ンマハラシー(ンマハラセー)とは、沖縄に伝わる古式競馬であり伝統行事・イベントである。
「琉球競馬」とも呼ばれている。毎年1~3回ほど沖縄こどもの国にて開催されている。
ンマハラシーは琉球王朝以来の沖縄の伝統文化であり、走る速さではなく「美しさ、優美さ」を競い合う競技のことである。美しさや優雅さを競う点や、華麗な装飾を施した馬具を用いる点などから「フィギュアスケート」に例えられ、「世界に類を見ない競技」とも言われている。
ちなみに、沖縄方言で「ンマハラセー」は『馬乗り競争』を意味する。(馬=ンマ)
宮古馬などの小型の沖縄在来種の馬を用いて行われ、往復100メートルのコースで1対1形式で対決する。「イシバイ」や「ジーバイ」と呼ばれる「細やか」で「ゆったり」した足の運びをし、人間でいうところのナンバ走りのような「側対歩」で移動する姿を競う。途中、駆け足や走ってしまった場合は減点、4回の減点で失格となる。
元々は琉球王朝氏族の楽しみとし約300~500年前に始まったとされており、沖縄(琉球)中の関心を呼んだ伝統行事であった。
しかし、太平洋戦争の激化に伴い競技が1943年の開催を最後に消滅。軍馬の需要拡大により在来種の駆逐・去勢などが進み、1945年の沖縄戦での人的・経済的損失がとどめを刺した形である。
その後、70年の長きに渡って競技が途絶えていたが、2013年に沖縄こどもの国で開催され、伝統が復活した。第1回開催では、戦前の琉球競馬をよく見たことがある93歳の男性が特別審査員で参加した。
過去には元騎手の岡部幸雄氏が審査員で参加したり、現役の騎手である田中勝春氏が中央競馬の騎乗停止期間中に参加したこともある。
また、当日には出店や沖縄文化に触れられるワークショップ・ステージイベントなども開催される。乗馬体験イベントや、側対歩と似た動きをするということで、竹馬を楽しむ竹馬ハラシーなど、子供や来場者も楽しめるイベントも開催されている。
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最終更新:2024/05/12(日) 11:00
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