累乗根とは、累乗の逆の計算。羃根とも呼ぶ。
累乗根は累乗の逆の演算であるが、以下のように定義されている。
具体的な例題を考えるとわかりやすい。
何を3乗したら8になりますか?
□^3=8
我々は2を3乗したら8になると経験的に知っている。2=3√8という答えを得る。
8を被開方数、3を次数という。
なお、次数が2になる場合は次数が省略される。次数が2の場合を特に平方根とも言う。また、次数が3の場合を特に立方根とも言う。
形は分数と少しだけ似ており、2√3のような帯分数の形に表記することもある。
筆算としては開平法、開立法などがある。理論上は、開四法なども作れると思われる。
以上おしまい…といいたい所だが、実は3乗すると8になる数は2、2ω、2ω2の3つある(ω=(cos(2π/3)+isin(2π/3))。
一般に、複素数cのn乗根はn個あり、そのうちの一つを代表としてcのn乗根とする。つまり、c=|c|(cosθ+isinθ)とすると、値は|n√c|(cos(θ/n+2πk/n)+isin(θ/n+2πk/n))となり(kはn未満の自然数)、そのうちk=0のものを代表とし、n√cとするのである。
他の例として、1の平方根は1と-1の二つあり、進角の小さい1(進角0度)を√1とし、-1(進角180度)は√1とせず-√1と表記する。また、-1の平方根は絶対値1で進角90度のものと絶対値1で進角270度のものがあり、前者をi、後者を-iと表記する。
このように、一つの値に対して複数の値を返す関数を多価関数と呼び、扱いには注意を要する。
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最終更新:2025/03/11(火) 18:00
最終更新:2025/03/11(火) 17:00
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