側溝 (そっこう、そくこう) とは、道路脇に設けられた雨水の排水を行う溝のこと。排水溝と呼ばれることもあるが、厳密には排水溝は生活排水を流す水路や施設内・建物敷地内に敷設されるもののことであり、側溝とは異なる。
側溝は道路の冠水や水ハネを防ぐために、道路脇に設けられた雨水の排水を行う溝である。
下記の通り様々な形があり、道路幅やその他の状況によって敷設する方法を変える。良く見られるのはU字溝とL型側溝だろう。U字溝では歩行者や車両が足やタイヤをとられないようにコンクリート蓋やグレーチング (金属製の網になっている蓋) が取り付けられていることがある。
ただし危ないなと思ったからと言って、勝手に道路管理者の承認なく蓋を設置すると、道路法第24条の違反となるため、もし蓋がない側溝を見つけても勝手に蓋を設置せず、管理者に申し出ること。また許可を得ても、適切な蓋を設置しないと雨が降った時に流れたりして却って危険なので、どんな蓋が認められているのかも合わせて確認しよう。
名称 | 特徴 |
---|---|
U字溝 (U字側溝) |
|
L型側溝 | |
V側溝 | |
VS側溝 (自由勾配側溝 /可変側溝) |
底板にインバートコンクリート (調整コンクリート) を打設することで、道路の勾配と関係なく水路勾配を設定できる側溝。排水ドレンを天板に設置したHD可変側溝もある。 |
コンクリートでできた蓋。グレーチングとことなり開口率 (排水性) は高くないが、グレーチングは濡れていると滑って転倒しかねないためこちらが用いられるケースも多い。腐食しにくいのもグレーチングに対する利点。また、かつては排水溝と縁石を別々にしていたことがあったが、コンクリート蓋であれば縁石付属タイプを使うことで道路の幅員を広くできるのでその用途でも用いられる。
段差勾配のなく歩行者に優しいフラットタイプの蓋と、集水性を高めたスリット入りのものがある。
原義は「格子・すのこ」であり、側溝においては金属製の網蓋を指す。排水性は高いが滑りやすいため、多用はあまり好まれない。そのため、コンクリート蓋とセットで使われていることが多め。ゼロにしてしまうと豪雨災害があった際などに道が冠水してしまう。
最初は溶かした鉄を方に流す鋳鉄製が主流であり、その後パンチングで穴を開ける組工式、溶接する溶接式などの鋼製グレーチングに移行した。現在は電力で主部材と補助部材を接合する圧接式が主流である。
これは素材ではなく、カーブに使う側溝の蓋。通常の蓋と異なり曲がっており、曲げた側溝の蓋として使われる。R製品と呼ばれることも。
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最終更新:2024/09/12(木) 22:00
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