初に取り上げられたのは第20回超人オリンピックのときであり、準決勝で対戦したときに力の存在に気付いたラーメンマンが、ロビンマスクとの決勝でスグルが逆転勝利を飾ったときに指摘している。
以降、自身を上回る超人強度を持つバッファローマン、悪魔将軍、ヘル・ミッショネルズといった強敵との戦いを火事場のクソ力によって勝ち抜いていき、クソ力初同時の超人強度は7000万パワーに到達するまでに成長していた。ついには神々をも恐れるほどのパワーを発揮できるようになり、キン肉星王位争奪編では邪悪の神の陰謀によって火事場のクソ力を邪悪大神殿に封印される事態となった。
その後、火事場のクソ力には三段階があることが判明し、第一段階が「自分のために出す力」、第二段階が友情パワーに代表される「仲間のために出す力」、第三段階が「敵のために出す力」つまりは慈悲の心。この慈悲の心こそがスグルの本当の強さの秘密であり、シルバーマンやキン肉アタルですらスグルの慈悲の心には到達できていない。
もっと詳細な情報は個別記事を参照されたし。
掲示板
342 ななしのよっしん
2025/02/03(月) 07:02:46 ID: dVRaUUvko2
キン肉一族の素顔を他人に見せたら自害せよとの掟、医者に頭や顔の手術をしてもらう際に難儀することになるだろうな。
どうしても頭や顔の手術をする際は、手術する場所だけ露出したマスクを被って手術を受けることになるんだろうか?
343 ななしのよっしん
2025/03/07(金) 06:00:53 ID: UoVkBAOqg3
最近はcmやコラボとかの宮野真守ボイスも慣れてきたなぁ、似せてるともオリジナルとも違う今のキン肉マンって感じ。
344 ななしのよっしん
2025/03/10(月) 23:42:19 ID: I+a+hXR7HB
>>342
超人だからなぁ…
ロビンがマスクの上から酸素吸入器付けてたり鎧の上から包帯巻いてたりすること考えると、マスクの上から手術するんじゃない?
顔の皮膚切開する前にまずマスクを切開して、処置して傷口縫い合わせた後でマスクの切り口も縫い合わせる…みたいな。
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最終更新:2025/03/27(木) 14:00
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