マイクロバーストとは、積乱雲から地表付近まで降下し、放射状に広がって強く吹き出す風の一種である。
積乱雲は通常強い上昇気流により形成されるが、減衰期に入ると膨大な量の水滴の落下による摩擦が周囲の空気を押し下げることや、落下する温度の低い水滴により周囲の空気が冷却され、密度が増すことにより下降気流が強化される。
ダウンバーストは積乱雲から地表に達する強い下降気流で、
広がりが4km以上あるマクロバーストと、4km未満のマイクロバーストに分類される。
一般にマイクロバーストのほうが強い風を伴うことが多いと言われている。
航空機がマイクロバーストに向かって進入すると、向かい風の増加により揚力が大きくなり上昇する。
続いて下降気流により高度が下がり、さらに追い風により揚力が減少して高度がさらに下がる。
このため進入コースから外れてしまう危険が大きくなる。
1975年にアメリカのジョン・F・ケネディ国際空港で発生したイースタン航空66便の事故は、
マイクロバーストによるものとされている。
多数の死傷者が出たことから、世界各地の空港にダウンバーストの予想に有効なドップラー・レーダーが配備される契機となった。
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最終更新:2025/12/12(金) 15:00
最終更新:2025/12/12(金) 15:00
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