あつまれ どうぶつの森とは、2020年3月20日発売のNintendo Switch用ゲームソフトである。略称は『熱盛』『敦盛』『あつ森』。
概要
| あつまれ どうぶつの森 |
| 基本情報 |
| ジャンル |
コミュニケーション |
| 対応機種 |
Nintendo Switch |
| 開発元 |
任天堂 |
| 発売元 |
任天堂 |
| 発売日 |
2020年3月20日 |
| 価格 |
5,980円(税別) |
| 対象年齢 |
CERO:A |
| 通信 |
|
|
| ゲームソフトテンプレート |
2018年9月14日の「Nintendo Direct 2018.9.14」でNintendo Switch向けに「どうぶつの森」シリーズ最新作が開発中であると発表され、その後E3 2019にて今作の正式名称が発表された。当初は2019年内の発売を予定していたが、2020年3月20日に延期された。
プレイヤーはいつの間にか成長したたぬき開発の「無人島移住パッケージプラン」に参加し、手付かずの自然が広がる無人島へ移住することになる。『とびだせ どうぶつの森』と同じくテント生活から始まり、アウトドア生活を楽しみつつ地道に島を発展させていくというのが今作の大きなテーマとなっている。
主な新要素・追加要素・変更点
無人島を一から開拓できるということで、前作同様さらなる自由度の向上に重点が置かれている。
キャラメイク・容姿
キャラメイクは従来の本編シリーズ作の様な質問形式ではなく、『ポケットキャンプ』と同様任意で顔をカスタマイズする方式となった。肌や髪の色が変えられるのはもちろん、目・鼻・口がそれぞれ別のパーツとして扱われるようになった。男性用・女性用パーツを両用できる上に新パーツも追加されており、より自由なキャラメイクが可能となっている。
また、それとは別にゲーム開始後も家具の鏡を使うことでイメチェンも可能・・・というか、ほとんど別人になることもできる。性別も変更可能。
初期に使える髪型や髪色は少なく、後述するたぬきマイレージの景品によって使えるものが増えていく。
また、マイデザインを顔に貼ることも可能。額・頬にフェイスペイントを施すことができる。
そして、新アクセサリとしてかばんが追加された。シャンクの店で購入できる。
また、どうぶつ達の描写も強化されている。一般の住民達も袖付きの服やアクセサリを身に着けるようになった。アイスやキャンディ・飲み物などを手に持っての飲食、道の掃除、読書、屋外で地面に座る、家具を使うなど、数多くのアクションも追加されている。
時間の流れ
ゲーム内の時間の流れがNintendo Switch本体の時計依存になった。これによりソフト側で時間を操作するのは不可能となり、時間操作をするにはSwitch本体の時計を操作する必要がある。
後述するように季節イベントはアップデートによって順次追加されるのもあり、時計をいじる攻略法は過去作と比べ手間と弊害が増えるのに対してメリットは減っている。
その代わり、時間操作をしないプレイスタイルに対するフォローが増加している。
- 後述するDIYにより、一部のアイテムは店を介さずに任意のタイミングで手に入れることができる。
- たぬきショッピングは24時間営業のタヌポートから利用でき、従来通りのカタログからの注文のほか日替わりの商品も多数取り扱っている。
- 商店の前に買取ボックスが設置され、アイテムの売却が24時間可能となった。
- 季節イベントが数日にわたって開催される。
DIY
Doki! Ishikorodarakeno YukemuriRoman Do It Yourself(自分でやる)の略。島で手に入る石や鉱石・植物などの素材から、作業台を使って自分で道具や家具を作ることができる。
作れるアイテムはレシピを覚えることで増えていく。レシピは後述するマイルとの引き換え・商店での購入・住民との会話・メッセージボトルなど様々な方法で手に入れることができる。
「リメイクワークショップ」に参加すればリメイク(『とびだせ』から追加された要素で、リサイクルショップで家具の色や柄を変えることができた。マイデザインの使用も可能)も自力で可能になる。今作では家具だけでなく道具やスマホカバー等のリメイクも可能である。
