水口レイピアとは、滋賀県甲賀市水口町の藤栄神社に伝わる剣である。「藤栄神社所蔵十字形洋剣」とも呼ばれる。
レイピアとは16~17世紀のヨーロッパで使われた護身用の剣を指す。詳しくは「レイピア」の記事を参照。
本来、レイピアはヨーロッパに見られる剣なのだが、滋賀県の水口にも昔から存在し、「水口レイピア」と呼ばれている。武将で水口藩主の加藤家の祖である加藤嘉明が豊臣秀吉から受け取ったものと伝えられている。鎖国以前から現在まで日本に存在していた唯一のレイピアである。現在は藤栄神社から水口歴史民俗資料館に寄託されている。
2010年代前半までは学術的にも注目されてこなかったが、2016年から考古学などでの調査・研究が開始された。2017年にはメトロポリタン美術館のピエール・テルジャニアン博士によって調査がされた。その結果、柄は日本製、剣身は日本かアジア製であり模作であること、モデルになったヨーロッパ製レイピアは1600~1630年の間に作られたものであること、水口レイピアは実用性には欠けること、柄と剣身の接合にヨーロッパのレイピアには見られない高度なネジ構造が見られることが指摘された。
そして2019年9月3日に国際博物館会議京都大会において、正式に水口レイピアが約400年前にヨーロッパ製レイピアをモデルに国内で製作されたものであると報告された。2020年1月29日までは水口歴史民俗資料館でスポット展示されている。




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最終更新:2025/12/23(火) 23:00
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