「にもかかわらず」とは、その状況を説明した後、その状況から本来期待されるはずの結果が得られないことを説明するための連語表現である。
英語でいうと「in spite of」「Nevertheless」等にあたる。
例)彼は作者であるにもかかわらず、人気投票では主人公のたけしに票数で勝っている。
「にもかかわらず」は、漢文の「不拘」が由来とされており、一般的には「にもかかわらず」、漢字で書くなら「にも拘らず」が正解であるにもかかわらず、「にも関わらず」「にも係わらず」と誤って書かれることが多い。
ニコニコ大百科でも、2025年3月時点で「にも関わらず」で全記事を本文検索した場合、約7100件ヒットするにもかかわらず、「にもかかわらず」は約5600件と、ヒット件数は「にも関わらず」より少ない。
ただの一般的な誤用では収まらず、新聞などのメディアもよく間違える他、夏目漱石[1]、幸田露伴[2]、吉川英治[3]などの歴史的な小説家も誤って使ったことがある。[4]
中2で習う「拘る」より小4で習う「関わる」の方がパッと出やすいこと、「拘る」という文字から「こだわる」のみを連想してしまい意味として正しくないと判断してしまうこと、「〜にかかわらず」は「〜にもかかわらず」と意味が近いにもかかわらず、この場合の漢字は「に関わらず」と書くのが正しいこと等が誤用の原因と思われる。
しかしながら、先述した通り、現代において使われている「かかわらず」の漢字は「関わらず」の方が多い。
言語の意味は時代によって変わり、かつ言語の意味は多数決である。古文においての「かなし」は「かわいい」という意味である。現代において「かわいい」を「かなし」と呼ぶ場面はない。時代によって言葉の意味や漢字は変わっていく。
それを踏まえれば「関わらず」が多数派である以上、言語学の見知に立てば「関わらず」は、もはや誤字と呼べないかもしれない。
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https://twitter.com/IIMA_Hiroaki/status/1449122453599391745



掲示板
7 ななしのよっしん
2024/09/23(月) 09:07:01 ID: W2UoumobDi
的を得るがまるで誤用だが皆使いだしてるから誤用ではなくなったみたいな書き方だが違うだろ
結構昔から使われている表現ではあるのだが、どっかの辞書が的を得るは誤りと掲載したのが世間に広まったから今がある(その出版元は誤りを認めて謝罪したうえ訂正済み)
8 ななしのよっしん
2025/08/07(木) 23:49:26 ID: 7Gm/+kUzjZ
これに関してはiPhoneとかandroidの漢字変換の誤りが誤用を加速させてるんだと思うよ。
ちなみに、平仮名表記というのは公文書のルールや、それに合わせたマスコミ仕様の話であって、検索して平仮名が多いのはそれが原因。
漢字表記は依然として「にも拘らず」だよ。
沢山使われてるからそっちが正解になっていく……って言語学の常識なんだろうけど、誤りが加速度的に広まっていくSNS時代においては最早害悪な考え方だと思う。
9 ななしのよっしん
2025/08/30(土) 13:56:39 ID: JTqj3/5ugq
誤用っていうか意味や表記が二転三転するのを許容しすぎると後世の人が可哀そうだなとは思う
現代語訳されてない本を読まざるを得ない時に特に思う
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/27(土) 04:00
最終更新:2025/12/27(土) 04:00
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