角瓶 単語

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角瓶とは、サントリーが販売するウイスキーの銘柄である。地域によって、「」「サン」とも呼ばれる。

概要

1937年に発売され、同社のウイスキーとして初の成功を収めた商品である。

創業者の鳥居信治郎は、ウイスキーの販売をめざし、スコットランドに留学していた正孝を招聘、山崎蒸留所を建設してウイスキーの製造を開始した。
しかし最初のウイスキーである札(のちのサントリーホワイト)は、本格的なスコッチウイスキーしたもので、独特のスモーキーフレーバーが当時の日本人には不評を買い、不振となった。

その後、本格的なスコッチウイスキーにこだわると対立し、彼は契約期間を満了すると退社、のちのニッカウヰスキーを設立した。

鳥居倒産危機を背負いながらも、不評の原因となったピートからくるスモーキーフレーバーを抑え、日本人の口に合う日本独特のウイスキー開発をめざし、熟成の進んだ原を幾度もブレンドし、実際に東京の店頭でテイスティングしてもらいながら試行錯誤を繰り返し、1937年に「サントリーウイスキー12年」を完成させた(現在の基準とは異なり、最長熟成期間が12年ものの原を使っていた)。

日本人マッチした味わいが受け、積み重なっていた損失を回収することに成功、さらに海軍への大量発注によって大きな利益を得ることになった。

独特の甲模様のボトルは初代から採用され、現在もそのデザインは継承されている。しかし角瓶の名称は、消費者側の愛称として名づけられたもので、しばらくはサントリー側では角瓶と名乗っていなかった。
1950年代に入って、正式に「サントリー角瓶」として販売されるようになった。

ルトの割合が多く、旧酒税法では「特級」のランクがつけられて較的高価であったが、消費税の導入以降は酒税の改正によって価格が下がって手頃な値段になった。しかしそのころよりウイスキーの販売自体が低迷していった。 

しかし2008年に角瓶を使ったハイボールを宣伝で提案すると若者を中心に売り上げが一気に上がり、2010年には原が不足して販売量を制限しなければいけないほどになり、うれしい悲鳴を上げることとなった。
現在では低価格の「トリス」とともに、サントリーウイスキー力となっている。 

2000年代からは3度、初代角瓶の復刻版が限定発売されている。

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最終更新:2025/01/31(金) 10:00

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