家具の屋外設置
『ハッピーホームデザイナー』や『ポケットキャンプ』と同じように、屋外に家具を置くことができる。これによりさらに島内を自由に彩ることが可能となる。
また、一部の壁掛け家具はドアに飾ることも可能である。
これに伴い灯台やベンチなど『とびだせ』で公共事業として扱われていた多くの設置物も家具扱いとなり、より自由かつ手軽に再設置が可能となる。
島の発展
最初からある程度施設や住宅が揃っている村から無人島へ舞台が移った今作では、島に最初からある施設は飛行場と案内所しかない。
島内の崖や川にはスロープや橋すらなく、後で建設することとなる。それ以前にこれらを越えるための道具として高跳び棒や梯子が追加された。
プレイヤーはもちろん共に島に移住してくるどうぶつ達の住居も最初はテントで、後でマイホームを手に入れることとなる。商店や博物館といったシリーズお馴染みの建物は島の発展に応じて建設されていくこととなる。
スロープや橋はもちろん、どうぶつ達のテントや家・施設の位置もプレイヤーが指定することが可能。さらには移設も可能となっている。
また、あえて島を発展させずテント生活のままアウトドアを楽しみ続けることもできる。
各施設ごとの解説
- 案内所
- 島に最初からあるたぬき開発の案内所。従来作における不動産店と役場・広場の機能を併せ持つ。
- 初期状態ではテント張りで、DIY作業台・後述するマイルの引き換えや商品の注文を行うことができるマルチメディア端末「タヌポート」・リサイクルボックスが設置されているほか、建設に関する相談を行っている。
- また、商店が建つ前は生活雑貨の販売や不用品の買い取りも行っている。
- 案内所の前には例によって掲示板が設置されており、文字以外にも手描きでカラーの絵を描き込むことができる。
- 後に役場風の建物に改築され、新たに村運営サポート専門スタッフが招かれ島メロ・島旗の変更や島民についての相談など従来作の役場業務に相当するサービスを提供する。
- 飛行場
- 島に最初からある、他の島と水上飛行機で行き来するための施設。従来作における駅や関所に相当するが、郵便サービスも受け持っている。
- テント / 家
- 本作のテントは家を購入した際に建つまでのつなぎというよりは「最初の住居」という扱いとなっており、家を建設する際は無人島移住パッケージプランとは別にローンを組むことになる(そのためか、従来作品よりも家の購入額が高め)。
- 家には最初から収納機能が付いており、アイテムを自由に出し入れできる。
- フータのテント / 博物館
- たぬきちに虫や魚を5匹渡した翌日にフータのテントが張られ、さらに15点の展示物が寄贈された2日後、その場に博物館が建設される。なお、その間展示物の寄贈受付は中断されるため、自宅前やフータのテント前に水槽や虫籠を大量に積み上げるプレイヤーが続出した。
- 館内が非常に広大になった。虫や魚の展示コーナーは本物の博物館のようにその生息環境に合わせて水槽や展示フロアが細かく分かれ、単体ずつではなく魚群で展示されており、トンネル型通路が通っている巨大水槽まで用意されている。化石コーナーの床や壁には進化系統図が描かれ、その順に合わせて化石が展示されている。
- タヌキ商店
- 商店。『街へいこうよ』以前の名称に戻ったが、店員はまめきち・つぶきちである。売上金に応じて規模もグレードアップしていくのは恒例。
- 店の前に「買取ボックス」が設置される。営業時間外であってもアイテムの売却ができる箱で、利用時に手数料が取られる上にカブなど一部のアイテムは取引できない。
- 雑貨・壁紙などの家具以外の商品は戸棚に纏められ、その分陳列される家具が増えた。
- エイブルシスターズ
- シリーズお馴染みの仕立て屋。服の種類が大幅に増加し、色のレパートリーも豊富である。
- 新たに靴と靴下も取り扱うようになった。
- また、新たに試着室が設けられた。店内に展示されていない数多くの服やアクセサリを組み合わせて試着し購入することが可能である。
- マイデザインの作成は後述するたぬき開発特製スマホを使用するようになったため、展示以外の来店は不要となった。
- キャンプサイト
- 『とびだせ』におけるキャンプ場と同様の施設。
特製スマートフォン
