メートル

メートルとは、

1. ギリシア語のmetronに由来する、長さや計測に関する言葉。
   1. メートル(仏:mètre) - 国際単位系における長さの単位。本記事で解説する。
   2. メートル(英:meter) - 「計測器」を意味する「メーター」の古い読み方。古い書籍で「メートルの検査」「メートルが上がる」とあれば、「電気メーターやガスメーターなどの検査」「計測器の数値が上がる」という意味である。
2. メートル(仏：maître) - 親方、長（おさ）などの意味を持つ言葉。英語のマスター（master）にあたり、「メートル・ドテル(maître d'hôtel)：給仕責任者、給仕長」などとのように用いられる。

メートルが誕生したきっかけ

Q：どうしてメートルは誕生したの？

A：世界共通の長さの単位がもしあれば、とっても便利だから。

この理念から、長さ･質量・体積などの単位を世界的に統一しようという動きが生まれ、「メートル法」にまで発展する。現在では、このような単位系は「国際単位系」と呼ばれる。

1メートルの定義

「1メートル」の定義は、世界共通の単位に相応しいように初めは地球を基準に以下のように設定されたよ。

1メートル＝地球一周の4000万分の1

 正確には、地球の北極から赤道までの長さの1000万分の1（子午線の4000万分の1）と定義。

地球が基準だと分かりやすいね！

北極から赤道までまっすぐ歩いたらだいたい1000万メートルになるよ☆

とっても便利だね。

定義の改正

メートルは初めは上記のように定義されていたんだけど、、

「地球って大きさ変わるんじゃね？」「隕石が落ちてきたら定義か変わるんじゃね？」「地球の表面ってデコボコしてるんじゃね？」「春夏秋冬とかなんか物質の膨張とかいろいろ関係するんじゃね？」

などの批判があったことで、1983年には、以下のように定義を変更したんだ。（長さ的には大きな違いはない）

1メートル＝光が真空中を 299792458 分の 1 秒の間に進む距離

 なんかとっても覚えにくいね(´・ω・｀)

でも光の速度は何百年経っても、一定のままっぽいから正確そうだね。

メートルの語源

「メートル」はフランス人が主に中心になって考えだされた単位なので一応フランス語だよ。綴りは「mètre」

その語源はギリシャ語で「ものさし」「測る事」を意味する「metron」。これは「メーター」と同じ語源だね。

メートルを使ってない国

表向きにはメートルを使ってない国は有りません。

しかし、「メートル法を採用している国」と「メートル法が浸透している国」といった場合は全く意味が異なります。

世界にはまだまだ別の方法で生み出された独自の単位を大事に使っている国もあります。

そのせいで土地売買が坪表記だったり、火星探査船が墜落したりすることもあるけれど、私は元気です。

メートル原器

1メートルの基準となる原器。1799年のメートル法制定に際して制作され(アルシーヴ原器)、1879年に再度「国際メートル原器」が制作された。今日知られているものは、後者の国際メートル原器である。

1879年から1983年までの間、国際メートル原器の長さが1メートルの定義として定められていたが、人工物による定義では破損や経年変化のリスクがつきまとう。

原子時計が発明され、「秒」が正確に定義できるようになったことから、1983年にメートル原器による定義をやめ、光速を基準とする定義に改められた。

一方、質量の単位である「キログラム」は、基準となる物理定数の精度を高めるのに難航し、原器によらない定義になるのに2019まで待たなければならなかった。

関連動画

関連項目

• 単位
• 国際単位系
• SI基本単位
• ㍍⊃