タイ・カッブ(Ty Cobb)とは、アメリカのメジャーリーグで活躍したプロ野球選手である。
1886年ジョージア州生まれ。身長185cm・体重80kg。右投げ左打ち・ポジションは外野手。
1936年にベーブ・ルースらと共に初めてアメリカ野球殿堂入りを果たした選手である。1905年にデトロイト・タイガースでメジャーリーグ・デビュー。1907年に史上最年少で首位打者に輝く。この年には本塁打のタイトルこそ逃すが、最多安打・打点・盗塁のタイトルも獲得。1909年には打撃の全タイトルを制覇するという神業的活躍を見せる。翌年以降も驚異的な数字を残し続けるがその裏には勝利や記録に対する執念があり、特に「殺人スライディング」と呼ばれたスライディングは批判の元となった。
『野球の魅力は、単打や走塁の応酬にある』というカッブのプレースタイルはホームランを打ってダイヤモンドを回るような華々しいスタイルではなく、持って生まれた才能でヒットを放ち、ギリギリのタイミングであればラフなスライディングでセーフにしようとしたのである。スパイクの歯を研いで野手に向けた、という悪評は本人も非常に気にしていて、『だったらスパイクの歯を規制して、試合前に審判に検査させるルールを作ってくれ』と直訴したそうである。ただ、乱闘を繰り返し審判ともつかみ合いになり、観客にも殴りかかれば悪評が立つのは当然かもしれない。
その卓越したバッティングと激しい気性で「野球技術は最高、人格は最低」と評された彼も、地元では私費で病院を建てるなど英雄として愛され、胸像が建てられている。現役時代に放ったヒットは4191本、通算打率は3割6分6厘。9年連続首位打者など数々の記録を残したタイ・カッブは、メジャーリーグにその名を残す大打者であり名選手である。
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最終更新:2024/05/09(木) 23:00
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