たぬき開発が独自に開発したスマートフォンで、島への移住時に提供される。カメラや地図はもちろん、DIYレシピやパスポートなど役立つアプリが内蔵され、ゲームを進めるにつれ追加されていく。
後述するたぬきマイレージの景品によりスマホケースにマイデザインを使うことができる。
内蔵アプリ(一部)
- カメラ
- 写真を撮影してNintendo Switch本体のアルバムに保存できる。
- カメラ位置・角度を自由に変更でき、ズームやフィルタ機能も搭載されている。
- たぬきマイレージ / たぬきマイレージ+
- いわゆるポイントシステム。あいさつや釣りなど様々な活動目標が提示され、達成するごとに「マイル」をもらえる。
- ゲームが進むと「たぬきマイレージ+」にアップグレードされ、簡単に達成できる目標が次々と提示されるミニチャレンジのようなものが追加される。
- 貯めたマイルはパッケージ費用の支払いに使えるほか、案内所に設置されている端末「タヌポート」でアイテムやツール・サービスなどの景品と交換できる。
- マイデザイン / マイデザインPROエディタ
- シリーズお馴染みのマイデザインを描くツール。ドット補完や透過の機能が追加され、同時使用可能色が16色に増加したほか、保持可能数も大幅に増加した。
- 後述するWebサービス「タヌポータル」を利用すれば『とびだせ』や『ハッピーホームデザイナー』で作成したマイデザインも使用可能になる。
- パスポート
- 『とびだせ』の「ソパカ」に相当するアプリ。出身島や誕生日といった基本的な情報の他に、本作では島の特産フルーツや肩書きも記載される。
- 載せる写真はいつでもカメラで撮影して差し替え可能である。
- 肩書きに使える文言はたぬきマイレージを達成することで増えていく。
- 住人呼び出し
- 同じ島に住んでいるプレイヤーを呼び出して一緒に島を散策できるサービス。リーダー(呼び出したプレイヤー。手軽に切り替えられる)から離れることは出来ないが、1台のSwitchで最大4人までおすそわけプレイを楽しむことができる。
- 緊急脱出サービス
- 島内で迷子になったり身動きが取れなくなったりした際に遠隔操作で安全な場所まで届けてくれるレンジャーを呼び出すサービス。
- 工事ライセンス「島クリエイター」
- 地面を石やレンガで舗装したり砂を敷いたりして自由に道や広場を作ることができるツール。十分島を発展させると獲得する。さらには川や崖を自由に埋め立てたり掘ったりできる「河川工事ライセンス」や「崖工事ライセンス」も存在する。
離島ツアー
前述した景品の一つである「マイルりょこうけん」を使って行ける離島旅行。行き先はパイロットの気分で毎回変わる小さな無人島で、島のものは全て自由に持ち帰れるほか、旅行中のどうぶつと遭遇することもある。要するにドラゴンクエストビルダーズ2のそざい島。
稀に特定の虫や魚しか捕れない島や珍しい素材が手に入る島などの変わった島に行くことができる。
UI / 操作の改善
- 持ち物数が増加している。初期20で、ゲームが進行するとさらに増加する。
- また、スタック可能なアイテムを入手した時点で自動的にスタックされるようになった。スタック可能数自体も増加している。
- 家の収納内のアイテム一覧でアイテム画像が表示されるようになり、何が入っているか一目で分かるようになった。また、タンスやクローゼットでは収納されている衣服・アクセサリを使用し着替えをすることができる。
- リアクションの選択がフリック式になった。また、たぬきマイレージの景品「おきにリング」を解放すれば道具切り替えもフリック式となる。
その他遊びやすさ改善のため多くの細かな変更が行われている。
グラフィックの進化
12年ぶりの据え置き機での新作ということでグラフィックが大きく進化している。
- 四季の彩りがより美しく反映されるようになった。草木の色合いや空気感が季節に合わせ徐々に変化していく。
- 草木やどうぶつ達の毛が風に揺れる表現が追加された。風速も天候により変化する。
- 雑草の種類が増加した。
- 虫や魚のグラフィックが非常にリアルになった。フータの様に虫嫌いのプレイヤーにとっては改悪点かもしれない。
- 模様が動く壁紙・絨毯が登場する。
その他
