ホルヘ・ルイス・ボルヘスとは、無限の蔵書を誇る図書館(それは宇宙と云われる)を内包した盲目の幻獣である。
キャスターとして召喚すると侮れないかもしれない。
フルネームはホルヘ・フランシスコ・イシドロ・ルイス・ボルヘス・アセベード(Jorge Francisco Isidoro Luis Borges Acevedo)
アルゼンチンの詩人・小説家・国立国会図書館館長
ラテンアメリカ文学ブームの中、幻想リアリズムを確立したともいわれる。
日本では中二の推薦図書「幻獣辞典」がよく知られており、本書にはア・バオア・クーの元ネタが収録されていることでも有名。
この書を底本とした書籍が多数存在する。
無限の蔵書を持つ「バベルの図書館」(伝奇集に収録)、ページを開くたびに内容が変わる「砂の本」、詩集「永遠の薔薇・鉄の貨幣」あたりが入門としておすすめ。
「バベルの図書館」「砂の本」はインターネット時代の到来(CGI、ハイパーテキスト、デジタルアーカイブ)を想起させる内容から、2011年の生誕112年には全世界配信のGoogle Doodleになるぐらいよく引用されている。
2015年にはアメリカのデザイナーがWeb上にバベルの図書館の再現を試みている。
書に淫らと評され、失明したのはネクロノミコンを入手してそれを閲覧したためだと噂されるぐらい。
なお、ボルヘスはクトゥルフ神話体系に属す短編「人知の思い及ばぬこと」(砂の本収録)をラヴクラフトにささげている。
長年ノーベル文学賞の候補者上位に入っていたといわれるが、政治思想的な理由(様々な経緯があってだろうが、軍事独裁を敷いていたピノチェトを支持)でノーベル財団は彼を除外している。
アルゼンチン出身の第266代ローマ教皇・フランシスコは学生時代にボルヘスの講義を聴講している。
ちなみに、再婚した夫人は日系アルゼンチン人のマリア・コダマ氏で、現在ボルヘス財団の代表を務めている。
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最終更新:2025/03/11(火) 13:00
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