緑の政治

緑の政治(Green politics)とは、政治思想の一つである。

概要

自然環境保護を重視する政治思想の一つである。本旨ではないが思想名に色を用いている点は特殊である。

政治思想としては1970年代から登場した比較的新しい概念である。

専ら自然環境保護を軸とするものの、必ずしもシングルイシューではなく、自然環境保護の内容として、原子力撤廃・反原子力発電・反核運動、反大量消費社会、物質主義からの脱却、消費者保護、草の根民主主義の擁護があげられる。

多くの国では左派的な運動から派生しており、左派的イデオロギーと親和性が高い。一方、物質主義的な共産主義とは相いれない面も強くある。社会民主主義とは共通点が多いものの、労働者の保護を重視する社会民主主義に対して、緑の政治では環境破壊に繋がる産業規制を主張する事があり、社会民主主義と緑の政治の対立が見られる。

また、「緑の保守主義」として緑の政治×保守主義の立場をとる政治思想も存在する。例としてドイツの同盟90/緑の党は現在では左派的な政党であるが、結党当初は保守政治家の党員も存在した。

緑の政治のイデオロギーを掲げた政党として世界各地に「緑の党」があり、国際政党組織に「グローバルグリーンズ」が存在する。

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関連項目

• 緑の党
• 環境保護