日銀砲 単語

15件

ニチギンホウ

1.5千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

日銀砲とは、日銀が大量の資を使って行う為替介入または量的金融緩和である。

概要

2003年5月~2004年3月の為替介入

2003年5月2004年3月の円売りドル買い為替介入が特に有名である。この為替介入は、米国ジョンブライアン・テイラー際担当財務次官と日本溝口兵衛財務官が合意してから行われたのでテイラー溝口介入と呼ばれている。

当時は円高ドル安が進んでいたが、これはアメリカハゲタカファンドが仕掛けてきているものだとされており、このままでは経済に悪が出ることが予想された。これらハゲタカファンドを追い返すために行われた介入の事をして、日銀砲の名前が使われるようになった。

為替介入の示をしたのは財務省で、日銀はその示を受けて実務を行った。2003年9月に財務大臣に就任した谷垣禎一によれば、前任者の爺こと塩川正十郎から為替介入は始まっており、自分はそのバトンを受け取ったという。アメリカ合衆国政府からは理解が得られたが、同民間企業欧州政府からはこの介入について非難が多かったとも言している。

以下、その発言を抜する。

一晩に何兆円も(円を売って)ドルを買うことをやりました。そういうことを何回もやりました。

一年半は続けたんじゃないかと思います。総額では、日本円に直して、三十数兆、たぶん使ったと思います。

その後

ネット上に広まったこの話を受けて、それ以降、日本銀行がなにか大きな行動を起こすときに「日銀砲」の名前が使われるようになった。

2013年から行われている黒田バズーカもその一つである。こちらは量的金融緩和で、日銀が円建て日本国債や円建てETFを大量に買い込むことである。

コピペ

2003年5月2004年3月の円売りドル買い為替介入については2ch(現・5ch)でコピペ化された。

日銀「いいか、これから1分ごとに10億円づつ円売りドル買い介入を行う」
日銀部下「1分ごとに10億円も?」
日銀「そうだ1分ごとに淡々と売り続けるんだ。これから24時間売り続けるんだ。」
日銀部下「24時間ですか?」
日銀「そうだ。為替相場に終わりはいんだ。もちろん交代要員も用意してあるが出来るだけ頑ってくれ。」
日銀部下「はー、、。でも1分間に10億円だと1日に1兆円以上の資が必要ですが?」
日銀「今、30兆円用意してある。当面はこれを使う」
日銀部下「それを使い切ったらどうするんですか?」
日銀財務省が保有している200兆円もの米国債のうち、較的短期のものを最大100兆円売って新たな介入資を作る」
日銀部下「米国債なんか売っちゃっていいんですか?」
日銀「円売りで買ったドルで新たに米国債を買い、庫に返還するので問題はい。とにかく相手が折れるまで淡々と売り続けるんだ。休んだらヘッジの思うだ」
これを35日間続けました。
この結果アメリカのヘッジが2000倒産しました。
また、行方不明になったり自殺した人も大量にいました。

このコピペは疑わしいところがある。

このときの為替介入は円売りドル買い介入なので、介入資といえば日本円である。日本政府日本円建て国債を発行して市場に売却して、介入資日本円を得ていた。

しかし、このコピペでは「介入資を得るために財務省が保有する米国債を売った」と言っている。財務省が保有する米国債ドル建てなので、それを市場に売るとドルを得ることになり、介入資を得られるわけではない。

関連動画

関連項目

関連リンク

この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/04/30(火) 18:00

ほめられた記事

最終更新:2024/04/30(火) 18:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP