Android(アンドロイド)とは、Googleが中心となって開発している組み込み機器・携帯情報端末向けLinuxカーネル OS及びそのプラットフォームである。また広義で、そのOSを搭載した携帯電話・タブレットPCなどモバイル端末のことを指す場合もある。
Androidの語源となった「人造人間」については → アンドロイド
主にスマートフォンやタブレットPCの携帯端末向け、スマートTV等の家電・組み込み向けのOSである。
元はAndroid社が開発していたがGoogleに買収され、その後Googleが中心となって結成したOpen Handset Allianceという団体にて開発が進められている。Linuxベースではあるが、CライブラリがglibcではなくBSD由来のbionicだったり、一般的なLinuxディストリビューションとはいろいろ違う。基本的にすべてオープンソースであり、利用も無償。
iPhoneのOSであるiOSもUNIXであるMac OS Xベースの為、UNIX系と言う括りではLinuxカーネルのAndroidと近い。ただし、ビジネス戦略の傾向はハードウェアとOSが一体化した携帯端末を売るAppleと、ハードウェアとは別にWindows同様、ソフトウェアとしてのOSをライセンスするOpen Handset Allianceとで大きな違いがある。
ニコニコ動画は、Flash 10.1対応となったAndroid 2.2搭載機から視聴可能になった(搭載CPUによる制限やAdobeとの契約などで非対応の場合もある)。だが、Android4.4 kitkat以降は公式にはFlashPlayerは配布されていない。2011年8月2日には、Android用のニコニコ動画・ニコニコ生放送・ニコニコチャンネルサイトも公開されている。
Android4.4 KitKatの後継となる次期Android5.0 Lollipopでは、Googleが推進しているマテリアルデザインが全面的に採用され、従来までとだいぶ異なるデザインとなっている。この流れは、Windows8から始まるフラットデザイン化の流れをくんでいるものと思われる。
2014年、Googleは「Android One」を発表。発売から18ヶ月間(後に2年)のメジャーバージョンアップと、24ヶ月(後に3年)のセキュリティアップデートが保証されているのが特徴で、アップデートがしやすいように、余計なアプリやカスタマイズが加えられていない素のAndroidに近いものになっている。2014年から新興国をターゲットに発売されており、日本でも2016年から発売されている。[1]
ローエンドの端末向けにAndroid Go EditionがAndroid 8以降では登場しており、アプリも名前にGoがついた軽量版で、標準版の半分以下のファイルサイズとなっている。RAM1GB~2GB程度の端末向けとなっている。
同じく2014年には、2010年からリリースしていたスマートテレビ・セットトップボックス(デジタルチューナー)のプラットフォームOSである「Google TV」を改称・大幅リニューアルするという形で「Android TV」を発表・リリースしている。
機種によっては最新機種でも最新OSではない=同時期発売の機種同士でもOSのバージョンが違うことがあり、例えば2010年12月に2.3を搭載した機種がアメリカで発売された一方で、翌11年3月に日本で2.2を搭載の機種が発売されていた。これはメーカーとGoogleの関係や、メーカーの開発力などに左右されるようである。従って、バージョンのアップデートの有無や実施時期も機種によって異なる。
このように、各端末メーカーがそれぞれ端末開発やアップデートを行う結果、Android端末は端末メーカーによって仕様が異なる状態となっている。これに対しGoogleは危機感を持っており、仕様の統一化を目指す意向を示している。
※Androidは菓子の名前をコードネームに採用しており、Ver10以降はコードネームは公開されていないものの、内部的には10に「Quince Tart」、11に「Red Velvet Cake」といった名前が割り当てられているという。[2]
バージョン | コードネーム | 備考 |
---|---|---|
1.0 | Apple Pie(アップルパイ) | |
1.1 | Banana Bread(バナナブレッド) | バナナを用いた菓子 |
1.5 | Cupcake(カップケーキ) | |
1.6 | Donut(ドーナツ) | |
2.0 2.1 |
Eclair(エクレア) | |
2.2 | Froyo(フローズンヨーグルト) | |
2.3 | Gingerbread(ジンジャーブレッド) | ジンジャー(ショウガ)を用いた焼菓子 |
3.0 3.1 3.2 |
Honeycomb(ハニカム) | アメリカで発売されているシリアル食品の名前 また、このバージョンはタブレット専用である |
4.0 | Ice Cream Sandwich(ICS) (アイスクリームサンドウィッチ) |
|
4.1 4.2 4.3 |
Jelly Bean(ゼリービーンズ) | |
4.4 | KitKat(キットカット) | おなじみのキットカット。ネスレとコラボした商品も発売予定。 以前は「Key Lime Pie(キーライムパイ)」の予定だったが、 変更になった。 |
5.0 | Lollipop(ロリポップ) | いわゆるぺろぺろキャンディー |
6.0 | Mashmallow(マシュマロ) | |
7.0 | Nougat(ヌガー) | |
8.0 | Oreo(オレオ) | |
9.0 | Pie(パイ) | |
10 | (コードネーム無し) | 2019年にリリース。画面が有機ELのスマートフォンのバッテリーの持ちを良くすることが可能で、暗いところでも見やすくなったダークモードやiPhoneのようなジェスチャーナビゲーションが実装された。 |
11 | (コードネーム無し) | 2020年にリリース。画面の録画が標準で可能になっている。 |
12 | (コードネーム無し) | 2021年にリリース。通知エリアや設定アプリが新しくなった。これは人によっては改悪かもしれない。デザインが全体的に変更されている。 |
12L | (コードネーム無し) | 2022年にリリース。タブレットやフォルダブル(折りたたみ)スマホに最適化されている。画面幅が600dps以上であることを検知すると、通知、ロック画面、アプリ等が2列表示される。 |
13 | (コードネーム無し) | 2022年にリリース。テーマによってアプリアイコンが変わるという機能が搭載された。 |
製造元によっては全ての会社にモデルを提供するものもあれば、1社または2社のみに提供する製造元もある。世界でメジャーな機種は大抵、複数社で発売されている。
また、掛け持ちの製造元でも、提供先によって商品展開の度合いの異なるものがある。例として、NECカシオはドコモ・au・ソフトバンクの3社にモデルを出していたが、G'zOneはauのみでの発売していた。なおNECカシオは2013年にスマートフォン事業から撤退を発表した(ただしカシオではハンディターミナル事業でAndroid端末を出しているなど裏ではしれっと実質スマホ事業を続けているが)。逆の例として、シャープのAQUOSシリーズはキャリア全てで発売されている。
主な現行及び発売予定端末の50音順製造元とブランドを簡便に述べる。ただしブランド名を冠さない機種も一部ある。例えば、シャープのIS03は「AQUOS PHONE」のようなブランド名は付かない。
Android端末の製造事業撤退済みブランドは斜体化しています。
以下に挙がっている製造元によっては、電波法の規定により日本国内で電波通信を行う端末に対して義務付けられている「技適」を取得していない端末が存在し、現にそれらが日本国内で流通している。
日本国内に支社があったり、正規代理店が存在しそこで技適を取得している場合であれば合法的に電波通信を行うことが可能であるが、小規模ショップでや海外通販サイト等で個人輸入した場合は技適を取得していない場合が殆ど(技適を取得するためには一般財団法人テレコムエンジニアリングセンター等にて試験を受けて技適をパスした証明を総務省に提出しないと合法化出来ない)。
技適を取得していない端末(違法無線機)で電波通信を行うことは電波法(昭和25年法律第131号)違反となる。電波を発信しない状態で使用・単純所持をするのは合法。
電波法違反の罰則は以下のとおり。
第53条
無線局を運用する場合においては、無線設備の設置場所、識別信号、電波の型式及び周波数は、免許状等に記載されたところによらなければならない。ただし、遭難通信については、この限りでない。第108条の2(罰則)
電気通信業務又は放送の業務の用に供する無線局の無線設備又は人命若しくは財産の保護、治安の維持、気象業務、電気事業に係る電気の供給の業務若しくは鉄道事業に係る列車の運行の業務の用に供する無線設備を損壊し、又はこれに物品を接触し、その他その無線設備の機能に障害を与えて無線通信を妨害した者は、5年以下の懲役又は250万円以下の罰金に処する。
2 前項の未遂罪は、罰する。第110条(罰則)
