ビッグヨー(Big Yo)とは、ヨーヨージャムが販売していたヨーヨーの名である。
「トムクーン・ビッグヨー」とは別の機種。
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https://twitter.com/biggestben_44/status/975020430527414273
「ビッグヨー1」は100個限定生産で2002年発売。限定解除版の「ビッグヨー2」は2003年発売。
直径98mm、幅68mmという超巨大サイズのヨーヨー。
このサイズには、当初何の意味もなかった。
「このヨーヨー、でっかくて面白いだろ?」というためだけに開発された、ただのジョークモデルだったのである。
そのため、「ビッグヨー1」は100個限りの限定生産だった。
ところが、プロトタイプを預かったとあるショップオーナーが、本機を数奇な運命に引きずり込んだ。
そのプレイヤーは、スピンギアの長谷川貴彦。MODSプレイヤーにしてオフストリングプレイヤーであった彼は、そのヨーヨーをいじくり倒し、1A・4A・ソロハムの動画を自サイトにアップ。特にオフストリングでの有効性を知らしめた。
これらのフィードバックを受け、ヨーヨージャムはもう少し使いやすくした「ビッグヨー2」を発売。
主な変更点は、重量とベアリングサイズ。重量は軽めになり、ベアリングサイズは、他機種と同じサイズCベアリングから、より大きなサイズMベアリングに代わった。
こうして発売された「ビッグヨー2」は、大会でも使える優秀なオフストリングヨーヨーだということが判明し、全国大会や世界大会でちらほらビッグヨー2を使うプレイヤーが現れ始めた。
当時の人気機種「ヨーヨージャム・アクエリアス」と比較すると、
という特徴があり、一発系のアクロバティックなプレイヤーや、オービット系のトリックをしっかり見せたいプレイヤーに好まれた。
懸念されていた強度については、通常の使用であればほぼ問題なかった。
これらの特徴はオフストリング初心者にも向いていることを表すが、当時はストイックなトーナメントプレイヤーが多かったため、初心者がビッグヨーの性能に頼ることに苦言を呈するトッププレイヤーもいた。
当時のオフストリングヨーヨーは、床に落とすことを懸念して、周囲をゴムで囲むラバーリムが一般的だった。
しかし、本機の評価により、ヨーヨージャムや所属プレイヤーは「フルプラスチックのオフストリングヨーヨーは実は使いやすい」ということに気づきはじめた。
その後リリースされた「ヨーヨージャム・フィエスタ」や「ヨーヨージャム・レクストリーム」は、ラバーリムを廃止し、大径ベアリングとOリングを搭載するなど、「ビッグヨー」の特徴を受け継いだものとなった。
そして、2009年には他社からも「ジャパンテクノロジー・カムイ」「ヨーヨーリクリエーション・エアロナウト」などが発売される。これらは巨大な総プラスティックモデルであり、「アクエリアス」系統ではなく、「ビッグヨー」の特徴を引き継いでいた。
純然たるネタヨーヨーであった「ビッグヨー2」の仕様は、いつの間にか、オフストリングヨーヨーの常識となっていた。
今のプレイヤーが「ビッグヨー」を見ても、古いオフストリングヨーヨーにしか見えないだろう。
しかし、本機は本来オンストリング機であり、これをオフストリングヨーヨー中興の祖たらしめたのは、プレイヤーの飽くなき探究心だった。
革新的なオフストリングヨーヨーなど存在しない。
「スピンタスティクス・タイガーシャーク」、「ヘンリース・バイパー」、そして「ヨーヨージャム・ビッグヨー」。
オフストリングの風景を変えたヨーヨーは、いつもオンストリング機だった。
革新は、メーカーの推奨する遊び方をしていたのでは生まれない。変なヨーヨーが出る度に買い込み、ヒモを外して放り投げる一部の変な顧客たちが、オフストリングヨーヨーを進化させるのである。
MODSプレイヤー・Mo Chavez(Dr.Mo)のシグネイチャーモデル。
ジャム巨大ヨーヨー第2弾は、金属リム機種。
本機も大きいだけのびっくりヨーヨーとして開発されたが、特にトーナメントで使われることもなく、純然たるジョークモデルとして一部のプレイヤーに笑いを提供し、その役割を終えた。
直径87mmに対し幅は約50mmと標準的で、「金属リム版ビッグヨー」というよりは「巨大ミニモトリックス」とでも言うべき仕様。これで「ジャイロスコーピック・フロップ」をするとド迫力。
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最終更新:2024/04/24(水) 20:00
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