B級とは、上質な物(A級)に比べると劣るものを指す言葉。肯定的にも否定的にも使われる。
なにかを格付けするにあたって、その評価を「甲・乙・丙」、「松・竹・梅」、または「上・中・下」などと段階評価することがよくある。「○級」という表現はその段階評価でよく使われるもので、主に「A級」を上位として、その下にB級・C級…と格付けていく。
格付けの段階がいくつに分かれているかにもよるが、少なくとも「B級」の上に「A級」が存在しており、つまりは上質なA級と比べると確実に劣るということである。B級以下も多数あるであろうが、それでも頂点には立てない代物なのである。
しかし、世の中何事も特上のものしか認められないということはなく、それに劣るものにもそれ相応、もしくはそれにしか出せない良さというものが認められたりするものである。A級が「上質さ」で評価されるものであれば、B級は「奇抜さ」「安っぽさ」「くだらなさ」などの別方向で一目置かれるものなのである。
一笑を誘うには、一段、格を落とした方が良いのだ
(中略)
いずれ人々は最高の賞賛として評してくれよう
これは「乙」なものだと
一枚劣るものを愛でる感覚は昔からあったであろうが、「B級」という言葉が初めて使われたとされるのがこの「B級映画」という表現からである。ここで言う「A級」の映画とは、全米が震撼する超大作など(内容が伴うとは限らない)のことで、「B級」はそれに比べて予算も人員も限られた、いわゆる「低予算作品」を指すことが多い。
予算が少なければできることも少ないので、駄作になってしまう確率も高いが、時折キラリと光るものが飛び出してくるのも魅力である。『ターミネーター』『007』などのように当初低予算で制作されたが、大ヒットしたことで後に超大作シリーズになったものもある。
B級映画といえばスティーヴン・セガールやジャン=クロード・ヴァン・ダムが暴れるようなアクション映画などが典型的だが、『リング』などに代表されるホラー映画も結構多い(少ない予算で作りやすいらしい)。それらも含めて独特な味わいがあり、その味に影響された作品もちらほら見掛ける。
1980年代には提唱され始めていた概念で、いわゆる「庶民の味」である。「安くてうまい」である。「うまい」が特に大事。
B級グルメの横綱といえばラーメンとカレーであり、その他牛丼や揚げ物など、ファストフードやジャンクフードが代表格に挙がる。たこ焼きやお好み焼きなども含まれたりする。
その地方独特の庶民の味というものも多く、例えば埼玉県行田市の「ゼリーフライ」や、兵庫県神戸市の「そばめし」などは全国的に知られるようになってまだ日が浅い。こういったそこでしか見られないものを「ご当地B級グルメ」と呼ぶムーブメントが2000年代から始まっており、「B-1グランプリ」開催以降は町興しの材料として各地の市町村が粗製濫造新規開発に取り組んでいる。
「珍スポット」とも。いわゆる観光スポットなのだが、風光明媚な景色とかでもなく、歴史を感じさせる史跡とかでもなく、壮麗にそびえ立つ建築物というわけでもなく、なんと説明していいのか分からないのが売りの、珍妙な観光スポットのこと。
「秘宝館」に代表されるような珍奇なテーマパークや、「ウンコビル」のような変なモニュメント、かなまら祭りのようなの奇祭などなど、いかにもみうらじゅんとかVOWとかがネタにしそうな光景がそれである。わかる人にはたまらないスポットだけど、わからない人にはまったく理解できない。そんな世界が日本にはまだ多くあるのです。
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最終更新:2024/12/02(月) 20:00
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