俺はジェンダーレスだぜ 男も女も平等に陵辱してやるのよとは、猿渡哲也の漫画『TOUGH 龍を継ぐ男』の登場人物 ニコライの台詞である。
灘一族が全勝すれば小倉優希の心臓に米国最新医療を提供し、灘一族が一敗でもすれば長岡龍星に移植された“ガルシアの心臓”を米国に引き渡す、という条件で始まった5対5デスマッチは灘の勝利に終わった。約束通り米国側は"ガルシアの心臓"奪取を諦め、優希を米国へ移送することになった。だが、“ガルシアの心臓”を狙うのは米国だけではなかった。
“ガルシアの心臓”を狙うロシアの武器商人 マフマドベコフは、龍星たちをおびき出すための餌として優希の誘拐を画策。配下のニコライに優希を拉致するように指示するが、ニコライは「拉致した後…殺さなかったら何をやってもいいのか?」と質問。質問の意図を聞き返されると、ニコライは舌なめずりしながら
「俺はジェンダーレスだぜ 男も女も平等に陵辱してやるのよ」
と答えるのだった。
“ジェンダーレス”とは「生まれ持った性別に囚われない行動・考え(をしよう)」というものであり、昨今では「(そうすること、そうあることが)正しい」考え方として知られている。だからといって「男女構わず陵辱(凌辱)する」なんて許されるわけないだろというツッコミどころ満載の台詞である。
「男女区別なく性的対象にします」という意味合いで使うとしても、百歩譲って「俺はバイセクシャルだぜ」と言った方が自然だろう。もちろんそれでも陵辱なんて許されないが。ニコライが「ジェンダーレスを建前に性的暴力を厭わない下衆野郎」だとわかりやすく自己紹介する台詞といえる。猿先生がジェンダーレスの意味を勘違いしていたとも考えられる。
このシーンは251話[1]ラストの大ゴマ、さらに言えば21巻ラストを飾るコマであり非常にインパクトが強い。また「優希を陵辱する」という旨の発言であるにもかかわらず、「◇この男の目的は...!?」というアオリ文が書かれていたため「編集は内容をチェックしていない」疑惑の一例としてあげられることがある。
とも語っている。性的暴力しようとしていた男がよくも「性差別主義者は許せない」などと語れたものである。
ニコライは他にも、来日した途端「~なのね」口調になったり謎のオリジナル武術“ストラーンヌイ格闘術”を披露したり、「ねーっ なんなのこの穴」といった語録などネタに溢れている。
「○○はジェンダーレスだぜ」や「俺は××だぜ」、かなり改変して「○○は××だぜ △△を□□するのよ」という形で使われることが多い。
また、ニコライを始め猿渡哲也作品に登場するバイセクシャルなキャラクターのことを「ジェンダーレス」と呼称することがある。
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最終更新:2025/12/06(土) 19:00
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