金沢外環状道路とは (カナザワソトカンジョウドウロとは) [単語記事]

金沢外環状道路とは、金沢市を中心に楕円状に結ぶ環状道路である。

概要

金沢市内の慢性的な渋滞緩和(国道8号北陸道並行区間、市街地など)や加賀地方への広域な道路ネットワークを形成するために計画された環状道路である。地域高規格道路として1994年に計画路線に指定された。国道8号を境に山側幹線、海側幹線に分けられ、通称では「山側環状」、「海側環状」と呼ばれる。

2012年 4月には地域請願ICとして北陸自動車道に白山 ICが開通。白山市としては初めてのIC設置となる。

全線にわたり、多数の国道や石川県道が重複する。

R8との交点、白山市乾交差点から東側、前田利家の墓がある野田(野田墓地)、湯涌温泉への玄関口である田上町、金沢大学の学生の街である杜の里や鈴見台などを経由し、主に山沿いを中心に通って津幡町から一歩手前の国道8号今町JCTまでを結ぶ。

山沿いを通るため、必然的に坂やトンネルが多い。特に坂の部分は冬期には路面凍結をたびたび起こすため、走行には注意が必要である。また、鈴見～今町は暫定2車線(一部4車線)で自動車専用道路として整備されており、一部区間は歩道があるが、大部分は歩行者と自転車は通行できない。

別名、「金沢東部環状道路」とも呼ばれているが、さほど使われてなく、山側環状の方が地元民に浸透している。

R8との交点、白山市乾交差点から西側、2012年秋に開館し、サッカー中田英寿元日本代表選手が出演するSONYのCMのロケ地として世界的に注目を集めた海みらい図書館や石川県下最大のショッピングモールであるアピタタウン金沢ベイ、石川県庁がある鞍月･無量寺町、金沢市内最大の工業地帯を擁する金沢港界隈などが沿線にあり、その工業地帯の業者関係のトラックが通るため、交通量が格段に多い。