次の各号のいずれかに該当する者は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処する。
一 第4条の規定による免許又は第27条の18第1項の規定による登録がないのに、無線局を開設した者
二 第4条の規定による免許又は第27条の18第1項の規定による登録がないのに、かつ、第70条の7第1項、第70条の8第1項又は第70条の9第1項の規定によらないで、無線局を運用した者
五 第52条、第53条、第54条第1号又は第55条の規定に違反して無線局を運用した者(以下省略)第113条(罰則)
次の各号のいずれかに該当する者は、30万円以下の罰金に処する。
十五 第39条第1項若しくは第2項又は第39条の13の規定に違反した者(以下省略)第114条(罰則)
法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従事者が、その法人又は人の業務に関し、第110条、第110条の2及び第111条から第113条までの違反行為をしたときは、行為者を罰するほか、その法人又は人に対しても各本条の罰金刑を科する。 (一部要約)
日本国内に定住している者は国籍を問わず、原則技適を取得している端末でないと電波通信を行ってはいけない。ただし、普段海外に駐在するなどして一時帰国した在外邦人や、訪日外国人の一時利用に関しては、携帯電話機やポケットWi-Fiシステム・パソコン・ゲーム機・ワイヤレスイヤホン等の一般家庭用の通信機器の場合で、なおかつ日本の技適に相当する電波認証(アメリカのFCC認証等)を取得している端末に限り、入国から90日間に限り総務省に対しての届出不要で合法的に使用可能である。
近年、ブログやTwitter、YouTube上で「中華スマホいいぞ~」等と布教する人がいるが、大概は技適を取っていない端末なので「私は法律いはんしていま~す、ポリスメン捕まえにきてくださ~い」と言っているようなものである。Twitter上などではこれらの行為をエゴサーチして突撃する「技適警察」というクラスタもいるのでそれらに目を付けられたら炎上するので注意。(なかには凸られても何食わぬ顔でおおっぴらに技適未取得スマホを使う「無敵の人」もいるが…)
技適未取得機器を用いた実験等の特例制度というものもあり、申請することで自宅での使用は可能になるようだ。180日の有効期限があることも覚えておきたい。
iida
ガラケー時代から引き継がれるauのデザイン指向のブランド。スマートフォンに関しては現在、シャープ製「INFOBAR A01」と「INFOBAR C01」、HTC製「INFOBAR A02」が存在する。
Nexus
販売元Googleのスマートフォン。OSアップデートが一番早く提供されるブランドでも有る。
赤字は最新、太字はアップデート保障があるもの(発売から18ヶ月以内)、細字はアップデート保障が終了したものである。 右側は製造会社である。
機種 | メーカー |
---|---|
Nexus One(初代) / Nexus9 | HTC |
Nexus S / GalaxyNexus / Nexus10 | サムスン電子 |
Nexus7 | ASUS |
Nexus4 / Nexus5 / Nexus5x | LG |
Nexus6 | Motorla |
Nexus6p | 華為技術有限公司 |
スマートフォン
タブレット
スマートブックオーディオ・電子書籍 |
Android機種取扱キャリアAndroid機種メーカー |
掲示板
258 ななしのよっしん
2024/09/25(水) 17:38:13 ID: Gjdoy9IVWB
カメラとかQRコードリーダー両立になってからは起動すること増えたけど基本写真撮ることなんてないからなあ
もちろん趣味として写真撮りまくる人もいるからそういう人向けとは別に作って最低限のカメラの廉価版は欲しいのはわかる
259 ななしのよっしん
2024/10/13(日) 13:04:57 ID: GtGOyEiHT4
11月からAndroid上のXboxアプリで直接Xboxのゲームを購入してプレイ可能になることが判明
https://
260 ななしのよっしん
2024/10/14(月) 19:36:26 ID: zgLqyNnKr7
クソザコカメラしか載せてない癖して、無意味に出っ張ったカメラ付けるのもやめてほしい
急上昇ワード改
最終更新:2024/10/16(水) 01:00
最終更新:2024/10/16(水) 01:00
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