- 屋外で『初代』~『e+』の様な真上からの見下ろし、『おいでよ』~『とびだせ』の様な斜め上、『とびだせ』で可能だった真横からの、3種類の視点を自由に切り替えることができる。
- 島を選ぶ際に南北半球のどちらの島へ移住するか選べるようになった。季節が反対になるが、どちらを選んでも四季を楽しむことができる。
- 穴や細い水路はジャンプで飛び越えられる。
- 果物を食べると力が溜まり、それを消費して木をスコップで丸ごと移植したり岩を壊すことができる。破壊した岩は一日一つしか復活しないので注意。
- 斧以外の道具も壊れるようになった。粗末な道具ほど壊れやすい。
- 花を収穫する際に花卉のみを摘むようになった。時間経過で再生する。スコップで掘り起こすことで移植も可能。
また、花の上を走った際に散りにくくなり、散ってしまっても花卉が消滅するのみとなった。
- 『e+』以前の光る地面や地図の座標・『おいでよ』のメッセージボトルなど、古い作品に存在したシステムも復活する。
セーブデータについて
- 今作では、1台のNintendo Switch本体で1つの島を作り、最大8人のユーザーで共有できる。複数の島を作りたい場合、別の本体が必要。島のセーブデータは本体に保存されるため、パッケージ版とダウンロード版を併用したとしても、島(セーブデータ)は1つになる。
- シリーズ初となる自動セーブ機能が実装され、リセットさんは御役御免となった(ただし再就職に成功し、とある形で登場する)。
- セーブデータは「ユーザーの引っ越し」及び「セーブデータの引っ越し」に対応していない。
- Nintendo Switch Onlineの「セーブデータのお預かり」にも対応していないが、加入者限定で今作独自のバックアップサービスの提供が予定されている。
オンラインプレイ
いわゆる「おでかけ」機能。ローカルマルチプレイやフレンド同士のオンラインマルチプレイのほか、パスワードを発行しての赤の他人とのプレイも可能。こちらでは荒らし対策のため斧やスコップといった道具は使用不可となる。
amiibo
どうぶつの森シリーズのamiiboフィギュアとamiiboカードに対応。島に建設できるキャンプサイトにどうぶつを招くことができるほか、「撮影スタジオ」で撮影セットと組み合わせての写真撮影・タヌポートでのポスターの注文が可能となる。
一部のamiiboについてはアップデートで対応予定。
アップデート
無料アップデートによって順次季節イベントを追加すると予定されている。
発売日アップデート(Ver.1.1.0)
配信日:2020年3月19日(発売日前日。あらかじめダウンロードを利用しない場合発売日以降)
以下の要素を楽しむにはニンテンドーアカウントとの連携が必要である。
- 4月1日から12日にかけて開催されるイースターのイベントが追加される。
- 家具「Nintendo Switch」「どうぶつのもりのSwitch(同梱版でプレイした場合)」がポストに届く(どちらもゲーム内で別途購入可能)。
- 『どうぶつの森 ポケットキャンプ』をプレイしていれば、関連アイテムが「たぬきショッピング」でオーダー可能になる。
以下の要素を楽しむにはNintendo Switch Onlineへの加入が必要である。
- オンラインプレイとスマートデバイス連携が可能になる。
- たぬきマイレージの景品に「たぬきかいはつのスクエアラグ」が追加される。
スマートデバイス連携
本作発売と同時期に開始。Nintendo Switch Onlineアプリに専用Webサービス「タヌポータル」が追加され、『とびだせ』や『ハッピーホームデザイナー』で作成したマイデザインのQRコードをスマホ経由で本作でも利用可能になるほか、チャットやボイスチャット機能が提供される。
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関連コミュニティ
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関連リンク
関連項目
- ゲームのタイトル一覧
- どうぶつの森
- 任天堂
- Nintendo Switch
- Nintendo Switchのソフト一覧
- タランチュラ島
- 熱盛