パウルヒンデミット
パウル・ヒンデミット(1895~1963)とは、20世紀前半に活躍した新即物主義の作曲家である。
ドイツのハーナウに生まれ、フランクフルトのホッホ音楽院でヴァイオリンと作曲を学んだ。彼の前半生は生活のために演奏家として活動したものであり、フランクフルト歌劇場の第1ヴァイオリン奏者として活動し、またプロの弦楽四重奏団のヴィオラ奏者として演奏していたこともあった。その後27年からベルリン高等音楽学校で作曲の教鞭をとったが、ナチスの時代になると迫害され、まずトルコ、38年にスイス、40年以降アメリカに移住し、イェール大学で作曲を教えるようになった。
彼は、当初は印象主義的な音楽を作っていたものの、エルンスト・クルシェネクとともにドイツでロマン主義からの脱却を目指す、新即物主義を推し進めた人物である。この運動はストラヴィンスキーやフランス6人組、ブゾーニらの新古典主義とほとんど同様の動きであったといってよい。しかし彼はモーツァルトをはじめとした古典主義ではなく、バッハを中心としたバロック音楽への回帰を志向した。
音楽性としてはまず調性を否定し中心音を持つ無調的作風(完全な無調ではないので注意)、作曲の傾向としては大衆向けの実用音楽を目的としたもの、というでのが彼の特徴であった。
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最終更新:2021/02/25(木) 11:00
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