ハイコウイクチスとは、カンブリア紀中期に生息していた脊索動物の一種。現在判明しているもっとも原始的な魚類のひとつ。
澄江動物群のひとつで今から5億3500万年前くらいに生息していた。現在のところもっとも原始的とされている魚類はおなじ澄江動物群のミロクンミンギアであるが(wikipediaではミロクンミンギアとハイコウイクチスを同一種として扱っているようである)、ミロクンミンギアは眼が未発達でせいぜい明るさを感じることしかできなかった。ハイコウイクチスは光を像として見ることのできる眼をもった最初の魚類である。眼を獲得することで外敵からいち速く逃げ出すことが出来るようになったのである。
魚類といっても、ハイコウイクチスの特徴は現代の魚類とは著しく異なっていた。まずあごが無く口は開きっぱなし。おそらく海水を吸い込んで中に含まれるプランクトンを濾しとって食べていたと思われる。そして硬い骨格を持たず、体の中心に走っているのも背骨ではなく脊索という筋肉の束である。ただこの脊索という「体の軸」を獲得したことで、ハイコウイクチスは当時の生物としてはかなりすばやく泳ぐことができた。尾びれを持っていなかったため現代の魚類よりは泳ぐのはうまくなかったが、それでもアノマロカリスのような捕食生物から逃げ出すには十分だった。
このハイコウイクチスとミロクンミンギアの発見により、それまで「脊椎動物共通の祖先」とされていたピカイアはその座を降りることとなった。
ハイコウイクチスの化石を一般公開しているのは世界でただ一か所、愛知県蒲郡市の「生命の海科学館
」のみである。他にもシダズーンなどの澄江動物群やアノマロカリス、ピカイアといったバージェス動物群などの非常に保存状態の良い化石がそろっているので、こじんまりとしている割に入場料は高額だがカンブリアモンスターのファンは訪問してみると良いだろう。
この動画ではハイコウイクチスがあたかも肉食であるかのように描かれているが、あごも歯もないハイコウイクチスに生きた動物の肉を食い千切れたかどうかははなはだ疑問である。
掲示板
4 超合金ZZ
2010/04/24(土) 07:40:05 ID: fxdpr0D/Md
>>3
おなじ無顎魚類のヤツメウナギとの関連なのでしょうが、
これは渡辺徹のナレーションに問題があるように思います。
ナレーションには体液という言葉は出ていないようでしたから。おそらく日本語への翻訳の過程でぬけおちたのかと。
私個人の意見を言わせてもらえば、他生物の体液を吸うようになったのは
もうすこし時代を下ったコノドント類になってからだと思います。
5 ななしのよっしん
2017/08/15(火) 00:00:25 ID: 9zEpPnfWfT
http://w
↑ハイコウイクチスの展示は終わったみたいだね。展示終了前に見ておかなかったことが悔やまれる…
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最終更新:2025/12/05(金) 23:00
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