チャイルド・マレスターとは (チャイルドマレスターとは) [単語記事]

チャイルド・マレスターとは、性的な意味で子供に直接手を出した人間のことである。
子供達の、また紳士淑女の敵である。

概要

ロリコン・ショタコン（ペドフィリア）と混同されがちであるが、単に性愛を抱くだけではこう呼ばれる事はない。
とにかく実際に手を出したか出してないかが条件であり、普段から子供にﾊｱﾊｱしているかどうかは関係ない。
割合としては男性が多いものの、女性の加害者も一定数存在している。

「でもロリ（ショタ）コンじゃなきゃ子供にそんなことしないだろ？」
という疑問を抱く方もいらっしゃることとは思われる。ペドフィリアかつチャイルド・マレスターであるという者はFBIの類型論によると「嗜好的児童性虐待者」と分類され、子供を丸め込むなり誘拐するなりしてなんとか目的を遂行しようとする。
これに対して「状況的児童性虐待者」という、別にペドフィリアではないのだが心理的な状態や周囲の状況により手近な子供を対象とする者も存在する。
「心理学的な自尊心が低い状態にあるために子供達を自分と同等と見なす」ことが子供を対象とするきっかけとなった「退行型」と呼ばれる者が特に多いと見られている。この中には、「本来は同じくらいの年齢の相手と関係を結びたいが、それが出来ないため弱い子供を狙う」者もいる。
実は「加害者の人数」では状況的の方が多く、「ペドフィリアかつチャイルド・マレスター」であった人物は3割程度であり、更に「子供にしか性愛を抱けない」程のペドフィリアの割合は著しく低かったという。
所謂「ロリ（ショタ）コン＝犯罪者」認識は短絡的であると言え、またその認識が性的虐待発覚の妨げとなる可能性もある。
ただ、「加害者一人当たりの手にかける子供の数」では嗜好的のほうが多いようである。

現在、子供に対する性的虐待の加害者は大半が父親を始めとする家族・親戚等身近な人間であることが多い（これも単なる小児性愛だけが原因ではない事を示している）。
そのような場合、犯行が閉塞的な状況下で繰り返し行われ、被害を受ける子供は人格形成に重大な影響を受けることになるが相談相手もおらず、犯行が明るみに出ないため救済が遅れやすい。
また、両親からの性的虐待を受けた子が、将来同じ事をしてしまうという悲しい事例も報告されている。