中村嘉宏とは (ナカムラヨシヒロとは) [単語記事]

「中村嘉宏」（なかむらよしひろ）とは、富野由悠季監督作品「OVERMANキングゲイナー」のキャラクターデザイナーを務めた人物であり、コミカライズ版をコミックフラッパーに連載していた漫画家である。

エロ漫画家としての名義は「胃之上奇嘉郎（いのうえきよしろう）」。

概要

当初は、「胃之上奇嘉郎」名義で成人向け漫画所謂エロ漫画家として活動し、エロ漫画家としては卓越した画力でハードなエロスを描いていた。

2000年に創刊された雑誌「コミックバウンド」で、福井晴敏の「亡国のイージス」をコミカライズする際に「中村嘉宏」名義で、18禁ではない一般向け漫画家としてデビューした。しかし同作はコミックバウンドが5号で廃刊になった為、連載が打ち切られて幻の作品となってしまった。

と言う三人体制で作業は行われ、設定が都度変更になっている状況だった為、まずは自由にキャラクターを創造して富野由悠季の判断を仰ぐかたちで、愛嬌のある個性的なキャラクター達を生み出していった。

※主人公「ゲイナー・サンガ」は、衣装も含めて中村嘉宏の原案が採用されており、「ゲイナー・サンガ」の眼鏡は、メカデザインを担当した安田朗の眼鏡を参考にしたらしい。

※もう一人の主人公「ゲイン・ビジョウ」は、西村キヌの原案が採用されている。

当初劇場版として制作予定だった「ゲインゲイナー」の頃にコミカライズが予定されていた為、TV シリーズ「OVERMANキングゲイナー」で決まった際に、特に富野由悠季が注文が無かった為、プロデューサーと中村嘉宏がアニメ版をベースにアレンジした内容で、コミックフラッパー誌にて連載を開始し、長期休載を挟んで6年間かけて最終回まで描ききった。

※その後、当初予定していた発売日より16ヶ月も送れてコミックス最終巻が発売された。