鶉とは、鳥の名である。ウズラを参照。また以下のことを表す。
漢字として
- 意味
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- ウズラ。ウズラの尾羽が短いことから、衣服の短い、みすぼらしいことを喩えていう。また巣を定めないとされ、住所を定めないことを喩えていう。また醇と通用する。
- (鷻と通じて)ワシ
- 〔本草〕に「鶉の大なる雞の雛の如し。頭細くして尾無く、斑點有り」とある。〔説文解字〕には𨿡が載っていて〔説文・巻四〕に「䨄の屬なり」とある。
- 〔淮南子〕に「田䑕化して鶉と爲す」、〔畢萬術〕に「蝦蟆、爪を得て化して鶉と爲す」とあり、そのような伝説があったのだろう。
- 字形
- 形声で声符は𦎫。
- 音訓
- 音読みは、1.の場合、シュン(漢音)、ジュン(呉音)、2.の場合、タン(漢音)。訓読みは、うずら。
- 規格・区分
- 常用漢字ではない。JIS X 0213第二水準。
- 語彙
- 鶉衣・鶉火・鶉居・鶉服
異体字
- 𨿡は、〔説文〕の本字。〔玉篇〕に「亦、鶉に作る」、〔字彙〕に「鶉に同じ」とある。
- 𩁛は、〔竜龕手鑑〕に「正」とある異体字。
- 㝇は、〔字彙補〕に「鶉に同じ」とある異体字。〔釈典〕に見られるという。Unicodeに鶉と同じとある。
- 𪂎は、〔字彙補〕に「鶉と同じ」とある異体字。〔漢外黄令高君碑〕に見られるという。異構の字。
- 𪆾は、〔字彙補〕に「鶉と同じ」とある異体字。
- 簡体字は鹑。