「君に、胸キュン。」とは、1983年に発表されたイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の代表曲のひとつである。オリコン最高2位。
『RYDEEN』『TECHNOPOLIS』という不朽の名曲でテクノポップという概念を打ち立てた初期、『BGM』『テクノデリック』という名盤を発表したニューウェイブ色の強い中期を経て、「中期でやりたいことはやりつくしてしまった」というYMOのメンバーが半ばジョークで「オリコン1位を狙う」という目標の元に作られたのがこの曲である。
当時、イモ欽トリオや松田聖子など、数多くのテクノ歌謡のプロデュースを行っていた各メンバーが本気でアイドルを演じたネタに、それまでの硬派なイメージを抱いていたファンを打ちのめした。
カネボウ化粧品のテレビCMに使用され、タイアップ効果もあり大ヒット。YMOが発表したシングルでは最大の売上を記録した。
しかし、肝心の「オリコン1位」という目標は皮肉にもリーダーの細野晴臣が作曲した松田聖子の「天国のキッス」に阻まれてしまったというオチがついた。(ザ・ベストテンでも同じ結果となった)
後に槇原敬之、高野寛、HUMAN LEAGUE、土岐麻子、COIL、天の妃少女合唱団(小林ゆう・真田アサミ・井上麻里奈)、KREVA、BCG、School Food Punishmentなどがカバーしている。
槇原敬之と高野寛は元々YMOのファンであり、後にYMOのメンバーに見出されたので知られる。
槇原敬之は素人時代に坂本龍一のラジオ番組「サウンドストリート」(NHK-FM)にデモテープを送り高く評価され、後にミュージシャンになった人物。高野寛は高橋幸宏と鈴木慶一(ムーンライダーズ)が主催したオーディションで合格し、高橋幸宏プロデュースでデビューしている。
2009年には「まりあ†ほりっく」のEDテーマにこの曲のカバーが採用された。この曲が収録されたシングルCDのジャケットは、YMOの原曲のEPシングルのジャケットのパロディーである。
「まりあ†ほりっく」のテレビアニメ版の監督を務めた新房昭之はYMOのファンと公言しており、他の作品でもYMOネタを小ネタとして使用するお遊びをよく行う。
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最終更新:2025/03/11(火) 09:00
最終更新:2025/03/11(火) 08:00
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