ツーファイブ 単語

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ツーファイブ

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  1. コード進行のひとつ。本稿にて記述。
  2. (TWOFIVE Inc.) ゲーム音楽音響制作を行う企業。→有限会社ツーファイブ参照。

概要

音楽におけるコード進行のひとつで、強い緊感と解決への期待感を持たせる進行である。

長調 (C major) においては Dm-G7 進行であり、音階における2番と5番の音をルート (根音) とした和音 (それぞれローマ数字IIm、Vなどとあらわすことがある、以下ローマ数字はこの慣例に従う) であるためこの呼称がついた。

次にIの和音 (ハ長調ではC) を続けることにより解決感がもたらされるが、あえてVImないしVI和音 (同AmないしA) をおくことで、解決への期待に対する裏切り感とマイナーコードの悲哀的なきを前面に出すことができる (はずだったのだが、近年では多用されすぎてさほど効果的ではなくなってきている) 。

カノンコードIV△7→V7→IIIm7→VImなどに組み込んで使うことでありきたりのキャッチーな進行を作ることもできる。

ツーファイブのパターン

パターン 進行 進行(ハ長調 ピコカキコ 効果
基本形 IIm / V / I Dm / G / C
6759
基本形
7thを用いた基本形 IIm7 / V7 / I Dm7 / G7 / C
6760
7thで解決感を強調
ツーファイブから偽終止 IIm7 / V7 / VI Dm7 / G7 / Am
6761
解決すると見せて裏切る

主な作品

ほか多数

ゲームミュージック

部分的転調におけるツーファイブ

上掲OPソングのBメロ「ふぃぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅっときゅーぅ接近」の部分 (コード進行 G#m7 - C#7 - F#m) は、一時的に行調に転調しており、転調先のIIm7 - V - Imと解釈できるのでツーファイブの進行と言える。このような部分的転調のツーファイブはより効果的な進行であると考えられる。

短調→長調パターンの転調とツーファイブ

上掲「only my railgun」のサビのように、ある短調から、行調の長調へと転調する場合にきっかけとしてツーファイブが用いられることがよくある。すなわち、短調のIm - IVm - VII - IIIの進行であるが、この後半の「IVm - VII - III」の進行が行調の「IIm - V - I」と読み替えることができるのである。

このタイプのツーファイブをよく用いるのがポルノグラフィティである。サウダージサビ (Em - Am - D7 - G)・アゲハ蝶サビ (Am - Dm - G - C) などが該当する。

この転調方法はコード進行という概念ができるか前、バロック音楽の時には既に存在している。上掲左動画バッハインベンション13番では3小節 (0:06あたり) から、右のパーセル歌劇アーサー王」中のアリア「What power art thou」 (俗称「cold song」) では冒頭からこの転調が用いられている。左のインベンションのようにそのまま行調に転調したまま曲が進む場合もあるが、右のアリアの冒頭部のように一時的転調にとどまることもある。

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最終更新:2024/04/20(土) 14:00

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