アクエリアス(Aquarius)とは、ヨーヨージャムが販売していたヨーヨーの名である。
2001年発売。三居弘典のシグネイチャーモデル(ダンカン加入まで)。
2000年代を通して使われ続けた傑作オフストリングモデル。
まともなオフスト機が「ヘンリース・バイパー」ぐらいしかなかったところに投入された本機は、「ルーピング」か「ストリング」だけだったヨーヨーの分類に、「オフストリング専用ヨーヨー」という新たなカテゴリーを生み出した。
空中のヨーヨーを受け止めるというオフストリングプレイの特性に合わせ、トラピーズ有効幅が大幅に広くなった。
また、前作「OS1」が、既存のヨーヨーにラバーウイングを貼り付けたようなちぐはぐな見た目だったのに対し、本機は本体とラバーリムが一体となって設計されている。
設計時にはオンストリングでも普通だった「小径ベアリング・レスポンスシステムなし」の組み合わせは、オフストリングではさほど不都合がなく、むしろストリングを噛まなくてよいことが判明し、以降も継承された。
今でこそ常識の「オフストリング専用ヨーヨー」の基本設計は、本機から始まったといっても過言ではない。
こうして、4A部門はアクエリアス一色となりかけたが、翌2002年に販売が終了してしまう。
これは、当時所属がフリーだった三居が、ダンカンに加入することが決定したためである。
代わりに、コディ・テイラーのシグネイチャーとして「ヨーヨージャム・フリーエージェント」が開発され、ジャムのオフストリングモデルはそちらに代替わりした。
ところが、「フリーエージェント」は、衝撃でラバーウイングがはずれてしまうという欠陥があった。のちのロットでは修正されるものの、ボディとリムのバランスが「アクエリアス」とは全く異なるという問題はいかんともしがたく、プレイヤーはフリーエージェントを使いながらアクエリアスの復活を願っていた。
そのような声に応えるため、2004年、三居のシグネイチャーを外した形で再販。
他メーカー所属後にシグネイチャーを外して販売するのは、今でこそよくあることだが、当時は前代未聞だった。
ヨーヨージャムは「アクエリアス」によってオフストリングヨーヨーでも最大シェアを誇るメーカーとなり、アクエリアス自身も2000年代を通して販売され続けた。
2000年代後半には、「シリコンパッド+サイズA・Cベアリング」で、オフストリングでも十分戻りと滑りのよいヨーヨーになることが明らかとなり、「サイズB+レスポンスなし」の軸周りは時代遅れになっていた。
そして、完全にとどめを刺したのは、ヨーヨージャム自身が開発した「ヨーヨージャム・ビッグヨー2」だった。
それまで、ビッグヨー2を使うプレイヤーはどちらかというとイロモノ扱いだったのだが、使われ続けるにつれて、「落としても壊れないのならば、プラスチック一体成形の方がいい」ということにユーザーが気づき始めた。
そのため、2009年に惜しまれながらもアクエリアスは販売を終了し、フルプラスチックまたはミッドシップ金属リムの「ヨーヨージャム・フィエスタ」「ヨーヨージャム・イクイノックス」「ヨーヨージャム・レクストリーム」に後続を譲ることになった。
しかし、アクエリアス型のヨーヨーにもまだ根強いファンがおり、2011年には、ラバーリムだが軸周りだけ現代風にした「ヨーヨージャム・ゴービッグ」が登場している。
オンストリングで用いることはほぼ想定されていないが、ラバーリムヨーヨーの常として「リーチ・フォー・ザ・ムーン」耐久戦に使われたことがある。
掲示板
掲示板に書き込みがありません。
提供: 名無し
提供: neitio
提供: Δ サンカク Δ
提供: あまね
提供: AKB3104
急上昇ワード改
最終更新:2025/07/30(水) 20:00
最終更新:2025/07/30(水) 20:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。