関西独立リーグ 単語

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日本の野球独立リーグ一覧 > 関西独立リーグ

関西独立リーグとは、近畿地方拠点に活動しているプロ野球独立リーグである。

2009年から2013年まで活動していた関西独立リーグ(初代)と、2014年から活動しているベースボールファーストリーグ→関西独立リーグ(2代目)は別組織だが、便宜上まとめて本項で解説する。

現在(2021年)の加盟球団

歴史(初代関西独立リーグ、2009年-2013年)

初代の発足から開幕まで

このリーグの始まりは、四国アイランドリーグ(現:四国アイランドリーグplus)を創設した石毛宏典らが2008年に発表した構想である。当初の計画では大阪神戸・播磨・和歌山の4球団から始まり、以後京都奈良など近畿地方全体に拡大し、最終的には8球団(さらに他地方にも規模を拡大し12球団)で運営されるということであった。

そして2009年より大阪ゴールドビリケーンズ神戸9クルーズ明石レッドソルジャー紀州レンジャーズの4球団(+準加盟球団として三重リーアローズ)でシーズン開始。特に神戸には日本女子野球連盟以来58年ぶりの女子プロ野球選手である吉田えりが入団し、メディア報道されるなど話題となった。

経営難と分配金問題

しかし、その後の試合では当初の予想を大幅に下回る観客動員(計画では1試合2000人だったが、実際は1000人入る試合も少なかった)で4球団は資金不足に見舞われた。さらに3月末にリーグ運営会社から各球団に支払われる予定だったリーグ分配金3000万円がいつまでたっても支払われず、選手給料の遅配も見え始めた。

そして5月20日、分配金問題に関する球団代表とリーグ運営会社の代表による記者会見が行われる。記者会見の場では、運営会社代表の不遜な態度に球団代表や会見に臨んだ記者が一斉批判を浴びせた。その後運営会社代表は「これ正直茶番ですよね」という捨て台詞を残しリーグ運営から撤退した。

その後各球団から資金を持ち寄り、新しいリーグ運営会社「株式会社関西独立リーグ」を立ち上げリーグはかろうじて存続。新体制を作り上げた(当時リーグ顧問だった石毛は顧問の役職を降ろされた)。

JFBLの分離から初代の消滅まで

2009年シーズン終了後、選手の待遇をめぐり轢が生じ、準加盟球団だった三重が関西独立リーグを脱退。自ら新リーグジャパンフューチャーズリーグJFL)」を作ることを発表した。この計画に乗ったビリケーンズは関西独立リーグを脱退した。

本家JFLからお怒りを受けたのか、その後JFBLに改称。また参加球団が三重大阪の2球団だけなので、四国アイランドリーグ交流戦が開催された。しかしJFBLは結局2010年の1シーズンのみで休止となる。

一方ビリケーンズの抜けた関西独立リーグは、オール韓国在日系選手の和歌山球団「コリア・ヘチ」を参入させ、2010年明石神戸9・紀州・コリア(後期から「韓国ヘチ」に改称)の4球団でリーグが開催された。

2011年明石が活動休止、神戸9クルーズが脱退して「兵庫ブルーサンダー」に移行。新たに「神戸サンズ」と「大阪ホークスドリーム」が加入して、韓国ヘチは「ソウル・ヘチ」と改称し、紀州・兵庫神戸大阪ソウルの5球団でリーグを開催。

2012年ソウルが活動休止、大阪が参加を見合わせ、新たに大阪の「06BULLS」と奈良の「大和侍レッズ」が加入して5球団でリーグを開催。

2013年大和侍レッズ神戸サンズの活動休止により紀州・兵庫・06BULLSの3球団でリーグを開催。

2013年シーズン終了後、兵庫屋学園高等学校と提携を発表するが、これに紀州が反発してリーグが分裂、全球団が脱退することになり、初代関西独立リーグは消滅した。紀州はそのまま活動休止となり、兵庫06BULLSが新リーグを設立することになった。

歴史(2代目関西独立リーグ、2014年-)

初代関西独立リーグを脱退した兵庫ブルーサンダー06BULLSは、2014年から新たに「ベースボールファーストリーグBFL)」を設立。新球団「姫路GoToWORLD」を加えた3球団でスタート

2016年シーズン限りで姫路が活動休止となったが、2017年から新たに「和歌山ファイティングバー」が参入。

2019年から名称を「関西独立リーグ」に変更。こういう経緯のため、名前は同じでも初代と2代目は別組織である。同年から「シュライクス」が加盟し4球団となる。

2020年からは投資ファンドのさわかみ財団とネーミングライツ契約を結び、「さわかみ関西独立リーグ」として開催されている。

2021年からは兵庫ブルーサンダーズが「神戸三田レイバー」に球団名を変更したが、12月に「兵庫ブレイバーズ」に再変更した。

2022年12月3日和歌山ファイティングバーズが「和歌山ウェイブ」に球団名を変更した。

2023年には06BULLSが「大阪ゼロロクブル」に球団名を変更した他、「淡路島ウォリアーズ」がリーグ戦に参入した。

2024年シーズンより「姫路イーグレッターズ」がリーグ戦に参入する。これで関西独立リーグは6球団となった。

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