ムジカ・マキーナとは
本項では両方について記述する。
なお、ムジカ(MUSICA)は音楽、マキーナ(MACHINA)は機械を意味する。
1870年、理想の音楽を希求するベルンシュタイン公爵は、訪問先のウィーンで、音楽を絶対的な快楽に変える麻薬“魔笛”の流行を知る。その背後には、ある画期的な技術を売りにする舞踏場の存在があった。調査を開始した公爵は、やがて新進音楽家フランツらとともに、“魔笛”と“音楽機械=ムジカ・マキーナ”をめぐる謀略の渦中へ堕ちていく…虚実混淆の西欧史を舞台に究極の音楽を幻視したデビュー長編。
2012年に『カラマーゾフの妹』で江戸川乱歩賞を受賞した高野史緖のデビュー作。
19世紀ヨーロッパを舞台にした音楽SF。第6回日本ファンタジーノベル大賞で最終候補となり、落選したものの1995年に新潮社からハードカバーで刊行。その後、2002年にハヤカワ文庫JAから文庫版が出ている。
文庫版もしばらく品切れ状態が続いていたが、前述の通り2012年に高野史緖が江戸川乱歩賞を受賞したため、それに合わせて増刷され、現在は再びハヤカワ文庫JA版が店頭で入手可能である。
作曲者は植松伸夫。ロンカ遺跡や飛空艇ドックで流れる。メインメロディーのバックに複数の機械音が重なり合うインダストリアルな曲で、シリーズ中まだファンタジー色の強かった本作では異色の作風。
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最終更新:2024/04/26(金) 04:00
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