タイムテレビとは、藤子・F・不二雄の漫画・アニメ『ドラえもん』に登場するひみつ道具である。
見た目は小さな薄型テレビ。過去・現在・未来の、あらゆる場所の映像を映し出すことができる。また、画面に映っている内容を立体映像として投影することも可能。
主に過去や未来で起こった(起こるであろう)事件を調べるために使われている。これだけでも十分有用なのだが、このテレビは使用者がどの時代・場所を調べればいいか見当がついていない場合でも、時代と場所を特定して正確に映し出してくれるのだ。
劇中ではのび太の行方が分からなくなったドラえもんがこれを使ったところ、テレビはのび太が行方不明になる時刻を特定して映し出している。それだけでなく、のび太がこれを使って未来の静香がどこにいるか探した時も、テレビが静香の居場所を特定して映し出している。
「のび太の恐竜」では、ドラえもんがこれを使ってピー助の様子を確認しようとした時、ドラえもんは「ピー助は白亜紀の日本にいる」と勘違いしていたのだが(実際には白亜紀のアメリカにいた)、テレビはドラえもんの勘違いを反映させて日本を映し出すことはなく、アメリカにいるピー助を映し出している。
未来を見る場合、ドラえもんたちが辿るであろう正史はもちろんのこと、異なる可能性に分岐した未来(パラレルワールド?)を映し出すこともできる。劇中ではのび太がひみつ道具の効果でいつも以上にグータラになってしまった時、ドラえもんはこれを使って「のび太がこのまま成長したらどうなるか」を調べたことがある。
映し出された映像は、のび太が本来より勉強ができなくなっていたり、何もかも失ったのび太がホームレスになっているという悲惨な未来ばかりだった。しかしのび太はその映像を見て反省し、自分の言動を改めたことで悲惨な未来に繋がる可能性はなくなった。そのため、テレビに映し出された映像は「正史から分岐した別の未来」(のび太が自分の言動を改めなかった場合のIFルート)ということになる。
他の作品でも、ドラえもんとのび太がこれを使って数時間後に起こるであろう居眠り運転の大事故を調べた時、ドラえもんは事故を回避すべく運転手に声をかけて目を覚まさせた結果、事故を未然に防ぐことに成功している。そのため、こちらもテレビに映し出された映像は「正史から分岐した別の未来」(ドラえもんが運転手を起こさなかった場合のIFルート)ということになる。
ただし正史を映し出した場合、その未来を回避することはできない。より正確にいえば、テレビの映像を見た人がその後に取る行動が既に歴史に組み込まれているため、未来を回避するために行動したことでむしろ映像通りの未来に繋がることになる。劇中ではドラえもんがこれを使って静香・ジャイアン・スネ夫の未来を確かめた時、ジャイアンとスネ夫はその未来を変えるために色々と策を練ったのだが、それが原因でテレビで見た映像通りの未来に繋がってしまった。
どこでもドアやタイムマシンなどと比べるとインパクトに欠ける機能ではあるものの、どんな時代・場所の出来事でも簡単かつ正確に調べることができる便利な道具なので、原作漫画はもちろんアニメでも登場機会が多いひみつ道具になっている。一度はこのテレビが欲しいと思った人も多いのでは?
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/11(木) 01:00
最終更新:2025/12/11(木) 01:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。